長期インターンとは、学生が企業で実務経験を積むことができる1ヶ月以上の長期間のインターンのことを指します。
長期インターンでは学生も社員と同様の仕事を任されます。
そして、その仕事が労働とみなされるため、企業には給与を支払う義務が発生します。
なので、学生も給与をもらうことができ、有給インターンと呼ばれることもあります。
長期インターンの面接は、対面面接とオンライン面接の両方があり、面接回数は1~2回です。
そして、面接官は人事が担当する場合だけでなく、一次面接が部門担当者で二次面接が部門長が担当する場合もあります。
また、学生1人と面接官数名の場合と、複数の学生で面接を受ける場合があります。
ただし、面接官や学生の人数が変わっても、面接で聞かれる基本的なことや、守るべきマナーは一緒なので、面接スタイルにこだわらず対策をおこないましょう。
長期インターンの面接を受けようとしている人は、どんなことが聞かれるのか気になると思います。
初めての面接だと上手く受け答えができるのか不安ですよね。
そこで、ここからは長期インターンの面接でよくある質問について解説していくので、回答のポイントをおさえておきましょう。
ポイント:名前、大学、学部、学年は必須
どれだけ長くても1分程でよい
長期インターン面接では、最初に自己紹介をします。
自己紹介では、名前・大学学部名・学年などの基本情報をまず伝えます。
そして、大学で学んでいることや趣味、頑張っていることなど「あなたの人柄が伝わること」を追加で述べます。
自己紹介の長さは1分程度を目安にし、長々と話さないように注意してください。
また、自己紹介は、自分がどんな人間であるのか面接官に理解してもらい、緊張している雰囲気を和ませるためのものです。
なので、落ち着いて面接が受けられるように自己紹介は気張りすぎず、ハキハキと笑顔で答えましょう。
ポイント:結論ファーストで
過去の自分の実体験に紐づいていると説得力が増す
プロダクトやサービスに魅力を感じているなら、
「なぜ」魅力を感じているのかが話せるように
長期インターン面接では、自己紹介と同様に志望動機も必ず聞かれる質問です。
志望動機を述べる時のポイントは、結論を最初に述べることです。
それから、面接官はさまざまな企業がある中で自社を選んだ理由として志望動機を聞きたいと思っているので、実体験や魅力に感じたことを伝えましょう。
実体験に紐づいている理由だと説得力が増しますし、企業のプロダクトやサービスに魅力を感じているのならば、魅力に思うものではなく、「なぜ魅力に感じたのか」を話すことが大切です。
また、長期インターンで働く本気度が伝わるように、仕事で活かせる強みやスキルを伝えることもおすすめです。
いわゆるガクチカ。アルバイトでも勉強でもなんでも良いので、
どんな壁があってどう考えてどう乗り越えたのかを話す
長期インターン面接では、学生時代に力を入れて取り組んだこと、いわゆるガクチカもよく聞かれます。
ガクチカは、インパクトのある経験を話さなければならないと思いがちですが、アルバイトやサークル、ゼミ活動など力を入れて取り組んだことなら何でも大丈夫です。
なぜなら、大事なのは経験の大きさではなく設定した目標を達成するためにどんな工夫や努力をしたのかというプロセスが大切だからです。
なので、たとえ目標が達成できなかったエピソードだとしても、困難な場面で乗り越えるために何を考え、どんな行動をしたのかを伝えましょう。
「なんとなく」インターンをやりたいだけの人を見極める質問
得たいものを逆算してこの企業がマッチしていると考えていることも伝わればなおよし
長期インターン面接では、「自社について企業研究をしているか」「自社が求める人物像にマッチしているか」を図るために長期インターンで得たいことや学びたいことを質問されます。
参加目的を持って応募した人は、長期インターンを通して得たいものを具体的に答えることができます。
しかし、「周りが長期インターンをしているから」などの「なんとなく」の理由で応募した人は参加目的を明確に持っていないため、ただ長期インターンを経験したい人を見極める質問でもあります。
企業が求める人物像と一致するためには、長期インターン先企業を先に見つけるのではなく、長期インターンで得たいことを考えてから逆算で企業を探すことがおすすめです。
