面接は準備ができていても、空気感や周りの学生の状況によって緊張してしまいがちです。
そのため、慣れるためにはやはり練習が重要だと言えます。
本番前に一通り練習しておくことで、面接の流れが身体に入るため、落ち着いて臨むことができます。
また、練習したことが自信や安心材料になるため、模擬面接が必要かどうか迷っている人は、ぜひ練習してから本番に挑みましょう。
練習をして面接に慣れておこうと思った人がいると思います。
効果のある面接練習をするには、いくつか注意ポイントがあります。
ここでは、面接練習でこれだけは抑えておくべきことを3つ解説します。
1つ目は、練習であっても本番と同様に取り組むことです。
練習だからといって本番とは違う環境で挑むと、本番に慣れることはできません。
服装や周りの環境、心持ちなど本番さながらに取り組みましょう。
オンラインの場合も、面接を受ける予定の部屋や環境で練習するのが望ましいです。
面接練習は本番に慣れる、経験を積むために行うものです。
そのため、練習だからと言って、原稿を丸暗記するのは辞めましょう。
どんなことを話すか原稿やメモを作っておくのはいいことですが、それに頼りっぱなしだと練習の意味がありませんよね。
練習なので、回答に詰まったり、言いたいことをど忘れしても大丈夫なため、できるかぎりその場で文章を考えるのが望ましいと言えます。
誰かと練習する場合は、フィードバックがもらえます。
しかし、自分から見た視点も重要な振り返りになるため、録音や録画をしておくことがおすすめです。
自分で自分の様子を見て、改善ポイントを見つけていきましょう。
また、1人で練習する場合も録音・録画をしておき、フィードバックをもらえる誰かに見てもらえるといいですね。
面接練習をするにあたって、ぶっつけ練習では実りがあまりないでしょう。
そのため、練習とはいっても、ある程度の準備はしておくべきです。
ここでは、面談でよく聞かれる質問の例を紹介するので、回答を準備しておきましょう。
自己紹介は面接の冒頭で聞かれる質問です。
大学名や氏名は基本事項であり、そのほかゼミや研究、部活動などについて話します。
さらに、自分のことを知ってもらうために、趣味や特技、好きなことなども話せるといいですね。
企業によっては、1分や30秒など時間設定ありの自己紹介をお願いされる場合があるので、用意しておくと慌てなくて済みますよ。
「自己PRをお願いします」
自己PRはほとんどの面接で問われる頻出質問です。
ESで提出する場合も多いので、多くの人は問題なく答えることができると思います。
回答するときは、まず「私の強みは○○です」などの結論を先に述べましょう。
また、ESに書いた場合は、ESに書き切れなかった事項にも触れつつ、話せるとベストです。
自己PRに加えて、強みと弱みも聞かれやすい質問です。
この質問に対しては、それぞれの理由もしっかり話しましょう。
「強みは○○です。理由は~です。弱みは○○です。理由は~です」というイメージです。
また、強みと弱みが矛盾していないかも重要なポイントです。
さらに、弱みは表現方法を工夫し、企業が求める人物像からかけ離れないように注意してください。
これは、自分が考える強みと周りからの印象が合っているかを問う質問です。
この質問に答えられるようになるには、自己分析の際に、友人や家族に自分の特徴を聞いておかなければなりません。
性格面と行動面どちらも踏まえた回答ができるとベストです。
また、より熱意を伝えるためには、仕事での再現性にも触れられるといいですね。
この質問は、失敗からの立ち上がり方を見られています。
そのため、ただ挫折したエピソードだけでなく、その後どうしたかまで答えましょう。
また、自分の決断によって取った行動があるとよいです。
挫折したときと、立ち上がったときの主観的な心情も伝えられると自己分析をしていることがわかりますよ。
この質問は、いわゆるガクチカです。
ガクチカは自己PRと同様に、ほとんどの面接で聞かれます。
ESに書くことも多いので、質問の回答に戸惑うことは少ないでしょう。
ESに書いた場合は、ESに書き切れなかった事項も回収しつつ、より具体的な内容で話しましょう。
また、ガクチカから学んだことをどう仕事に活かしたいのかまでしっかりと伝えてください。
これは、志望動機に当たる質問です。
志望動機はESや履歴書に書くため、言語化できている人が多いと思います。
企業が志望動機を聞く理由は、なぜ他者ではなく自社なのかを知りたいからです。
