フェルミ推定という言葉を聞いたことがあるはいるでしょうか?
おそらく就活をしている人であれば、一度は聞いたことがあると思います。
今日は、長期インターンの口コミサイトVoilが、フェルミ推定の定義から、例題の解説まで詳しく解説していきます!
インターンシップとは、学生が企業などで実際に働いたり、訪問したりする職業体験のことです。目的としては、実際の業務や働く環境の体験を通じて、業務内容や働くことの理解を深めます。
種類は主に3点あります。
1点目は【1Dayインターン】
期間:1日 内容:企業理解
2点目は【短期インターン】
期間:数日~2週間 内容:企業から用意された課題に対してグループワークで取り組み、企業に対して調査報告を行なう
3点目は【長期インターン】
期間:6カ月~数年 内容:実際に企業で就業経験を積み、社員と同じ働き方をする
違いは主に3点あります。
1点目は【目的】
インターンシップは、仕事の内容理解・適正理解を目的とし、自分の働きが企業から評価され、その働きに対してお金が支払われます。一方、アルバイトは、労働と時間の対価として収入を得ることが目的です。
2点目は【得られるスキル】
アルバイトは、細かなルールやマニュアルが設けられ、責務のある仕事はすべて社員が請け負います。一方で、インターンシップで求められている人材は「マニュアル通りに動く人材」ではなく、「自分の頭で考えて動ける」力を持った人です。個の力をつけることで社会に通ずるスキルを身につけます。
3点目は【就職活動に有利】
アルバイトは社員とバイトで任せられる責任が異なるため、社会人としての実務経験を積みにくいです。一方、インターンシップは社員同様の働き方をするため、実務経験を積みやすいです。そのため、インターンシップ経験者は働いたときの再現性や働く意欲が高いと見られ、内定に直結しやすい場合もあります。
フェルミ推定とは、実際には計算するのが困難な数字を推論することをいい、推論を行う際にはいくつかの根拠となるデータや数字などの情報を用いて概算します。
フェルミ推定の「フェルミ」の由来は、イタリアのローマ出身でノーベル物理学賞を受賞している、エンリコ・フェルミの名前です。
フェルミは実際の数字を求めるのが難しい問題を推論することが得意でした。
就活でフェルミ推定に触れることがあるのは主に外資系企業での面接時です。
フェルミ推定の問題では、いくつかのデータをもとにして推論をする必要があるため基本的な知識は頭に入れておくことが必要です。
基本的な知識となるデータとしては、日本の人口や面積、世帯数、収入、企業の数などの統計的なものに加えて、面積や体積の求め方といった計算式も覚えておく必要があります。
企業によっても問題の傾向が変わってくるので、自分が受けたいと思っている業界や企業に合わせた知識を頭に入れておきましょう。
このフェルミ推定の問題は、同時にケース問題にも繋がってくる重要な問題なのでしっかりと解き方なども対策をしておきましょう。
フェルミ推定を解く過程を通して、学生の様々な力を見極めることができます。
考えられるものとして
・論理的な思考力
・発想力
・コミュニケーション力
・プレゼン力
・柔軟な思考回路
などがあげられます。
フェルミ推定を解くには自分が持っているデータをもとに仮説を立て、根拠を持って問題を解決していく必要があります。
この中で、論理的に物事を考えることができているかを見ることができます。
また、同じ問いに対しても複数の切り口で答えを導き出すことが可能です。
答えを導くアプローチ方法に面積を使うのか、人口を使うのか、男女比や地域など様々な角度から答えを推論することができます。
そして自分が知っているフレームワークに無理やりはめた考え方をしていないか、学生独自の発想力をはかることも可能です。
コミュニケーション力は問題を解くのに無関係だと考えてしまいますが、面接官に質問をしたり逆に面接官から質問や指摘をされる時に発揮されます。
面接官に対するやりとりからコミュニケーション力をはかることができるのです。
プレゼン力に関しては、自分が導き出した回答やその理由をいかに堂々と論理的に話し、相手を納得させる話し方ができるかどうかが大切です。
万が一、面接官とのやり取り中で自分の仮説に矛盾が生じれば、気づいた時に修正して相手の意見を受け入れることができるかどうかの柔軟さも見極めることができます。
一度立てた仮説をなかなか変えることができない考え方では、良い印象は与えられません。
フェルミ推定を導入している企業では、フェルミ推定を通して見極められる力が業務上必要である場合が多いです。
よくフェルミ推定が出題されるコンサル会社や投資銀行などでは、顧客の悩みに対して問題を解決することが大きな仕事となります。
