有給インターンとは、学生が企業でビジネススキルを身に付けながら、実務経験を積める長期間のインターンを指します。
有給インターンの多くは、参加期間が3ヶ月以上であり、実務に必要となるスキルを身に付けるには半年~1年以上の継続が推奨されています。
そんな有給インターンでは学生も社員と同様の仕事を任されます。
そして、その仕事が労働とみなされることで給料がもらえるため、有給インターンと呼ばれています。
さまざまなインターンがある中で、有給インターンを始めようとしている人がいると思います。
周りが始めたことをきっかけに参加を考えている人もいるでしょう。
果たして、有給インターンはいつ、何年生からやるのがベストなのでしょうか。
有給インターンは大学3年生から始める人が多いです。
なぜなら、就活の準備に伴って将来を考え始める時期だからです。
就活の話題が増えたり、インターン情報を得る機会が多くなりますよね。
また、1・2年生のうちに単位が取れている人は、授業も少なくなり、時間に余裕ができます。
したがって、有給インターンを始めるのは大学3年生からが多いですよ。
有給インターンは就活を控えた大学3年生に向けたものと考えている人はいませんか。
実際は、1・2年生から4年生まで誰でも参加できます。
そのため、有給インターンは参加したいと思った時に始めるのがベストです。
しかし、学年が限定されていたり、ある程度のスキルを有していることが応募条件となっている求人には誰でも応募できるわけではないので、注意しましょう。
低学年でも有給インターンに参加できることに驚いた人もいるかもしれません。
また、1・2年生にはまだ早いんじゃないかと思った人もいるでしょう。
そこで、ここからは有給インターンを1年生から始めることで得られるメリットを解説していきます。
有給インターンでは、学生も社員と同様の仕事を任され、一企業で働くことができます。
1年生のうちから就活を見据えて、志望企業や職種を定めている人は少ないです。
そのため、有給インターンで実際に仕事を経験することで、将来どんな仕事をしたいのかを考えるきっかけになります。
また、仕事で活かせる素質やスキルを理解できたり、足りていない部分も知ることができます。
低学年のうちから実体験を通して将来を考えることは、その後の学業や就職に役立ちますよ。
有給インターンでは、学生にも裁量権が与えられることが多いです。
そのため、仕事に慣れてきたら、やってみたい仕事に挑戦したり、自分で考えて行動したりできます。
このような経験ができる有給インターンに低学年のうちから参加しておくと、幅広い経験を得られます。
特に、問題が起こったとき、失敗したときの乗り越え方を経験できるため、問題解決力や適応力も身に付きますよ。
有給インターンは大学3年生から始める人が多いため、低学年から始める人は比較的少ないです。
しかし、早く始めた分だけ身に着けられるスキルも多くなり、できる仕事の幅も広がります。
また、違う職種や業界の仕事を経験したいと思ったら、2社目・3社目のインターンに挑戦する時間もあります。
このように、低学年のうちから有給インターンを始めると、他の学生と差を付けられる経験が得られるのです。
有給インターンでは、社員や経営陣はもちろん、取引先など社外の人とも出会うことができます。
さらに、同じ学生である他の有給インターン生との人脈も広がります。
有給インターンに参加する学生は視座の高い学生が多いため、刺激を受け合える関係になることでしょう。
また、多くの社会人と接することで多種多様な働き方があることを知ることができ、将来の選択肢が多くなったり、ロールモデルとなる人が見付ったりもするかもしれませんよ。
有給インターンで実務を経験すると、自分の得意不得意を知ることができます。
自分では考えていなかったことが得意であったり、反対にできると思っていたことがあまりできなかったりなどの発見があります。
仕事に役立ちそうな強みやスキルは実際に働いてみないとわかりませんよね。
したがって、低学年のうちに仕事で活かせる強みや弱みを知っておくことで、志望の職種に就くにはどうしたらいいかを早くから考えられますよ。
1年生から有給インターンを始めると、メリットがたくさん得られると思った人も多いでしょう。
しかし、1年生で有給インターンを始めることには、デメリットも存在します。
早く始めた分だけいろいろ経験できますが、参加を決めるときはデメリットも理解しておきましょう。
有給インターンに参加すると、大学やサークルなどの予定と両立がしにくくなります。
なぜなら、学業の次に有給インターンを優先しなくてはならないからです。
そのため、プライベートの自由時間が減るのはもちろん、学校行事やサークルなどの時間も限られてしまいます。
したがって、部活動やサークル活動の予定が多い人は、両立できるかよく考えてから応募しましょう。
1年生は必修授業が多く、単位もたくさん取らなければならないため、授業数が多くなります。
そのため、遅い時間まで授業があったり、半休や全休を作ることが難しいです。
授業が多いと、その分有給インターンに割ける時間が減ってしまいます。
また、企業が求める勤務時間に出勤することが難しくなり、シフトにも入りづらいかもしれません。
1年生から有給インターンを始める人は、勤務時間に融通が効くリモートインターンや、短時間インターンも検討してみてください。
大学に慣れていない1年生から有給インターンを始めると初めてのことばかりになります。
その結果、慣れることについていけず、中途半端になってしまう可能性があります。
授業やサークルなどで時間に余裕がないのは、多くの学生の共通点ですが、あまり無理をしないようにしましょう。
特に、有給インターンに夢中になってしまい、1年生から単位を落としてしまうのはもったいないですよ。
早速有給インターンに応募したいと思った人がいるでしょう。
そこで、ここでは有給インターンの探し方をご紹介します。
初心者が1人で有給インターン求人を見つけるのは大変なことなので、さまざまな探し方を理解し、自分に合った方法で求人を見つけましょう。
まずは、大学の就職支援課に相談することがおすすめです。
大学には、就職支援課やキャリアセンターなどの就活について相談できる場所があります。
そこには、大学と繋がりがある企業のインターン求人の情報もあります。
OBOGがいる企業の場合、選考の詳細やポイントも教えてもらえる可能性があるので、どんな求人があるか一度聞いてみましょう。
初めて有給インターンを探す人には、エージェントサイトの活用がおすすめです。
エージェントを活用すると、面談を通してあなたにおすすめの企業を紹介してもらえます。
また、選考のアドバイスをもらえたり、ES添削をしてくれるエージェントもあります。
どうやって応募したらいいか、選考対策は何をしたらいいかなど不安がある人は、気軽に相談できるエージェントを使ってみましょう。
多くの人が使う求人探しの方法は、掲載サイトで探すことです。
求人掲載サイトには、幅広い業界や職種の求人が載っているため、気になる企業の求人を比較検討できます。
また、希望の勤務条件や場所などを絞って求人を見つけられます。
新しい求人の情報も得られやすいため、志望企業が決まっていない人は、一度どんな企業のインターンがあるのかを見てみましょう。
今回は、有給インターンを1年生から始めることのメリットやデメリットを解説しました。
有給インターンは低学年のうちから始めることができ、早く始めることで将来を考えられたり、人脈を広げられたりといったメリットが得られます。
しかし、反対に学業との両立が難しく、授業の多さによってシフトに入りづらい場合もあります。
有給インターンを始めるときはデメリットも理解したうえで、自分に合う企業をエージェントやキャリアセンターなどを活用して見つけましょう。