そのため、強みを活かせる仕事や他者にない部分をアピールしましょう。
同業他社について調べてあると、比較がしやすいですよ。
この質問は、将来を考えられているか、自社でどのくらい働いてくれそうかを見られているものです。
そのため、その企業でのキャリアプランを答えましょう。
また、それを実現するためには、何が必要になるかまで考えられていると自己分析ができていることをアピールできます。
企業によっては、10年や人生単位での質問をされることもあるので、長期的な目線を持つことがおすすめです。
これは、自己PRと類似の質問です。
自分の強みやスキルが仕事のどのような場面で活きそうか答えましょう。
また、説得力を持たせるため、その強みが活きたエピソードも添えてください。
入社してすぐに活かすことが難しい場合は、どんな経験を積むべきかまで答えられるとより良い回答になります。
こちらは、逆質問と呼ばれるものです。
面接は、基本的に面接官から学生へ質問する時間です。
しかし、面接の最後には学生が企業に気になることを聞ける時間があります。
面接官の職種やポジションに合わせて、気になることを存分に聞きましょう。
面接官は当日にならないとわからないため、どの職種の面接官でも答えられる質問を考えておくのがおすすめです。
面接練習をしようと思っても、どのようにやればいいかわかりませんよね。
しかし、効果的なやり方を知っていれば、1人でも練習することができます。
ここでは、面接練習の効果的なやり方を紹介するので、自分に合っている方法を見つけてみてください。
まず、1人で練習する場合です。
面接が明日に迫っている中だと、練習相手を見つけるのは難しいかもしれません。
そんなときは、以下の注意点を抑えて1人でも練習しておきましょう。
1人での練習は見てくれる人がいないため、フィードバックがもらえません。
そのため、質問に対して、うまく答えられていたかを振り返るのが難しいです。
しかし、録音や録画をしていれば、自分の話し方や内容を振り返ることができ、改善点を見つけられます。
録画ができる場合は、話しているときの視線や姿勢も確認しましょう。
1人で練習する場合は、自分で面接官役を務めましょう。
あらかじめ質問する内容を書き出しておいてもいいですし、面接官になりきってその場で聞きたいことを自分に問う形でも構いません。
質問されているということが大事なので、自分で自分に対して質問を投げかけてください。
その際、回答が得意なものよりは苦手意識のあるものを選ぶと練習になるでしょう。
面接官になりきって、回答の深掘りをします。
その際は、「なぜ?」を中心に問うのがポイントです。
どうしてそう考えたのか、何がきっかけだったのか、いつからそう思っているのかなど、回答に説得力が増すように答えられるといいですね。
続いては、複数人で練習する場合です。
複数人でやるときは、それぞれに役割を振ります。
また、いきなり複数人で予定を合わせることは難しいため、複数人で練習したいときは前もって日程を調整しておきましょう。
複数人で練習する場合は、話の内容はもちろんのこと、視覚情報もフィードバックしましょう。
視覚情報とは、視線や姿勢、座り方、お辞儀の仕方などです。
これらは自分では確認することが難しいため、他人の客観的アドバイスが重要になります。
話しているときの態度が不安な人は、あらかじめチェックしてもらえるよう頼んでおきましょう。
3人以上で練習できる場合は、集団面接の練習にもトライしてみてください。
集団面接とは、複数人の学生が一緒に面接を受ける選考を指します。
面接官の質問に対して、順番に1人ずつ答えていくため、前の人の回答を聞きつつ、自分の回答も考えなければなりません。
また、面接によっては、前の学生の回答に対する意見を聞かれることもあるため、他の人の回答も聞き逃さないように注意しましょう。
面接官役はきちんと時間を計っておきましょう。
時間を測ることで、他人と比べて自分の回答が短すぎないか、もしくは長すぎないかを確認することができます。
また、30分や1時間あたりの質問数や深掘り数も見えてくるため、本番の面接をイメージしやすくなりますよ。
本番の面接時も終了時間を記録しておくと、面接時間の傾向が測れるのでおすすめです。
今回は、面接練習について1人でもできる方法を解説しました。
面接に慣れるためには経験による自信が必要です。
そのため、時間が少しでもある場合は、練習をしてから臨みましょう。
練習をする際は、できる限り複数人で取り組み、本番同様の環境で実施してください。