就活の面接に緊張している人がいると思います。
就活の面接は、現在対面面接とオンライン面接の2つがあります。
また、1回の面接は30~1時間が基本です。
さらに、企業によっては個人面談だけでなく集団面接を実施しているところもあります。
就活の面接で一番不安なのは何を聞かれるかだと思います。
就活の面接は、聞かれる質問がおおよそ予想できるので、あらかじめ回答を考えておくことで不安を減らせます。
面接で聞かれる質問は以下の3つの内容に分類できます。
1つ目は、学生本人の内面に関する質問です。
この質問は企業が求める人物像にマッチしているかどうかを図るために聞かれます。
よく聞かれる質問は以下の通りです。
上記の例を見てわかる通り、面接で聞かれる質問の多くがここに分類されます。
なぜなら、ジョブ型雇用ではなく、ゼネラリストを目指す日本の新卒就活ではスキル面よりも性格や熱意の方が見られるからです。
そのため、自己分析が重要であり、自己分析ができていないとこのような質問に回答することが難しくなってしまいます。
2つ目は、就活の軸に関する質問です。
就活の軸は、選考を受ける企業を選ぶ基準や条件を指します。
企業は就活の軸を聞くことで、自社が学生の求める企業に該当しているかを確認しています。
就活の軸を確かめる質問は以下の通りです。
志望動機を話す時は、就活の軸に該当していることも触れられるといいですね。
3つ目は、研究内容に関する質問です。
この質問は学生のうちに身に着けたスキルが自社の業務に活かせられるかを判断するために聞かれます。
特に、研究職を目指す理系学生は、研究内容が自社の業務に繋がるかどうか見られているので、話せるようにしておきましょう。
研究内容に関する質問の例は以下の通りです。
大学ではどのような研究をしていますか
大学で学んだことをどのように仕事に活かしていきたいですか
学業に関して力を入れて取り組んだことを教えてください
就活の面接で聞かれる質問のイメージはできてきましたか。
自分の性格を知ってもらったり、学びやスキルをどのように活かしたいか将来像を伝えたりすることがわかったと思います。
しかし、聞かれた質問にうまく回答できるかまだ不安ですよね。
そこで、ここからは就活の面接で聞かれる質問を10個取り上げ、それぞれ回答のコツを解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
自己紹介は面接の冒頭でよく聞かれる質問です。
自己紹介では、大学名・学部・氏名を最初に述べましょう。
そして、大学で学んでいることや部活動、サークル、アルバイトなどあなたのことが伝わる話を簡潔にします。
質問によっては、30秒や1分間など時間制限がある自己紹介を求められることがあります。
時間制限に焦らないように、準備の段階から時間を気にして自己紹介を練習しておきましょう。
自己PRはほとんどの面接で聞かれる頻出の質問です。
自己PRでは、仕事で活かせるあなたの強みやスキルをアピールします。
回答のポイントは、周りと差別化できる表現を使い、最初に結論を述べることです。
「粘り強さ」や「責任感がある」などは多くの学生が話す強みになるので、一言工夫して自分ならではの表現に変えることが大切です。
また、その強みやスキルが活かせたエピソードを添えて、説得力を上げましょう。
この質問では、あなたの性格を理解するとともに、強みと弱みが矛盾していないかも見られています。
強みと弱み、それぞれに関してエピソードや根拠に一貫性があるか、考えてみてください。
そして、弱みは表現の仕方によって捉え方が大きく異なるため、マイナスイメージになりすぎない表現をしましょう。
また、企業が求める人物像からかけ離れすぎないように注意が必要です。
この質問は、自分が主観的に考える性格と、客観的に周りから見た性格が一致しているかを見る質問です。
そのため、自己紹介や自己PRで述べた性格と乖離していないか確認してみてください。
また、いつ・誰に言われたかという根拠となるエピソードが重要です。
