長期インターンとは、学生が企業で働き、実務経験が積めるインターンシップのことを指します。
長期インターンでは、学生でも社員と同様の仕事を任されます。
そして、その仕事が労働とみなされることにより、学生にも給与が支払われます。
長期インターンの給与形態は、主に時給制、日給制、成果報酬制の3つです。
時給制の場合は、1100〜1600円ほどが相場で、アルバイトと同等かそれ以上稼ぐことができます。
長期インターンの参加期間は3ヶ月以上が一般的であり、専門的なスキルを身に着けるには半年〜1年以上の継続が求められています。
長期インターンを実施している会社はベンチャー企業が多く、また首都圏の求人数が多いため、1ヵ月以上の長期インターンを経験している学生は東京圏に集中している傾向があります。
また、長期インターンの期間が長くなるほど、理系学生の参加割合が高いです。
参考記事:https://voil-intern.com/articles/26
学生が参加できるインターンにはいくつか種類があり、中でも多くの大学生が参加するのは、1dayインターンや短期インターンです。
これらは参加期間が短いため、授業やアルバイトの予定が多くても、比較的参加しやすいインターンと言えます。
これらのインターンは期間が短いという点で似ているインターンだと捉えがちですが、意外と違いがあります。
1dayインターンと短期インターンでは、参加日数の違いからプログラム内容も異なります。
1dayインターンはその名の通り、1日しか参加しないため、説明会や会社見学、1回限りのグループワークが中心です。
その一方で、短期インターンは参加期間が短いとは言っても複数日あるため、課題解決型や発表型のグループワーク、職種体験などがあります。
たった数日の差ですが、会社を知れる幅は短期インターンの方が多いので、会社への理解度は高まりやすいでしょう。
1dayと短期インターンどちらも開催されている場合は、短期インターンに参加し、何日かかけて会社への理解を深められるといいですね。
1dayインターンは同じ会社で何回も開催されることが多く、選考倍率がそこまで高くありません。
反対に、短期インターンは3日〜1週間ほど開催されるため、同シーズンで2,3回ほどの開催です。
そのため、インターン参加後の本選考への優遇も異なります。
短期インターン参加者の方が書類や1次選考優遇を受けられることが多く、早期選考にも案内されやすいです。
企業から見ても自社への理解が深く、熱意が高い人を採用したいと思うので、インターンの参加が選考に影響する場合があることを把握しておきましょう。
短期ではなく長期インターンに参加してみようと思っている人がいるでしょう。
しかし、周りに長期インターン経験者がいないとどうやって会社を見つけるのかわかりませんよね。
ネットで検索すればたくさん求人が出てきますが、見極めが難しいと思います。
長期インターンを初めて探すときはまず自己分析をして、なぜ長期インターンをやりたいのか、長期インターンで何を得たいのかを明確にしましょう。
目的や目標が定まることで、求人を探しやすくなり、複数の求人を見比べたときに判断しやすくなります。
また、大学のキャリアセンターやエージェントを活用し、希望を伝える際にも役立ちます。
求人検索サイトで調べてみて、自分に合う企業がわからないときは、大学のキャリアセンターやエージェントを活用してみてください。
長期インターンは3ヶ月以上続ける長いインターンなので、事前に心配事をクリアしておくことが大切です。
特に、違法インターンを見極めるポイントである給与とシフト調整については要確認しておきましょう。
給与については長期インターンで実務を任される場合に発生します。
未経験の学生であっても、実務を担当する場合は最低賃金以上の給与が発生するので、契約書をチェックしてください。
また、長期インターンを始めると長期インターン優先の生活になりますが、学生の本分は学業なので、授業やテストを疎かにすることはやめましょう。
学業優先でシフトが組めるかどうかが重要なので、勤務時間とシフト調整については面接の段階で詳しく聞いておくことをおすすめします。
私は大学3年の夏から長期インターンを始めました。
周りで長期インターンをしている人はあまりいなかったので、すごくやりたいという気持ちはなかったのですが、機会があったので始めてみました。
当初は初めてのことばかりでスキル習得に体力を使いましたが、やれることが増えていくと主体性や裁量権を活かすことができたと思います。
1dayや短期インターンよりも身に着けられることが多く、なかなか知れない情報も知ることができるため、長期インターンが気になっている人はなるべく早く始めてみてください。
今回は、インターンの種類と長期インターンをやりたいと思ったときの準備について解説しました。
学生が参加できるインターンはいくつかあり、1dayや短期インターンなど参加期間が短くスケジュール調整しやすいインターンが人気です。
しかし、参加期間が短いと習得できるスキルや経験できるものが少なく、会社への理解を深めきれない可能性があります。
一方で、長期インターンでは未経験の学生でも社員と同じ実務を担当できるため、一歩先に社会人経験を積めます。
長期インターンをやりたいなと思っている人は、求人探しからさっそく始めてみてください。