自分の強みや性格、魅力が企業の風土とマッチしているか?を見極める質問。自分の強みや魅力を裏付けるエピソードも一緒に語れると説得力が増す
長期インターン面接で、企業は「自己分析をしているか」「自社が求める人物像を理解しているか」を見るために自己PRを聞きます。
そのため、自己PRをする時は企業が求める人物像に沿った強みや性格を述べましょう。
そして、話に説得力を持たせるためにも、強みが活かせた経験や、持っているスキルについてエピソードも一緒に語ることがおすすめです。
また、志望動機やガクチカとの一貫性を持たせることも大事なポイントですよ。
「ないです」は避けたい
単に疑問を解消する場としても使ってよいが、自分自身のやる気を伝える場として捉えるのがベター。
「どんな人が活躍していますか」「インターンまでに準備しておくべきことはありますか」など、前向きな姿勢を見せよう
長期インターン面接の最後には、学生側から質問できる時間、いわゆる逆質問があります。
逆質問の時間は、長期インターンについての疑問を解消したり、伝えきれなかったことを最後に伝えたりすることができます。
ですが、やはり面接の最後は印象に残りやすいので、できるだけ長期インターンへの熱意や本気度が伝わる質問をすることがおすすめです。
たとえば、「御社ではどのような方が活躍していますか」「長期インターン参加前に準備しておくべきことはございますか」「○○のスキルを活かしたいのですが、具体的にどのような業務を担当することができますか」などです。
「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるように、給与面や待遇面ばかり聞くのは避けましょう。
長期インターンの面接で聞かれることはイメージできましたか。
よく聞かれる質問の回答は準備できそうだけど、面接で気を付けるべきことが分からなくて悩んでいる方がいると思います。
そこで、最後に面接中に気をつけるべきマナーや態度について解説します。
長期インターンの面接は、面接自体が初めてという人も多いため、緊張するものです。
しかし、事前に対策をしていればほどよい緊張感を持って臨むことができます。
せっかく回答を準備してきたのに、緊張しすぎて本領発揮できないと意味がないですよね。
なので、これまでの対策を信じて緊張しすぎずに、なるべく自然体で面接を受けましょう。
長期インターンの面接では、上手く回答することよりも笑顔でハキハキと話すことがなによりも大事です。
企業が求める人物像に合うことをアピールしていたり、強みが伝わるエピソードを伝えていたりしても、声が小さく自信がないことが伝わると印象が下がってしまいます。
面接での印象は、面接会場に入った時の挨拶と自己紹介の第一印象が強いです。
なので、難しいことは考えずに笑顔で聞きやすい声で話すことを意識してください。
長期インターンの面接では、さまざまな質問をされます。
そのため、伝えたいことがたくさん出てきて、頭の中がごちゃごちゃになってしまうかもしれません。
しかし、どんな質問であっても面接官に伝わりやすいように結論ファーストで話すことが重要です。
結論を最初に述べることにより、そのあとの話が入ってきやすく、エピソードもイメージしやすくなります。
長期インターンの面接に合格したいという思いから、伝えたいことをすべて話したいと思っている人が多いはずです。
しかし、長期インターンの面接では、質問に対して長々と回答するのは控えましょう。
なぜなら、面接官が聞き足りないと思うことは深掘りしてもらえるからです。
なので、長期インターンの面接で質問に回答する際は、質問の余白を残しすべて話さないことが大切ですよ。
最後に、対面で面接を受ける際は面接官と程よくアイコンタクトを取りましょう。
面接では、質問に対してどうやって回答しようかに意識がいきがちです。
しかし、人間の情報は耳からの情報よりも視覚的、つまり目からの情報の方が大きいです。
そのため、面接官の話にうなずいたり、目を見て笑顔で話したりすると同じことを話していても印象がよくなります。
今回は、長期インターンの面接で聞かれることや、気をつけるべきことを解説しました。
長期インターン面接は、倍率が高いと言われているので難しいことがたくさんあると思っていた方も多いと思います。
しかし、面接で聞かれる質問はある程度予測でき、回答の対策ができます。
なので、事前対策をして、自信を持って面接に臨めるようにしましょう。