顧客の問題解決にあたり、フェルミ推定ではかられる力が必要なのです。
具体的には提案力や自分の提案をプレゼンする力、その提案に至るまでの仮説の立て方や解決に導く力、数字に強いかどうかなどです。
仮に自分が顧客の立場で悩みや問題がある場合、「多分○○だと思うのですが、、、いかがでしょうか、、、?」
のように自信なさげに、根拠も薄いプレゼンをされても響きませんね。
この人に依頼しようとも思わないでしょう。
また、問題解決にあたり常に過去のやり方やセオリー通りの方法が通用するとは限らないのが現実です。
企業では、そんな時に思いもよらない切り口で切り開いていけるような力を欲しています。
○○だから△になる、△なのはなぜか、と自分で考えられる力がなければ、根本的な問題の解決には導けません。
部分的にしか捉えられていなかったり、論理的に考える力が不足していては物事の本質が理解できずに顧客を満足させることはできないでしょう。
面接では数分で答えを求めなければならないフェルミ推定は、外資系企業が求める人材の能力と当てはまっていることが多く、実施されているのです。
フェルミ推定がなんなのか、対策する必要がありそうだ、ということは分かったとしてもどんな問題があるのでしょうか。
面接では様々な種類のフェルミ推定の問題が出されています。
例えば売上に関する問題では
・あるコーヒーショップの1日の売り上げはいくらか?
・コーヒーの市場規模はいくらか?
日本にあるものの数を推定する問題もあります。
・日本にある○○の数はいくつか?
(マンホール、電柱、ボール、車、傘、コンビニ、犬や猫など)
フェルミ推定の問題は一見すると全くの検討がつかず、解くのは不可能だと考えてしまいがちですが、解き方を落とし込めれば自分で導き出すことが可能です。
大前提として、基本的なデータは頭に入れておきましょう。
自分が受けようとする業界や企業でよく出るジャンルや過去問題を参考に頭に入れるデータを整理しておきます。
解き方は大きくいくつかのステップに分けて考えられます。
・前提をおく
・答えの要素を分解する
・式を組み立てる
・数字を入れて計算する
まず、前提をおくことについては細かく想定することが大切です。
コーヒーショップの1日の売り上げの場合であればそのお店をどこの地域のお店とするのか、また、都道府県などの地域における人口は○○人と考える、日本にある車を求める場合、田舎の方が電車が少なく車を持っている人が多い為○○とする等が考えられます。
ここで決める前提条件は面接官とコミュニケーションを取りながら確認していくか、自由に決めて良い場合は自分で細かく決めましょう。
そして答えを導くのに必要な要素はなんなのか、その要素を構成するものはなんなのか分解していきます。
例えば「○○×△△△×◎◎=フェルミ推定で得られる答え」と考える場合に必要なのは、○○や△△△、◎◎といった要素に分解していくことです。
さらに、○○を構成する要素は■×◆、△△△は・・・・である、などのように細かく分解していきます。
そして分解した要素をもとに、答えに繋がる式を組み立て頭に入れておいた情報や、その情報を使って出した■×◆のような要素にも数字を当てはめて、実際に計算していきましょう。
フェルミ推定において最も大事なのは、導いた結果の数字ではなく考え方です。
仮に出した答えが正確な数字とズレがあっても問題はなく、答えに辿り着くまでの思考力が問われます。
むしろ正確に答えを求められても、面接のために対策した方法に無理やり当てはめて答えているだけではすぐに分かりますし、NGです。
対策してきたフレームワークになんとか当てはめたり、問題の前提をよく考えずに「とりあえず人口と男女比、年齢層から求める」といった思考停止状態で答えた内容は自分で考えた答えではないので意味がありません。
求めるのに必要な情報がわからなくても、その時の自分が持っているデータから割り出して使えば良いのです。
また、同じ問題であっても地域、年齢、所得など切り口は色々あります。
論理的に自分で考えたことを伝えられるようにしましょう。
答えるためのデータの数字が正しくないかもしれないと不安になる人もいるかと思いますが、必要なのは試験で回答するような正確な答えではなく、自分自身で論理的に考えられるかが一番大切なことです。
フェルミ推定ではそもそもが、完璧な答えは求められていません。
計算するのが困難な問題を推論するのがフェルミ推定だからです。
大事なのは考え方であり、答えに辿り着くまでのプロセスのあり方です。
とはいっても常識的に考えてあり得ない回答は、論理的に考えていないとみなされてマイナスになるので、しっかりと自分で考えて妥当な答えを考えるようにしましょう。
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