根拠が示せずあいまいな回答にならないように、思い出しておきましょう。
この質問では、チャレンジ精神や反省からの学びが見られています。
そのため、単に挫折したエピソードだけを述べるのではなく、その経験から何を得たかまで話しましょう。
また、なぜそれに取り組んだか理由を伝えられると、行動力やチャレンジ精神もわかりますよ。
大きくインパクトのある経験でなくても大丈夫なので、エピソードを用意しておきましょう。
この質問は、いわゆる「ガクチカ」です。
ここでいう学生時代とは、大学生もしくは大学院生など今の学校での出来事を指します。
そのため、中学校や高校のエピソードは控えましょう。
もし、高校のエピソードを話したい時は、現在まで継続していることなど大学時代と関連付けて伝えるのがポイントです。
こちらは、志望動機を聞く質問です。
志望動機では、なぜ同業他社ではなく自社なのかという理由を知りたいと思っています。
そのため、この企業でしかできないことや、その企業独自の考えなどに触れましょう。
そして、どんなスキルを活かして何の業務をしたいのか具体的な内容まで伝えることがポイントです。
こちらはキャリアプランについての質問です。
その企業で働く中で、どんなキャリアを進みたいのか伝えましょう。
その際、部署や役職、得たいスキルなどできる限り具体的な話に落とすのがポイントになります。
どんな仕事ができるかわからなくても、希望や熱意を伝えられる場面なので、叶えたいビジョンをたくさん話してください。
この質問は、仕事での再現性を聞いている質問です。
自己PRで述べたスキルや強みとなる性格がどの業務で活かせるかを伝えます。
また、自分がその仕事を担当することで、会社にどのような利益がもたらされるかまで触れられるとベストです。
企業にとって自分は求める人物像に合う学生だということをアピールしましょう。
これは、いわゆる逆質問です。
面接では、基本的に面接官から学生へ質問をしますが、最後に学生から質問できる時間があります。
ここでは、気になることや不安に思っていることなど何でも質問しましょう。
面接官の職種やポジションに合わせた質問ができると話が盛り上がるかもしれません。
ただし、熱意を下げてしまう恐れのある給料や待遇面ばかりの質問は控えておきましょう。
面接で聞かれる定番質問はわかったけれど、ちゃんと答えられるか心配ですよね。
回答はイメージできていても、いざ答えるとなると言葉に詰まることもあると思います。
そこで、ここでは質問への回答をブラッシュアップして、自信を持って答えるためにすべきことを3つ紹介します。
質問に対してきちんと答えるためには、やはり自己分析が重要です。
自己分析ができていないと、根拠となる経験や理由が伝えられず、あいまいな回答になってしまいます。
また、深掘りされた時に自信がなく、熱意が伝わらない要因にもなりかねません
そのため、面接対策をする時はまず自己分析を徹底しましょう。
定番の質問に回答するには、企業研究や業界研究も重要です。
なぜなら、面接では自分のことだけでなく、企業のことを理解しているかも見られているからです。
強みや原体験など自分のことは分析していても、それが仕事でどう生きるかまで伝えられないとアピールはできませんよね。
その企業のどんな業務で何を活かし、どんな利益をもたらせるのかを話せるように、企業研究も怠らずやりましょう。
面接で自信を持って質問に答えるには、OBOG訪問がおすすめです。
なぜなら、実際に働いている人に気になることを聞けるチャンスだからです。
また、選考のポイントを教えてもらうこともでき、入念な準備ができるようになります。
可能であれば、OBOGに面接の練習をしてもらうこともできるので、不安な人ほどOBOG訪問を活用してみてください。
今回は、面接でよく聞かれる定番質問について解説しました。
就活の面接はある程度何が聞かれるか予測できます。
志望動機やガクチカ、自己PR、キャリアビジョンなどはほとんどの面接で聞かれる定番質問です。
企業独自の質問がある場合は、口コミなどで確認し、できる限りの準備して臨めると不安も少なくなりますよ。