長期インターンとは、報酬を得ながら学生がキャリアについて考えるきっかけを企業が提供する職業体験を指します。
長期インターンでは、学生も社員と同様の仕事を任されます。
そして、その仕事が労働とみなされるため、企業に報酬を支払う義務が発生します。
学生が報酬を得られるインターンなので、有給インターンとも呼ばれます。
長期インターンに参加したいけれど、ちゃんと働けるか心配な方もいると思います。
初めて社会に出て働く人は、仕事ができなくてクビになったらと不安に思いますよね。
そこで、ここでは長期インターンでもクビはあり得ることなのか解説します。
結論、長期インターンであってもクビになる場合があります。
仕事で悪いことをした時や、企業が潰れそうな時はクビになってしまいます。
企業が潰れそうな場合のクビは整理解雇と言われ、以下の条件が揃って解雇になります。
①どうしても解雇が必要なほど経営状況が悪いこと
②クビを回避するための努力をしたこと
③クビにする対象を公平で合理的に選んだこと
④従業員が納得する手続きを行ったこと
以上の条件に合致していないのに、整理解雇をされそうな場合は注意してください。
長期インターンで悪いことをしていない、会社が潰れそうでもないのに、クビにされることはありません。
なので、いきなり明日クビということは滅多にないのです。
もし、正当な理由がないのにクビにされそうな時は周りの社員や親などに相談してください。
正当な理由のないクビは不当解雇に当たります。
そして、不当解雇は労働契約法に対して違法になります。
そのため、不当解雇がされている企業はブラック企業である可能性が高いです。
もし、不当解雇を知った場合は悪質な企業かどうか見極め、早めに相談したり、辞職を検討しましょう。
【参考】無給の長期インターンは違法?その理由と避ける方法を解説
長期インターンではどんな時にクビになるかイメージできましたか。
「明日いきなり長期インターンをクビにされたら」と不安な方もいるかと思います。
そこで、ここでは突然長期インターンをクビになった場合の対処法を解説します。
不当解雇でないかぎり、クビになるにはそれなりの理由があります。
なので、心当たりがないかこれまでの勤務について振り返る必要があります。
整理解雇や不当解雇ではなく、自分に落ち度があった場合は正当な理由のあるクビになってしまいます。
正当な理由があるかどうか客観的に振り返りましょう。
正当な理由がないのにクビになってしまった場合は、不当解雇を行っているブラック企業である可能性が高いです。
なので、理由もなくクビにされた場合は、ブラック企業で働き続けるのではなくやめた方が良い場合もあります。
ブラック企業かどうか判断するためにも、理由の正当性を図りましょう。
【参考】うちのインターン先ってブラック!?ブラックインターンの見分け方と対処法を解説
突然長期インターンをクビになった場合、理由が分からない場合も考えられます。
「心当たりがない」「解雇されるようなことはしていない」などの場合は、納得できるよう会社と話し合いの場を設けましょう。
悪いことをしていたことに自分が気づいていなかったのか、会社が誤解していたのかなどをはっきりさせることができます。
長期インターンでクビになったことに納得いかない場合は、公的期間や弁護士に相談することができます。
たとえば、「ブラック企業であり不当解雇をされた」「悪いことはしていないのに誤解されたまま」などの場合です。
第三者を挟むことで安心して相談でき、不当な解雇を避けられます。
【参考】総合労働相談コーナーのご案内
長期インターンでいきなりクビになるのは怖いですよね。
しかし、長期インターン生がクビにされるほど悪いことをすることはあまりないでしょう。
そのため、クビになる場合は不当解雇の場合が一番考えられます。
なので、長期インターンでクビにされないためには、不当解雇を行うようなブラック企業で働かないことです。
ブラック企業に騙されないためにも、長期インターンに参加する時は企業理解を深め、自分に合った企業を選びましょう。
【参考】良い有給インターンサイトの見つけ方とは?探し方と選び方を徹底解説!
今回は、長期インターンでクビはあり得るのかどうか解説しました。
結論、長期インターンでは悪いことをした場合や整理解雇の場合にクビになります。
しかし、正当な理由なしに不当解雇を行うブラック企業も存在します。
ブラック企業で働き、突然クビになることを避けるためにも、よく企業を理解し、自分に合った企業で長期インターンをしましょう。