長期インターンとは、報酬を得ながら就業体験を行う学生向けの長期間のインターンシップを指します。
長期インターンでは学生も社員と同様の仕事を任されます。
そして、その仕事が労働とみなされることで、企業に給与を支払う義務が発生し、学生は給与をもらうことができます。
▶参考:https://www.metmuseum.org/about-the-met/internships/undergraduate-and-graduate-students/long-term
インターンにはさまざま種類がありますが、一般的にインターンシップ期間が1ヶ月以上のものを長期インターンと言います。
そして、学生も社員と同様の仕事を任され、実務経験を積めることが長期インターンの特徴です。
そのため、長期インターンでは比較的学生に対する裁量権が多く、長期インターンを継続してできる仕事が増えるとやりたい仕事に挑戦できる可能性があります。
長期インターンを始めたい人は、どんな仕事があるのか気になっていると思います。
企業によって異なりますが、営業やマーケティング、エンジニア、デザイナーなどが多くの長期インターンで経験することができます。
エンジニアやデザイナーのように専門的な職種に興味がある人は、職種を絞って長期インターン先を探してみましょう。
そして、気になる職種が定まっていない人は、興味のある業界や知っている会社から求人を探して、惹かれる仕事内容から選んでみることもおすすめです。
長期インターンは、主にインターンシップの期間において短期インターンと異なります。
短期インターンは、1dayから2週間程度のインターンを指すことが多いです。
インターンシップ期間が短いため、実務を遂行するために必要なスキルを身に着ける時間がないことから、短期インターンでは会社見学やグループワークがメインとなっています。
どんな会社か知りたい人や長期間まとまった時間が確保できない人は、短期インターンに参加してみましょう。
▶参考:https://www.apprenticeship.gov/help/what-difference-between-apprenticeship-and-internship
長期インターンにせっかく参加するからには、何かメリットがあったらと思っている学生が大半だと思います。
他のインターンと比べて長期インターンにはどんなメリットがあるのか気になりますよね。
結論、長期インターンに学生のうちに参加するメリットはたくさんありますが、今回は5つのメリットをご紹介していきます。
1つ目のメリットは、社会人としてどの企業でも必要となるスキルを身に着けられることです。
長期インターンでは学生も社員と同様の仕事を任されるため、基礎的なスキルが必要になります。
社会人としての基礎的なスキルとは、電話応対や挨拶、資料作成、Excel操作などを指します。
これらのスキルを長期インターンでは、先輩社員に教わりながら、実務を通して身に着けることができます。
2つ目のメリットは、業界や職種の理解が深まることです。
長期インターンで働くことで、業界や職種の特徴が掴めたり、特有の仕事について知れたりすることができます。
また、任される仕事が増えてくると、業界での立ち位置や社会構造を理解することも可能です。
長期インターンでは実体験を通して、業界や職種について理解することができるので、将来の仕事を考える際に、説得力のある経験となります。
3つ目のメリットは、人脈が広がることです。
長期インターンでは社員と同様の仕事をするため、自然と社会人との接点が増えます。
日常の学生生活では、社会人との繋がりを持つことは難しいですが、長期インターンでは「なぜその仕事を選んだのか」「どのような働き方をしているのか」などを直接聞くこともできます。
そして、何よりも視座の高い他の長期インターン生と出会えることも大きなメリットです。
同じ長期インターンを経験した同期は、長期インターンが終わった後も学業や就活について相談できる仲間となります。
4つ目のメリットは、やりたいことが明確になることです。
多くの学生は社会に出て働いた経験がないため、どんな仕事をしたいのか具体的に考えることが難しいと思います。
しかし、長期インターンで実務を経験すると、仕事の向き不向きが分かったり、得意なことが判明したりします。
それらをヒントに将来やりたいことが明確になっていくので、長期インターンは将来を考えるきっかけにもなるのです。
5つ目のメリットは、就活で活かせることがあることです。
社会人になる前に長期インターンで基礎的なスキルを習得しておくことで、周りと差をつけることができます。
それから、志望動機ややりたい仕事について、実体験をもとに話すことができるため、説得力が増します。
就活を考えている人は、一足先に基礎的なスキルを身に着け、自分に向いている仕事について長期インターンを通して考えてみましょう。
長期インターンでは、社員と同様の仕事を行うため、企業の営業時間に合わせた勤務時間であることが一般的です。
たとえば、9:00~18:00が営業時間である企業では、週に3日、13:00~18:00の5時間働きます。
長期インターン生に求める出勤日数や勤務時間は企業によって異なるので、求人要項を確認してください。
また、授業やサークルなどでシフト調整が必要な人は、面接時にシフト調整について質問することをおすすめします。
長期インターンの給与形態には、主に時給制と成果報酬制があります。
時給制の場合は、働いた時間に対して給与が支払われ、相場は1100~1500円ほどです。
そのため、アルバイトと同等もしくはそれ以上稼ぐことができます。
そして、成果報酬制の場合は、仕事の成果によって相場が異なります。
ライターの場合であれば1記事3000円、営業の場合は1契約5000円など職種や担当業務によってさまざまです。
長期インターンを初めて探す人は、どうやって探すのか分かりませんよね。
ネット上で求人を検索しても、自分に合った求人がなかなか見つからないこともあります。
そこで、ここからは長期インターンのおすすめの探し方について解説していきます。
まずは、大学のキャリアセンターを利用することです。
大学のキャリアセンターには、大学と繋がりのある企業の求人があります。
自分で求人を探すのに苦戦している人は、キャリアセンターで求人がないか聞いてみましょう。
長期インターン先企業にOBOGがいる場合は、紹介してもらえたり、選考のアドバイスをもらえたりすることもありますよ。
続いては、長期インターンサイトやエージェントを活用する方法です。
自分に合っている業界や職種が分からない人は、エージェントサイトを通した面談で相談してみましょう。
長期インターンに対する条件やこれまでの経験からおすすめの長期インターン求人を教えてもらえます。
そして、ESの書き方や面接対策を受けられることもあるので、初めての人はエージェントサイトを活用することがおすすめです。
▶参考:https://xqsuperschool.org/rethinktogether/how-to-find-an-internship-high-school-college/
▶こちらも合わせてご覧ください:長期インターンの目的とは?長期インターンにぴったりな学生の3つの傾向と厳選企業の特集も!
今回は、長期インターンの定義について解説しました。
さまざまなインターンがある中で、1ヶ月以上のインターンを長期インターンと呼びます。
社員と同様の仕事を学生も経験でき、稼ぎながらスキルを身に着けられるのは長期インターンだけです。
長期インターンへの参加を迷っている人は、周りと差をつけるためにも、ぜひ早めから参加することをおすすめします。