長期インターンとは、学生が企業で働き、実務経験が積めるインターンシップのことを指します。
長期インターンでは、学生でも社員と同様の仕事を任されます。
そして、その仕事が労働とみなされることにより、学生にも給与が支払われます。
長期インターンの給与形態は、主に時給制、日給制、成果報酬制の3つです。時給制の場合、1100〜1600円が相場となっており、アルバイトと同等かそれ以上稼ぐことができるとされています。
長期インターンの参加期間は3ヶ月以上が一般的であり、専門的なスキルを身に着けるには半年〜1年以上の継続が求められています。
長期インターンを実施している会社はベンチャー企業が多く、また首都圏の求人数が多いため、1ヵ月以上の長期インターンを経験している学生は東京圏に集中している傾向があります。
また、長期インターンの期間が長くなるほど、理系学生の参加割合が高いです。
参考記事:https://careers.umbc.edu/employers/internships/what-is-an-internship/
長期インターンは大学院生も参加できるインターンです。
募集要項に何年生まで、何歳までという条件の明記がない限り、学生として長期インターンに応募できます。
大学院生は研究があるため、インターンに時間を割くべきなのか迷うと思いますが、就活を見据えているなら参加するべきと言えます。
なぜなら、長期インターンでは社員と同様の仕事を任され、学生のうちに実務経験を積めるからです。また、実体験から自身の仕事への向き不向きや適性などを知ることができ、就職のミスマッチを防ぐことにもつながります。
ここからは、大学院生が長期インターンに参加するべき理由とメリットをまとめます。
長期インターンに参加しようかどうか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
長期インターンに参加すると働いている企業のことはもちろん、業界全体の特色や縦横のつながりへの理解が深まります。
インターネット上だけでは得られないリアルな情報が得られるため、企業選びの判断材料が増えますよ。
また、知らなかった仕事を知る機会にもなるため、選択肢が増えたり、適性を確認して納得度を高めたりすることにも役立ちます。
自身の専門分野に関する長期インターンでは、日ごろの研究では得られないデータや成果を実務から得られる場合があります。
また、社会ではどのように活かされているのか、実際にどんな問題が起こっているのかを知ることによって、研究内容の具体度も上がります。
さらには、長期インターン経験を卒業研究・修論などに活かすことも可能です。
長期インターンを継続していくと、企業にとって自社をよく知っている即戦力となる人材になれる可能性があります。
長期インターンを続けた先には、その企業で就職できる未来もあるのです。
長期インターンを経験している場合、一部の選考が免除になったりと特別ルートがあることが多いです。
研究で忙しい大学院生はできるだけスムーズに選考を進めたいですよね。
長期インターン先での就職を考えている人は、ぜひ即戦力となる人材になれるように長期間継続しましょう。
参考記事:https://graduate.chuo-u.ac.jp/media/index.php/2023/01/30/inturnship-graduate-school/
大学院生も長期インターンに参加すべきだと述べましたが、研究で忙しい院生にとって長期インターンに割く時間を確保することは難しいと思います。
そこで、ここでは大学院生でも参加しやすいおすすめの長期インターンについて解説していきます。
長期インターンは週に何回か出社することになるため、大学院から通いやすいことが継続するうえで重要なポイントとなります。
通勤時間が長いと継続しにくくなるだけでなく、研究と両立できなくなってしまうからです。
大学院から通いやすければ、研究との両立もしやすく、隙間時間も活用しやすくなりますよ。
大学院生におすすめの長期インターンはリモートワーク可能な長期インターンです。
出社の必要がなくオンラインで長期インターンができれば、研究室にいながら長期インターンに参加できます。
また、朝や夜など勤務時間に融通が効くため、研究を優先しやすいです。
学会発表などがあり、遠征する場合もリモートワークなら遠征先での長期インターンの仕事ができそうですね。
長期インターンで研究分野の業務を経験することも大学院生におすすめです。
研究分野とまったく違う長期インターンだと研究との両立のハードルが上がってしまいますが、研究分野に関連する業務であれば、長期インターンの仕事も研究に活きてきます。
また、卒業研究や修論で使えるデータや成果を得られる場合もあります。
私は大学3年生のときに長期インターンを始めました。
大学院には通っていないため、院生の長期インターン参加率が実際にはわかりませんが、院生を歓迎する長期インターン求人を見たことがあります。
長期インターンで専門職に挑戦するとなるとある程度知識が必要なので、研究を進めている院生の方が有利だったりするかもしれませんね。
気になっている長期インターンがあったり、学生のうちに実務経験を積んでおきたいと思ったりする人は、院生であってもぜひ長期インターンに挑戦してみてください。
リモートワークやシフト調整が可能など勤務時間に融通が効く長期インターンだと継続しやすいですよ。
今回は、大学院生は長期インターンに参加するべきなのかどうかについて解説しました。
長期インターンは基本的に学生向けなので、大学院生でも参加可能です。
ただし、募集要項に何年生まで、何歳までという条件が課されている場合は、応募できないことがあります。
大学院生は研究で忙しいため、長期インターンの時間を確保することが難しいと思いますが、リモートワークや研究分野に関する業務であれば継続しやすいでしょう。