長期インターンとは、学生が企業で実務経験を積むために働く、いわば職業体験を指します。
長期インターンの期間は、基本的に3ヶ月以上であり、半年~1年以上の求人が多くなっています。
長期インターンでは、学生も社員と同様の仕事を任されるため、給与が発生します。
給料形態は、時給制や日給制など企業によって異なりますが、ほとんどの企業でアルバイトと同等かそれ以上稼ぐことができます。
長期インターンに参加するためには、選考を受けなくてはなりません。
長期インターンの選考は、書類選考と面接選考が基本です。
長期インターン選考は、他のインターンに比べて倍率が高いため、落ちる可能性が高くなっています。
そのため、書類が通っても面接で落ちる場合があります。
長期インターン選考では面接で落ちる場合があり、倍率が高いと述べました。
では、どのような人が面接で落ちてしまうのでしょうか。
せっかく対策して望むなら合格したいと思っているはずなので、落ちる人の特徴をおさえておきましょう。
これからやりたいことが分かっていない人は面接で落ちる可能性が高いです。
なぜなら、面接では長期インターンで何をしたいかが聞かれることが多いため、それに対して回答ができないと落ちるポイントになってしまいます。
したがって、長期インターンの面接を受ける際は、長期インターンでやりたいこと、長期インターン後にやってみたいことを考えておきましょう。
ただ単に成長したい、スキルをつけたいだけだと、具体性が低いため、具体度を上げて断言するのがポイントです。
長期インターンの面接では、マナーや礼儀作法も見られています。
そのため、基本的なマナーや礼儀が守れていないと不合格になってしまいます。
たとえば、挨拶をしない、服装や身だしなみが崩れている、TPOに合っていない格好をしているなどです。
どれだけ優秀なスキルや強みを持っていたとしても、第一印象でマナーや礼儀が引っかかってしまうと挽回が難しいです。
長期インターンの面接を受ける際は、身だしなみや基礎的なマナーに注意してください。
長期インターンの面接では、企業のことをどれだけ理解しているかが問われます。
そのため、企業分析が足らず、企業のことを分かっていないと落ちる原因になります。
たとえば、興味のある業務や希望の職種が答えられないと、何も調べてきていないと思われてしまうのです。
したがって、面接を受ける時は、やりたいことを考えるためにも企業調べを行い、どんな事業を展開しているか、どんな部署・職種があるか把握しておきましょう。
長期インターンは未経験でも参加できるものが多いため、スキルのレベル感はあまり問われません。
しかし、自分の考えを言語化できているかどうかはよく見られます。
なぜなら、学生向けの長期インターンはポテンシャル採用だからです。
自分の強みやその強みが活きたエピソード、大切にしている価値観などが言語化できていないと、自己分析が足りていないと捉えられます。
長期インターン選考の準備をする時は、企業分析に加えて、自己分析も徹底しておこないましょう。
長期インターンは未経験でも参加できるものが多いですが、なかにはスキルの有無が問われるものがあります。
代表例は、エンジニアやデザイナーです。
既に経験を積んでいたり、資格を持っていたりする人しか応募できない求人もあります。
そのため、求められているスキルに届いていない場合は、選考に落ちてしまいます。
このように専門的なスキルが必要となる職種を希望している人は、求人情報をよく確認しましょう。
長期インターンに参加するには、面接に合格しなくてはなりません。
倍率が高くても、やりたいことや得たいものがあるのであれば、長期インターンを経験したいですよね。
そこで、ここでは長期インターンの面接に合格するためのポイントを解説します。
まず、選考を受けるにあたって大事な準備は自己分析です。
自己分析ができていないと、そもそも自分に合った長期インターン先企業を見つけることができません。
また、企業が見つかっても、そこで何をしたいのかがあいまいになってしまい、次につながる経験が得られない恐れがあります。
したがって、長期インターンに参加する際は、自己分析を行い、自分の強みや過去の経験、価値観を言語化しましょう。
気になる企業が見つかった場合は、企業研究を進めましょう。
求人に応募する前にも企業研究をしておくことで、ミスマッチを防ぐことができます。
応募が完了した後は、さらにやりたいことや得たいスキルを考えるために、詳しい業務内容や会社の方向性なども調べておいてください。
企業研究がしっかりできていると、面接で質問されたときも自信を持って回答できますよ。
長期インターンの面接はぶっつけ本番で挑むのはおすすめできません。
なぜなら、倍率が高いゆえ、対策や練習をしていないとそれだけで差がついてしまうからです。
そのため、選考が決まったら対策として模擬面接を受けることをおすすめします。
実際の面接さながらに練習することで、慣れることができ、かつ苦手な部分が明確になりますよ。
長期インターンの面接に受かるためには、対策が必須です。
しかし、どうやって誰に対策してもらえばいいかわかりませんよね。
そこで、ここでは対策の仕方、誰に頼むべきかをお伝えします。
まずは、エージェントを活用する方法です。
就活エージェントでは、学生の選考サポートをおこなっています。
そのため、多くのエージェントでは無料で面接対策を受けることができます。
有料のエージェントもありますが、まずは無料からはじめ、求めるものによってエージェントを変えていってみてください。
続いては、キャリアセンターを活用する方法です。
大学のキャリアセンターでは、面接対策をおこなっています。
ただし、予約制のところもあるため、いきなり頼むよりは事前確認をしておくのがベストです。
また、対策をお願いする時は、企業の情報を伝えておくとより精度の高い対策になります。
最後に、面接対策にはネットの情報も大切になります。
特に、企業独自の質問を課している選考については、口コミなどから事前に情報を得ておくのがカギです。
また、SNSも活用してみましょう。
人事担当のSNSや選考を受けた学生の投稿などを参考にしてみてください。
今回は、長期インターンの面接について解説しました。
長期インターンの面接は倍率が高いですが、落ちる人には特徴があります。
特に、自己分析も面接対策もしていないと大きな差になってしまいます。
面接を受ける時は、そのインターンで何をやりたいのか、どうしてそう思ったかなど自分の言葉で伝えられるように練習して慣れておきましょう。