有給インターンとは、学生が企業でビジネススキルを身に付けながら、実務経験が得られるインターンを指します。
有給インターンでは、学生も社員と同様の仕事を任され、その仕事が労働とみなされます。
その結果、企業が学生にも給料が支払われます。
有給インターンは絶対に行かないといけないのか心配になっている人はいませんか。
有給インターンの経験が就活で有利になると聞いたことがある人もいるでしょう。
そこで、ここからは有給インターンに行かないと就活に悪影響なのかどうか解説していきます。
結論、有給インターンに行かなくても、就活に悪影響を及ぼすことはありません。
なぜなら、ほとんどの企業が有給インターン経験がなくても、選考に応募できるからです。
また、有給インターンに参加している学生は、全体の数%となっています。
そのため、多くの学生が有給インターン未経験の状態で、就活に臨んでいますよ。
有給インターンに行ってないからといって就活に影響は出ませんが、反対に有給インターンに行っただけで就活に有利になるわけでもありません。
なぜなら、就活で有給インターン経験が評価されるのは、学んだことや身に付けたことであり、参加の有無ではないからです。
ただ有給インターンに参加しただけでは就活に活かせる経験にはならないため、将来のために何かを学んだり、スキルを身に着けたりすることが大切ですよ。
有給インターンに参加しようか迷っている人がいると思います。
周りが参加していると「自分も参加すべきかな」と思いますよね。
しかし、実は有給インターンに行かない方が良い場合もあるのです。
ここでは、有給インターンに行かない方が良い人について解説するので、おさえておきましょう。
有給インターンに参加する目的が定まっていない人は、行かない方が良いかもしれません。
なぜなら、有給インターンでは困難な場面や辛いこともあり、明確な目的がないと中途半端で辞めることになる可能性が高いからです。
「周りがやっているからなんとなく」という気持ちでは、困難なとき目標に向かって踏ん張ることが難しいですよね。
そのため、明確な参加目的が決まっていない人は、慌てて参加しないよう注意してください。
有給インターンは、基本的にシフト制で平日の日中に働きます。
そのため、学校が忙しく、シフトに入れる時間が少ない人は行かない方が良いです。
なぜなら、有給インターンは主体的に動くことを求められており、シフトに入れる日が少ないと、仕事に慣れる時間がかかってしまうからです。
目標を持って参加しても、基礎的なスキルを習得するまでが長くなってしまい、成長する機会が減ってしまう恐れがあります。
有給インターンに参加する際は、学校の予定をよく確認し、どのくらい働けるのか計画を立てましょう。
有給インターンに参加するからには、たくさんメリットを得て、次につなげたいですよね。
有給インターンで得られるメリットはたくさんありますが、ここでは代表的な5つを紹介します。
どんなメリットがあるか理解し、悔いの残らないように準備しておきましょう。
1つ目は、さまざまな面で成長できることです。
有給インターンでは、学生も社員と同様の仕事を任されるため、裁量権が与えられます。
そのため、自主的な行動が求められる一方で、自分からスキルを習得したり、関心のある業務に挑戦したりすることができます。
受け身な姿勢では、やりたいことをやらせてもらう機会が減るため、自分から上司に相談することが大切ですよ。
2つ目は、就活への準備につながることです。
多くの学生は、アルバイト以外で社会に出て働いた経験がありません。
そのため、自分に向いている仕事や職場環境を理解している人は少ないです。
しかし、有給インターンで実務経験を積んでいると、実体験からどんな仕事が自分に合っているかを理解できます。
特に、志望動機や自己PRで実体験をもとに将来を考えていることが伝えられますよ。
3つ目は、早期選考に参加できる可能性があることです。
有給インターンを続けていき、企業にとって即戦力となる人材になれると、早期選考を受けられるチャンスがあります。
早期選考とは、通常の選考スケジュールよりも早い段階から選考を受けられ、早めに内定がもらえる選考を指します。
早期選考は、インターンに参加していたり、企業とつながりがあったりする人向けのいわば特別枠です。
有給インターン先での就職を考えている人は、早期選考を目指してみましょう。
4つ目は、実際に働くことへのイメージが深まることです。
有給インターンで社員と同様の仕事を遂行していると、社会人はどのように働いているのかがわかります。
また、どのポジションが合っているのか、どんな仕事が苦手なのかも実体験から理解できます。
このように、有給インターンで働くことで仕事に対する考えが具体的になるため、将来を考えるきっかけになりますよ。
5つ目は、学生のうちに社会人の基礎を学ぶことができることです。
有給インターンで実務を担当するためには、まず社会人として欠かせない基礎的なスキルを学ばなければなりません。
基礎的なスキルとは、挨拶やマナー、メールや電話対応、資料作成など、どの会社でも必要となるスキルです。
本来であれば、これらのスキルは入社後の新人研修で身に付けますが、有給インターンで学生のうちに学んでおけば、入社後同期よりも一足先に活躍できるチャンスがありますよ。
有給インターンで行くか行かないか迷っている人が多いでしょう。
そこで、最後によくある質問に回答していきます。
参加を悩んでいる人は、疑問や不安を解消してもらえると嬉しいです。
結論、有給インターンに参加しなくても内定はもらえます。
有給インターンに参加している学生は、全体の数%であるため、有給インターンの参加経験がなくても新卒の内定は得られます。
しかし、企業によっては有給インターン経験の有無が選考を受けられるかどうかの条件になっている場合があります。
特に、早期選考を狙っている場合は、有給インターン生の方が有利になることがあるので、志望企業が決まっている人は有給インターンに参加した方がメリットがあるかもしれません。
有給インターンが就活の準備のためというわけではありませんが、参加しないのであれば、他に就活でアピールできる経験をしておくのが大切です。
たとえば、アルバイトや留学、ボランティア活動、資格取得などです。
また、有給インターン先では就活情報が得られやすい環境にあるため、参加しない人は自分から積極的に就活情報を掴みに行ってください。
自分に必要な情報は待っていても集まらないため、自主的に動くことが大切ですよ。
結論、理系歓迎やシフトに融通が利く求人に応募することがおすすめです。
理系歓迎の求人であれば、忙しさを前提としているため、勤務日数も少なめのことが多いです。
また、スカウト制のインターン求人掲載サイトを利用すれば、忙しいことを理解してもらったうえでスカウトを受けられます。
理系で忙しいけど、有給インターンに積極的に参加したい人は、休学も選択肢として考えてみましょう。
今回は、有給インターンに行かないことは就活に影響するかどうか解説しました。
結論、有給インターンに行ってなくても内定をもらうことはできます。
しかし、有給インターン経験があると早期選考を受けられたり、有給インターンで学んだことをアピールできたりと就活に影響することはあります。
ただ、シフトに入る時間が取れない人や、参加目的がない人は有給インターンに行かない方が良い場合もあるので、周りが参加しているからといって慌てて参加しないよう注意してください。