就活ではなぜガクチカが聞かれるのか疑問に思っている人はいませんか。
企業がガクチカを聞く理由はさまざまありますが、1番は物事に対して何を考え、どんな行動を取れる人物なのかを知るために聞いています。
力を注いで頑張った出来事の中には、困難なことがあったはずです。
企業はその大変だったことに対する向き合い方や解決の仕方が気になっているため、そこを伝えるのがポイントになります。
他の就活生と区別するために、すごいガクチカを書こうとしている人がいると思います。
しかし、ガクチカはエピソードの凄さを評価するものではありません。
そのため、すごい結果を残したり、評価が高かったりするエピソードを書かなくても問題ないのです。
大事なのは、その経験の中で何を考えて、どんな行動を起こしたかです。
また、行動を起こした結果、何か学び、それをどう今後に活かしていくか自分の考えを伝えるようにしましょう。
就活のエントリーシートで必要だからガクチカを書かなきゃと焦っている人がいるでしょう。
しかし、初めて書く人はうまく書けずに悩むと思います。
そこで、ここからはガクチカが書けなくなる原因について見ていきます。
ガクチカがうまく書けない人は、そもそも書く目的を理解していないことが多いです。
なぜ企業がガクチカを聞いているのかがわかっていないと、何を伝えればいいかわかりませんよね。
そのため、ガクチカを書く時は、いきなり書き始めるのではなく、企業が見ているポイントを理解することから始めましょう。
ガクチカが書けない人の中には、ガクチカに書けるようなエピソードは持っていないと思っている人も多いです。
周りに優秀な人が多いと、自分と比べてしまい、エピソードの凄さを基準にしてしまいがちです。
しかし、ガクチカは凄いことを書く場所ではなく、経験の中で力を発揮するまでの過程が大事になっています。
そのため、エピソードのインパクトや高い結果ではなく、自分が一番時間や想いを注いだ経験を取り上げましょう。
友達や合格者のガクチカを読むと、自分のエピソードは他人よりも劣っていると思ってしまう人がいるでしょう。
留学やインターン、起業などぱっと見すごいなと思うエピソードがありますよね。
しかし、ガクチカは凄いエピソードを自慢すればいいものではないため、多くの学生が取り組んでいるアルバイトや部活、サークルのエピソードで問題ないです。
大事なのは、エピソードの内容ではなく、あなたが物事に取り組む時に考えることや行動することなので、そこを伝えられるように工夫しましょう。
伝えたいことは決まったけれど、書き方がわからず、うまく文章にできない人がいると思います。
自分の伝えたいことを限られた文字数におさめるのは大変ですよね。
そんなときは、ガクチカの基本的な型や構成を参考にしましょう。
以下がガクチカを書く時の基本的な流れです。
【ガクチカの構成】
ここでは、ガクチカの構成について例文を用いて解説していきます。
どのような流れで書いていくのかわからない人は、ぜひ参考にしてみてください。
結論
私が学生時代に頑張ったことはNGOでのインターンです。
インターンでは、NGOのSNS広報を担当し、新規支援者の獲得に努めました。
理由
NGOのインターンに参加した理由は、大学2年の時にフィリピンの孤児院でボランティア活動を行い、国際協力に関心はあるものの実際に携わっている人の少なさに気づいたからです。
そこで、まだ情報を届けられていない層に現地のことを知ってもらいたいとSNS広報を志望しました。
課題
業務では、InstagramとXのフォロワー数の伸びが大きな課題でした。
なぜなら、注目を浴びるような大きな出来事がないとフォロワー数はなかなか伸びないからです。
また、フォロワー数が少ないと拡散力もなく、支援者向上には繋がりません。
行動
そこで、私はSNSのフォローによって参加できるイベントやノベルティグッズを提案しました。
これまでの活動は募金や報告会に限られていたため、多くの人が気軽に参加できるイベントを企画しました。
結果
その結果、これまで関心はあったものの実際の支援には至らなかった新規層を獲得することができ、例年より15%支援者を増加させることができました。
将来
この経験から身に付けた企画力と実行力を活かして業務に励みます。
ガクチカを書かなきゃいけないけれど、なかなか手が進まないことありますよね。
エピソードは決まってもどのようなことを書いたらいいかも悩むと思います。
そこで、ここからはガクチカが書けない時にやるべきことを見ていきます。
ガクチカが書けずに悩んでいる時は、他の人が書いたガクチカを読んでみましょう。
インターネットで検索して良さそうな文章を読んでみるのもよし。
周りの友人にお願いするのもよし。
はたまたNG例文を読んで、良い例文と比較するのもおすすめです。
人が書いた文章を読むと文章の流れが見えてくるので、書き方がなんとなくイメージできますよ。
何をガクチカにすればいいかわからない人は、過去の経験を一度洗い出してみましょう。
過去の経験をゆっくり振り返ってみて書き出すことで、ガクチカになりそうなものが見えてきます。
さらに、本来ガクチカにしようと思っていた経験よりも適したエピソードを発見できるかもしれません。
書き方がわからず書き始められない人は、型に従ってとりあえず書いてみましょう。
伝えたいことがうまく伝わるような文章でなくても、型に当てはめてみることで、何を書かなければいけないかがわかります。
また、理由や課題を書けるようなエピソードであるかも判断できるため、もし適切なエピソードでなかった場合は、違うエピソードを探すきっかけにもなりますよ。
