【事前準備が重要】長期インターンのカジュアル面談では何を聞くべき？
長期インターンでの「カジュアル面談」とは？
長期インターンを受けていると「カジュアル面談」という面談が案内されることがあります。
長期インターン選考でのカジュアル面談は、企業の採用担当者と応募学生が合否が出る選考ではなく、リラックスできる状況で会話し、互いのマッチ度を確かめる面談を指します。
合否が出る面接のように経歴や自己PRを話すというよりも、企業に対して気になることを質問したり、雑談をしたりとフランクに話し合うことを目的としている場です。
企業が長期インターン生採用にあたって、カジュアル面談を実施する目的は、企業文化や価値観の理解を深めてもらうこと、業務を始めるにあたって不安を解消することなどです。
カジュアル面談は面談という名はついていますが、選考の一環ではなくお互いを理解し合う対話の場であるため、合否は出ません。
長期インターンのカジュアル面談に参加するメリット
長期インターンのカジュアル面談は参加が必須でない場合があります。
参加が自由であったとしても、できる限りカジュアル面談には参加しておくべきです。
ここでは、長期インターンのカジュアル面談に参加するメリットをいくつかお伝えします。
①評価を気にせずに質問できる
カジュアル面談は選考の一環ではないため、合否という評価はつけられません。
そのため、面接の逆質問では聞きづらいことも聞くことができます。
長期インターンを始めるにあたって、不安なことやわからないことがあると心配ですよね。
カジュアル面談の機会を存分に使って、気になることは遠慮せず聞いておきましょう。
特に、シフト調整や担当業務などは学業との両立にあたって重要なので、解釈違いが起きないようにすり合わせておくことがポイントです。
②入社前に人間関係を築ける
長期インターンのカジュアル面談では、面接のような雰囲気ではなくリラックスした状態で会話ができます。
仕事以外の話も聞けるので、入社前に社員やほかの長期インターン生と人間関係を構築できる場になるでしょう。
誰も知らないところでいきなり働き始めるよりも、話せる人がいた方が安心できるので、ネットワーキングの機会としてカジュアル面談を捉えてみるのもいいかもしれませんね。
③志望度を再確認できる
カジュアル面談では気になることを存分に質問できるので、より詳しく企業のことを知ることができます。
新しいことを知っていくと、志望度を再確認することにもつながり、ほかに長期インターン選考を受けている会社との比較がしやすくなります。
選考途中の場合はもちろんですが、選考が終わって承諾する前であっても、志望度の再確認は重要です。
選考中だと面接対策などに気が取られ、ゆっくりと企業を判断する時間がないかもしれないので、改めて参加目的と長期インターン先が一致しているかをチェックしてみてください。
参考記事：https://in.ewu.edu/careercenter/wp-content/uploads/sites/38/2018/09/Informational-Interviewing-career-services.pdf
カジュアル面談の流れ：一般的なプロセスを解説
カジュアル面談は面接とは違うため、何を話すのか気になると思います。
どのくらいの時間、どのような流れでおこなうのかも知りたいですよね。
ここでは、最終面接前におこなうカジュアル面談の一般的な流れを解説します。
①自己紹介
カジュアル面談は互いの自己紹介から始まります。
面談担当者と学生がそれぞれ1分程度で自己紹介するのが一般的です。
出身や趣味、好きなことから共通点が見つかると話の話題ができそうですね。
②カジュアル面談実施理由の説明
面談担当者から今回のカジュアル面談を設定した理由が説明されます。
なぜ選考途中でカジュアル面談を実施するのか、今日はどんな話をするのかを理解した状態で、面談に臨むことができます。
また、合否に関わるものではないとの説明もここで話されるでしょう。
③学生の選考状況確認
ほかに長期インターン選考を受けている企業はあるのか、いつから長期インターンを始める予定なのか状況確認がおこなわれます。
これは、学生の長期インターンに対するモチベーションや選考の進み具合を把握するためです。
また、他社の選考状況によっては、自社の選考スケジュールを調整する場合もあります。
④学生からの質疑応答
学生に会社のことをよく知ってもらい、理解を深めてもらうかつ不安を解消するために、質問に答えてくれる時間です。
説明会や面接を通して知ることができなかったことを聞いて、心配事をなくしていきましょう。
面接では聞きづらいことでもカジュアル面談なら答えてくれますよ。
⑤次の選考の確認
