選考なしの長期インターンとは、その名のとおり選考を受けずに参加できる長期インターンのことを指します。
一般的に長期インターンは書類選考と面接選考に合格したのちに参加できる長期間のインターンシップですが、選考なしという長期インターンもあります。
選考なしの長期インターンは、学生が気軽に参加できるという特徴があり、選考に不安を抱えている学生にもプレッシャーが少ないインターンです。
しかし、選考がないということは応募条件をクリアしていれば、誰でも参加できるインターンであるということになるため、長期インターンでも無給の場合があります。
中には、応募条件に一定の経験値やスキルを課している場合がありますが、その場合は応募できる人が限られているため、有給の長期インターンである可能性が高いです。
応募条件が緩く、誰でも選考なしで参加できる長期インターンは一般的な有給の長期インターンとはプログラム内容が違う場合があることを押さえておきましょう。
参考記事:https://education.ucdenver.edu/docs/librariesprovider16/student-resources/handbooks/cos-pic-intern-handbook-2024-25.pdf?sfvrsn=42481abb_7
長期インターンは基本的に選考を突破しないと参加できないインターンにも関わらず、なぜ選考なしで参加できる長期インターンが存在しているのでしょうか。
ここでは選考なしの長期インターンが存在する背景を解説していきます。
まず、選考なしにする場合は、応募者全員が参加できるほど募集人数が多いことが考えられます。
しかし、長期インターンは1ヵ月以上の長期間勤務することになるため、一気に何十人も受け入れるのはほとんど不可能です。
そのため、スキルや経験値で少し厳しい条件を付けて、応募時に応募できる人数を絞っている場合が多いです。
また、企業によっては労働力不足で選考を実施する時間すらももったいなく、早く働いてほしいと考えている場合もあります。
ただし、どんな人がわからないまま採用するのは企業にとってリスクがありますし、労働力を確保したいのにも関わらず初心者を採用しても目的が達成できないことがあるため、紹介経由での応募や経験値のある人の応募に限られているでしょう。
参考記事:https://jsite.mhlw.go.jp/shizuoka-roudoukyoku/news_topics/jakunen00341.html
長期インターンで実施される選考は、ESと面接が一般的です。
選考ありの場合は、ガクチカや自己PR、志望動機などを書いたESを用意しなければなりません。
そして、書類選考が通ったら面接を受ける必要があるため、模擬面接も必要です。
しかし、選考がないとこれらの選考準備をしなくて済むため、長期インターンに参加するまで時間がかからないことがメリットです。
選考なしということはESを書いていなかったり、面接を練習したことがなかったりしても応募可能です。
多くの学生はインターン選考が初めてのES・面接選考になるため、選考に対してハードルを感じていると思います。
選考がなくなるだけで、参加へのハードルがだいぶ低くなることが大きな魅力です。
選考なしで始められる長期インターンはプレッシャーを感じにくいため、気軽に参加できます。
また、周りも初心者が多いため、自分と同じようなことを考えている学生と出会い、共通の
悩みや話をすることができるでしょう。
また、業界や職種が決まっていなくても参加しやすいため、業界や企業理解を得られる機会にもしやすいです。
インターン選考は就活選考の前の練習として捉えられることが多いです。
しかし、長期インターンで選考がない場合は、ESを書いたり、面接を受けたりと就活前に練習を積むことができません。
就活が本格化する前に企業の選考を受けられないのはデメリットになり得ます。
選考なしの長期インターンは多くの人が参加できるため、経験できる業務内容やインターンプログラムが選考ありの長期インターンとは異なります。
長期間の参加であっても、実務経験を積むのではなく学生同士でグループワークをしたり、社員に同行してお仕事見学をしたりするプログラムになることが多いです。
そのため、長期インターンが労働とみなされず、無給で参加する場合もあります。
選考なしで参加できる長期インターンは参加のハードルが低いことに伴って、参加後の本選考への優遇も少なくなっています。
選考ありの長期インターンでは、実務経験を積んで、社員と同等の責任感で働くため、会社の即戦力となる可能性が高いです。
したがって、長期インターン後に免除ルートの選考を通って採用される場合があります。
長期インターン先での就職を考えている人は、選考ありのインターン先を探すことをおすすめします。
まずは、長期インターンへの参加目的を明確にすることが大切です。
選考なしでハードル低く気軽に参加できる長期インターンであったとしても、次につながる経験にするには目的を持つことがポイントになります。
目的がなかったり、漠然としているとただ参加しただけの経験になってしまうので、注意してください。
続いて、実務ではないプログラムだったとしても主体性を持って取り組みましょう。
長期インターンでは基本的に主体性が求められており、受け身のままでは参加目的を達成しづらいです。
わからないことは自分から聞きに行ったり、フィードバックを求めたりするようにしましょう。
選考なしの長期インターンでは経験できることが選考ありの長期インターンよりも限られていますが、まずは経験できる限りのことを積極的に取り組むことが重要です。
そして、基礎的な知識が身に着いたら、それを実践できるように選考ありで実務を経験できる長期インターンを2社目の長期インターン先として探してみましょう。
せっかく基礎的な知識を押さえたのであれば、学びながら給与がもらえる有給の長期インターンを経験しておくべきです。
選考なしの長期インターンでも、業界や企業への理解を深めていけば、長期インターン選考に活かせますし、やりたいことも明確になっていくと思います。
まずは、気軽に参加できる選考なしの長期インターンに参加し、選考ありの長期インターンへの準備をしてみてください。
私は、大学3年生のときに長期インターンを始めました。
選考は書類とオンライン面談だったので、そこまで厳しいものではなかったと思います。
しかし、書類を書くのは初めてだったため、時間がかかったり多少のハードルは感じていました。
長期インターンが気になっているものの、選考が不安であったり、準備の時間が取れない人は選考なしの長期インターンから始めてみることをおすすめします。
その後、実務経験を積める選考ありの長期インターンに参加していけば、ステップアップが可能ですよ。
今回は、選考なしの長期インターンについて解説しました。
長期インターンは基本的に選考ありなため、選考なしの長期インターンは少ないです。
しかし、準備が大変であったり、選考が心配な人にとっては気軽に参加できる貴重な機会なので、ぜひ参加してほしいと思います。
基礎的な知識を身に着けた後、スキルを得たかったり、免除のある選考ルートに進みたい人は選考ありの長期インターンに挑戦してみてください。