ESとは、エントリーシートの略称であり、就活において学生が企業に提出する応募書類の一つです。
ESには、氏名や大学名、住所などの基本情報に加えて、学生時代に頑張ったことや自己PR、志望動機などを記載します。
ESは書類選考で判断されるものであり、企業はESから学生の過去のエピソードや考え方、価値観、人柄が自社が求める人物像とマッチしているかと見ています。
書類選考を通過した場合、ESは面接時の参考資料となり、ESに書いた内容が面接での深掘り質問の対象となることが多いです。
書類選考と述べましたが、最近はオンラインで提出することが一般的であるため、企業が指定するサイトや就活アプリなどを通じてESを記入します。
参考記事:https://www.nikkei.com/article/DGKDZO65877960V20C14A1TCP000/
ESにはさまざまな文章を書きますが、文字がびっしり詰まった書類を見て企業が何をチェックしているのか気になりますよね。
企業が学生にESを書かせる意図を知りたいと思います。
ESで企業が見ているポイントは複数ありますが、ここでは主なものを解説していきます。
ESや履歴書には、自己PRを書く欄があります。
これは企業が学生の能力を知りたいと思っているからです。
どのような経験を通じて、どんな能力を得たのか、また発揮した場面は何かを見ています。
能力や強みは具体度を上げると、説得力が増し、自信も伝わります。
ESではさまざまなエピソードを取り上げますが、企業が過去の経験からあなたの人柄を見極めています。
採用活動ではスキル面の優秀さだけでなく、応募者の人柄と自社のマッチ度が図られています。
そのため、周りからどんな印象を持たれている人なのか、チームでどのようなポジションについているのかなどを示すことがポイントです。
ESでは、1人での活動のみだけでなくチームやクラスなどでおこなった出来事も記載しましょう。
ESには、志望動機を記載する欄があります。
こちらでは、ほかの企業ではなく自社に応募している理由と志望度合いを見ています。
企業は入社してやりたいことや、ほかの企業ではなく自社がいいと思っているポイントが気になっているのです。
企業研究やOBOG訪問をおこなって、企業理解を深め、なぜその企業を受けているのか、熱意を示せる志望動機を書きましょう。
参考記事:https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/syukatsu/syukatsu631/
ESには学生時代に力を入れたエピソードを書く欄があります。
いわゆるガクチカというものです。
ガクチカにどんなエピソードを取り上げればいいのか悩んでいる人も多いでしょう。
ESは選考の初期段階なので、合格して面接に進むためにもガクチカのエピソードが重要そうですよね。
結論、ESのガクチカに書くエピソードとしておすすめなのは長期インターン経験です。
なぜなら、長期インターンを経験している学生は全体の数%と少なく、差別化を図れるエピソードになるからです。
以下のように、長期インターン経験がガクチカにおすすめな理由はほかにもたくさんあります。
学びや成果が提示しやすい
継続力を伝えられる
モチベーションを示しやすい
実務経験をアピールできる
仕事や社会への理解度を示せる
志望動機の根拠にも繋がる
参考記事:https://voil-intern.com/articles/607
長期インターン経験をESにどのように書いたらいいか迷いますよね。
ここでは、長期インターン経験に関するESの例を3つご紹介します。
私は2年間人材会社において営業の長期インターンシップに尽力しました。
当初の目標は月5件の新規契約獲得でしたが、顧客目線に立った提案ができず、たじろぐことが多かったことから苦労しました。
そこで、社員や先輩インターン生の商談に同席させてもらい、顧客のニーズを引き出し、会話を繋げるコツを学びました。
また、事前に企業理解を深め、複数のパターンの提案を用意したことで、自信を持って商談に臨めるようになりました。
結果、目標を上回る月8件を維持することができ、営業チームで表彰もされました。
私の強みは継続力です。
大学2年の夏より人材会社にて営業の長期インターンシップをはじめ、現在も継続しております。
当初は自分で立てた月5件の新規契約獲得の目標が達成できず、苦労しました。
しかし、長期インターンを始めたからには何か成果を残したいと思い、目標達成に向けてシフトを増やしました。
2年経った現在は、月8件ほどの成果を維持できているだけでなく、シフト時間も変わらず継続しています。
高校生の頃には陸上部に所属しており、自主練習として帰宅後も筋トレを1時間する生活を続けていました。
このように私は決めたことを途中で辞めない継続力があります。
人材不足の現代において、企業の採用活動をより活性化させたく、貴社を志望します。
私は大学2年生から2年間人材業での長期インターンに尽力しました。
担当業務は新規クライアント獲得のためのアポイントメントと商談、アフターフォローなどです。
長期インターンを通じて、企業に合った採用活動を提案し、求職者と繋いでいくことにやりがいと今後の課題を感じました。
企業が自社に合った方法でミスマッチの起きない採用活動を展開するために、貴社の営業職として長期インターンの経験と継続力を活かして、貢献します。
私は大学3年から長期インターンを始めましたが、書類選考として自己PRや志望動機などをオンラインで提出しました。
また、就活での短期インターン申し込みの際にも、オンラインでESを提出したことを覚えています。
インターン選考におけるESは設問数が少なめですが、就活の本選考になると設問数が増え、珍しい質問も出題されます。
就活に向けてまずはインターンの書類選考で必要となるガクチカや自己PRを用意しておきましょう。
ESは第3者の添削を受けておくと、自分が気づいていないポイントの見逃しを防ぐことができるので、添削を受けることをおすすめします。
今回は、書類選考であるESに長期インターン経験をどう書くかについて解説しました。
ESは書類選考として企業に提出するもので、ガクチカや自己PR、志望動機などを記載します。
インターン選考のみならず就活の本選考でも使われる書類なので、事前に準備しておいて損はありません。
ESに取り上げるエピソードで悩んでいる人は、差別化が図りやすい長期インターン経験を積んでおくことをおすすめします。
長期インターン経験はESに活きるだけでなく、仕事の適性を図ったり、スキルを身に着けたりとメリットがたくさんありますよ。