カジュアル面談終盤では、カジュアル面談を受けて次の選考に進む意思があるのかが確認されます。
カジュアル面談で新たに企業理解を深めた結果、志望度が変わったり、思っていた業務と違ったりした場合は辞退も可能です。
次の選考に進むにあたって不安なことがある場合は、最後にしっかり聞いておきましょう。
参考記事：https://www.monroecc.edu/depts/careercenter/interview-preparation-and-mock-interviews/general-stages-of-an-interview/
カジュアル面談前に準備しておくこと：成功のためのポイント
長期インターンのカジュアル面談は選考の途中に挟むことが多いですが、評価を付けられるものではありません。
とは言いつつも、印象は持たれるので失敗したくないと思います。
ここでは、カジュアル面談を成功させるために準備しておくことを解説します。
①自己紹介を練習する
カジュアル面談では最初に自己紹介が求められることが多いです。
面接選考のように堅苦しい自己紹介ではなく、担当者と共通点を見つけられるようなリラックスした自己紹介ができるように練習しておきましょう。
大学で学んでいることやアルバイトでの楽しみ、趣味、休日によくやることなどを伝えられるといいですね。
②企業研究をする
カジュアル面談を実施する目的は、学生の疑問や不安を解消するためです。
企業のことを知らないと何がわからないのか、何を教えてもらっていないのか判断つきませんよね。
したがって、事前に改めて企業研究をし、まだ理解できていないことを整理しましょう。
企業研究が済んでいると的確な話ができるようになるため、理解度を示せるだけでなく志望度も伝わりやすくなります。
③質問をまとめる
カジュアル面談では、面接の逆質問の時間以上にたくさん質問できる時間があります。
学生から質問する時間が多くなるので、聞きたいことをまとめておくことがポイントです。
質問はジャンルごとに聞いていけると話が繋がって担当者もしゃべりやすいです。
業務内容・社風・長期インターン生に求めることなどジャンル分けして質問を用意しておきましょう。
質問を整理しておけば、聞き忘れも防げますし、カジュアル面談を実施した意味が感じられると思います。
参考記事：https://management.buffalo.edu/career-resource-center/students/networking/mentorlink/40
カジュアル面談で聞くべき質問例
カジュアル面談に臨む際は事前に質問や知りたいことをまとめておくべきと述べました。
カジュアル面談はリラックスした雰囲気でおこなわれるため、面接の逆質問よりも質問がしやすいです。
そんなカジュアル面談ではどんな質問を聞くべきなのでしょうか？
ここではジャンルごとにおすすめの質問例をご紹介します
業務内容について
配属部署が決まっていますか
担当する業務内容を具体的に教えてください
担当業務で必要なスキルや取得しておくべき資格はありますか
未経験の場合通常どのくらいで1人で仕事ができるようになりますか
勤務形態について
長期インターン生の週当たりの勤務時間は何時間ですか
1日あたり何時間から勤務可能ですか
シフト提出の方法を教えてください
リモートワークは可能ですか
社内環境について
長期インターン生と社員との関係性を教えてください
職場の雰囲気を一言で表すとどうなりますか
メンター制度はありますか
特徴的な取り組みはありますか
給与や待遇について
給与形態を教えてください
電車やバスなど交通費は支給されますか
長期インターン生にも昇給や昇格はありますか
著者の体験
私は大学3年のときに長期インターンをしていました。
選考は書類とオンライン面談でした。
カジュアル面談と称した面談はなかったのですが、オンライン面談が割とカジュアルだったので、カジュアル面談に該当していたのかもしれません。
就活の本選考では選考途中でカジュアル面談や社員座談会みたいなものがありました。
評価はつかないと言われていましたが、相手に印象はつくので失礼にならないようにすること、素直でいることを意識していました。
面接の逆質問よりも学生から質問できる時間がたっぷりあったので、疑問を解消したり詳しい話を聞いたりするのにカジュアル面談はあってほしいなと思います。
まとめ
今回は、長期インターン選考のカジュアル面談について解説しました。
カジュアル面談は選考のように評価がつくものではなく、学生の疑問や不安を解消するために設定されるリラックスした雰囲気の面談です。
聞きたいことをきちんと知るためにも事前に質問を用意しておき、できればジャンルごとに分けて質問しましょう。
企業研究を進めておくと的確な質問ができ、担当者も回答しやすくなりますよ。
