インターンシップとは、学生が企業などで実際に働いたり、訪問したりする職業体験のことです。
目的としては、実際の業務や働く環境の体験を通じて、業務内容や働くことの理解を深めます。
種類は主に3点あります。
1点目は【1Dayインターン】期間:1日 内容:企業理解
2点目は【短期インターン】期間:数日~2週間 内容:企業から用意された課題に対してグループワークで取り組み、企業に対して調査報告を行なう
3点目は【長期インターン】期間:6カ月~数年 内容:実際に企業で就業経験を積み、社員と同じ働き方をする
違いは主に3点あります。
1点目は【目的】インターンシップは、仕事の内容理解・適正理解を目的とし、自分の働きが企業から評価され、その働きに対してお金が支払われます。一方、アルバイトは、労働と時間の対価として収入を得ることが目的です。
2点目は【得られるスキル】アルバイトは、細かなルールやマニュアルが設けられ、責務のある仕事はすべて社員が請け負います。
一方で、インターンシップで求められている人材は「マニュアル通りに動く人材」ではなく、「自分の頭で考えて動ける」力を持った人です。
個の力をつけることで社会に通ずるスキルを身につけます。
3点目は【就職活動に有利】アルバイトは社員とバイトで任せられる責任が異なるため、社会人としての実務経験を積みにくいです。
一方、インターンシップは社員同様の働き方をするため、実務経験を積みやすいです。
そのため、インターンシップ経験者は働いたときの再現性や働く意欲が高いと見られ、内定に直結しやすい場合もあります。
長期インターンを始めようとしている方は、志望業界は決まっていますか。
決まっている方も、まだの方もいるでしょう。
そこで、今回は出版業界の長期インターンをご紹介したいと思います。
出版業界がどのような業界か分からない方もぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。
そもそも出版業界とはどういった業界なのでしょうか。
出版業界を簡単にまとめると、書籍や雑誌の企画・制作を行なう業界と言えます。
普段使っている教科書や、読んでいる小説を制作しているのが出版業界です。
ぜひ近くにある書籍の出版社名を確認してみてください。
さて、出版業界での長期インターンはどういったものなのでしょうか。
出版業界と言っても企業がたくさんあるため、業態を見ていきたいと思います。
出版業界には、総合出版社という業態があります。
総合出版社の企業としては、業界100年を歴史を持つ老舗出版社であり、「世界一おもしろくて、ためになる」がモットーのIT企業との連携やマーケティングの提供による課題解決も行う、講談社があります。
その他にも、漫画に強みを持つ勢い盛んな出版社で、趣味や娯楽に重きを置き、少年向けコミック発行部数は1位獲得しており、人気作品による海外知名度を活かし、電子コミックの海外展開に注力している、集英社。児童書に強みを持ちながら独自の事業を展開し、多言語での海外出版事業拡大を目指す、小学館も総合出版社です。
出版業界で長期インターンに参加してみたいと思っている方もいると思います。
出版業界の長期インターンにどういった職種があるのか知っていますか。
出版業界には他の業界にはない職種もあるため、ぜひ理解しましょう。
まず、制作という職種があります。
制作は、雑誌などの企画、制作、外注依頼、打ち合わせなどを主な仕事としています。
具体的には、デザインの編集などを手がけています。
クリエイティブなことが好きな方は、ぜひ制作の長期インターンに参加してみてはいかがでしょうか。
次に、営業・広告営業があります。
営業の仕事は、出版取次会社や書店、広告主などに対して自社の書籍・雑誌の営業、提案を行うことです。
社外での仕事が多くなるため、人と接することが好きな人はぜひ営業職で長期インターンをしてみましょう。
続いて、出版業界には、校閲という職種もあります。
校閲の仕事は、原稿を読み、内容の誤りを訂正し、補足することです。
世の中に出す書物の校閲をするので、細かく責任の大きな仕事と言えます。
丁寧に仕事ができる人、ミスに気づける人は、ぜひ校閲という職種も考えてみてはいかがでしょうか。
最後に、編集という職種をご紹介します。
編集は、作家との企画、執筆依頼、スケジュール管理、打ち合わせ、原稿チェックなどの編集を行い、各部署との調整も行うことが仕事です。
仕事のふり幅が広いので、好奇心が強い方や、変化のある仕事をしたい人は、ぜひ編集で長期インターンをしてみましょう
ここまでの解説で出版業界での長期インターンがどのようなものか理解できましたか。
出版業界で長期インターンをしようかなと思った方もいるでしょう。
出版業界の長期インターンにはどういった人材が向いているのか気になりますよね。
ここでは、出版業界の長期インターンに向いている人をご紹介します。
まず、思考耐久力があり、考え抜く力がある人が向いていると言えます。
具体的には作品の特徴を掴み売り方を考えられる人です。
1つ1つの書物が違うものを扱うので、耐久力が必要になります。
ですので、最後まで考え抜く力がある方は、出版業界の長期インターンで活躍できるでしょう。
次に、自分が受け持った業務に対しての責任感が強い人が向いています。
作家とのやり取り、校閲など、1つの業務に対する責任感が大きい業界です。
なので、1つの作品に深く携わることができる人が活躍できると言えます。
仕事を最後まで丁寧にやり遂げることができる人は、ぜひ出版業界で長期インターンをしてみてください。
最後に、言葉に対して心配りができる人が向いている業界です。
1人1人の作家さんは、自分の言葉に意味を込めていたり、特別な思い入れがあったりします。
なので、作家さん個人はもちろん、社内でのやり取りの中でも言葉を大切にできる人は出版業界で長期インターンをするのに向いているでしょう。
出版業界で長期インターンをするイメージはできてきましたか。
初めて出版業界に目を向けた方もいるでしょう。
出版業界での長期インターンに興味を持っている学生に、最後に3つ、おすすめの本をご紹介します。
出版業界での長期インターンを考えている方は、ぜひ1読してみてください。
1つ目は「はじめての編集」という本です。
「はじめての編集」は、編集者が豊富な経験と事例から編集の仕組みと魅力を解き明かすといった内容です。
編集者はさまざまな企業で編集長を務めてきた方なので、幅広い経験を知ることができます。
2つ目は、「編集者の学校」です。
この本は、出版業界やマスコミを志望する学生必読の本と言えます。
編集のイロハから取材のノウハウまでが詰まった1冊なので、ぜひ読んでみてください。
3つ目は、「革命のファンファーレ」です。
この本はキングコング西野さんが書かれた本です。
現代のお金と広告について書かれているので、出版業界を志望する方は読んでおきましょう。
今持っている常識にとらわれていては、その船は沈んでしまうかもしれませんよ。
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