ガクチカを書いてはみたけれど、自信がない人は友人や先生に添削をお願いしてみましょう。
第三者に読んでもらうことで、初めて文章を読む人にどれだけ正確に内容が伝わっているかを知ることができます。
また、普段からガクチカを読んでいるようなキャリアセンターの職員や就活エージェントの社員であれば、より伝わりやすい流れを指摘してもらえる可能性がありますよ。
ガクチカが書けずにどうにもならない時は、就活のプロに助けを求めましょう。
就活のプロとは、就活エージェントやキャリアアドバイザーなどを指します。
これらの人は、普段から就活関連の業務に携わっており、より良いガクチカの書き方を指導してくれます。
また、ガクチカの添削だけでなく、あなたにあった企業の紹介を行っている企業も多いので、ガクチカで困っていない人も活用してみるのがおすすめです。
どんなことをガクチカにすればいいか迷っている人も多いでしょう。
これまでのいろんな経験からどれが一番アピールポイントになるか判断するのは難しいですよね。
そこで、ここではガクチカでよく利用される題材を紹介します。
何のエピソードにしようか迷っている人は参考にしてみてください。
学生時代に頑張ったことと言えば、学業関連の人が多いです。
たとえば、ゼミ活動やテスト勉強、資格取得などです。
これらは取り組んだ期間や成果を示しやすいので、第三者にも伝わりやすい題材になります。
【例文】
学生時代に頑張ったことはゼミ活動です。
私は刑法のゼミに所属しており、模擬裁判の企画をしています。
模擬裁判とは、ある判例をもとにチームで実際の裁判を演じてみることです。
まずは、扱う判例を選定し、争点を洗い出します。そして、仮定に基づいて裁判の内容を決めていきます。
この活動の中で大変だったことは、自分たちで各役のセリフを考えることです。
争点に対する私見は考えられても、実際の裁判のように話すのはとても難しいため、なかなか準備が進みませんでした。
そこで、過去の裁判記録を見るだけでなく、家裁に実際の裁判を見に行くことを提案しました。
その結果、どの役職の人がどんな体勢でどのような話し方をしているか掴むことができ、イメージが膨らみました。
模擬裁判本番は、他の班よりも具体的に演じることができ、一番の評価をいただけました。
インターンシップに参加したことがある人は、インターンシップのエピソードを選ぶ人が多いです。
なぜなら、インターンシップの参加者はそこまで多くなく、他の就活生と差別化できるエピソードであるからです。
また、入社後の活躍をイメージできることも多いため、仕事での再現性を示しやすいエピソードと言えます。
【例文】
力を入れて取り組んだことは、ベンチャー企業での長期インターンです。
長期インターンでは、WEBマーケティングの業務に携わりました。
大学でマーケティングを学んでいたものの実務の経験はなかったため、最初は業務内容を把握するだけで精一杯でした。
しかし、自社のWEBサイトのPV数を20%向上させることを目標に掲げていたため、1年間のインターンで必ず達成しようと頑張りました。
具体的には、競合他社のサイトを分析し、自社サイトに不足していることを発見すること、強みを全面に出せる施策を試行していくことです。
これらに取り組む中で、新たなペルソナを発見することができ、対象者を広げることに成功し、結果として25%PV数を増やすことに貢献できました。
部活動に入っている人は、部活動のエピソードを選ぶ人が多いです。
なぜなら、部活動は成果を伝えやすいエピソードであり、練習内容も理解してもらいやすいからです。
また、チームスポーツなどであれば、チーム内でのポジションも示しやすく、どんな動きが得意か伝えられます。
【例文】
私が力を注いだことはバレーの県選抜大会です。
高校からバレーをはじめ、大学でもバレー部に所属しました。
バレー部では、年に2回ある県選抜大会での優勝が目標であり、日々練習に励みました。
しかし、大会4か月前にリベロの選手が怪我をしてしまい、代わりがいなくなる事態が発生しました。
リベロがいないとどうにもならないため、全員でリベロを練習しましたが、うまくいきませんでした。
そこで、各自これまでの監督にリベロになるための練習方法を聞いてくることを提案しました。
そして、練習に取り組む中でセッターだった私は県選抜で優勝するために自分がリベロになろうと決断しました。
セッターからリベロになるのは大変でしたが、人の三倍は練習し、トレーニングにも通いました。
その結果、県選抜大会では優勝はできなかったものの第3位になることができました。
多くの学生がアルバイトをしていると思います。
アルバイトは社員と接する機会があり、社会の仕事を経験できます。
そのため、仕事で得意なことや適している業務を伝えられるエピソードです。
【例文】
私が頑張ったことは、コスメショップでのアルバイトです。
アルバイトではありましたが、一人ひとり売上のノルマがあり、毎月達成するのに注力しました。
人気ブランドの新商品があったり、SNSで拡散された商品があるとノルマを達成するのはそこまで大変ではありませんでした。
しかし、毎月そういうわけでもないため、売上達成が厳しい月は、普段以上にお客様との会話を重視しました。
具体的には、求めているコスメの特徴を聞き、いくつかのアイテムを提案、お試ししてもらうことです。
また、購入を決定した商品に対して、相性の良いアイテムを提案し、購入品数を増やしてもらうことにも努めました。
その結果、3年間のアルバイトで一番売上に貢献することができ、賞状をもらうことができました。