長期インターンとは、学生が企業で実務経験を積める1ヶ月以上の長期間インターンシップのことを指します。
長期インターンでは学生も社員と同様の仕事を任されます。
そして、その仕事が労働とみなされることで、企業に給与を支払う義務が発生します。そのため、学生も給与をもらうことができ、長期インターンは有給インターンと呼ばれることがあります。
長期インターンの経験を自己PRにしたいと思い、参加を決めた人もいると思います。長期インターンでは他のインターンではできない経験が得られますが、果たして、自己PRにはなるのでしょうか。
なぜなら、目的を持って長期インターンに参加すると、その目的や目標に向かって努力することができ、何かをやり遂げたという経験が得られるからです。そのため、長期インターンの経験から得た強みや学びはアピールできるものになります。しかし、目的を持たずになんとなくの気持ちで長期インターンに参加すると、自己PRで使えるような経験はできません。
したがって、長期インターンの経験を自己PRにしたいと思う人は、明確な目的を考えてから求人に応募するようにしましょう。
長期インターンの経験をどうやって自己PRしたらいいか悩みますよね。
どんなことをアピールすべきか迷う人が多いと思います。
そこで、ここでは長期インターンを自己PRで活用するときのポイントを3つ解説します。これから長期インターンのエピソードを自己PRに書く人は、ぜひ参考にしてみてください。
1つ目のポイントは、長期インターンの目的を伝えることです。
自己PRになる長期インターン経験を得られるかどうかは目的がカギになっています。そのため、どんな目的を持って参加したのかが重要です。目的を伝えるときは、その目的を設定した理由やきっかけも合わせて伝えられるといいですね。
そして、その目的を達成するために、どのような工夫をしてどんな成果を上げたのかを述べましょう。
2つ目のポイントは、定量的に伝えることです。
定量的とは、結果や成果を数値で表すことを指します。長期インターンでの経験がアピールできるものかを客観的に判断するには、数値が一つの判断基準になります。
結果を具体的な数値で伝えると、説得力や信憑性も増します。そのため、アピールポイントを分かりやすくするためには、平均値や中央値も準備しておくとよいでしょう。
3つ目のポイントは、具体的なエピソードを添えることです。
自己PRでは、結果や成果が重要だと思いがちですが、結果を出すまでの過程のほうが大切です。なぜなら、目的に向かってどう頑張ったのか、困難なときどのような対処をしたのかという行動から、人間性がわかるからです。そのため、長期インターンの経験でアピールしたい成果や強みは具体的なエピソードを踏まえて伝えましょう。具体度を増すことで、面接官もエピソードをイメージしやすくなり、話が伝わりやすくなりますよ。
長期インターンの経験は、自己PRになると述べました。
しかし、長期インターンに参加すれば何でも自己PRになるわけではありません。
なぜなら、長期インターンに参加したことがアピールポイントになるわけではなく、どのようなことに力を入れて取り組み、どんなスキルや強みを得たかが重要だからです。
そのため、長期インターンに参加したことをアピールする自己PRは自己PRにはならないのです。したがって、長期インターンを自己PRのエピソードにするときは、目的や目標に向かってどんな行動を起こしたのか、どの行動から何を学んだのかを述べましょう。
長期インターンに参加したい人は、アピールしたいことがたくさんあると思います。
長期インターンの経験を自己PRで伝えるからには、採用担当者に評価されたいですよね。
そこで、ここからは長期インターンをアピールするときの自己PRの書き方について解説します。
まずは、長期インターンを始めようと思った理由やきっかけを書きます。
「周りが始めたから」「就活に役立ちそうだから」といったなんとなくの理由ではアピールできる経験は得られません。
そのため、「〇〇職に向いているか確かめたかったから」「〇〇の仕事を理解して、将来を考えたかったから」など明確な理由を書きましょう。また、他のインターンではなく長期インターンを選んだ理由もあるといいですね。
次は、長期インターン中にぶつかった課題や困難な壁について書きます。
たとえば、「〇〇のスキル習得が難しく、〇〇の仕事ができるまでに3ヶ月かかった」「他部署との連携が上手くいかず、計画通りに進まなかった」などです。
採用担当者がエピソードをイメージしやすいように、具体的かつ定量的に書くことがポイントです。また、誰にでもエピソードが伝わるように専門用語は避けましょう。
続いては、その課題をどう捉えて、どのような解決法を取ったのかを書きます。
困難な場面でも目的を達成しようと自ら解決に臨んだプロセスが一番アピールポイントになる経験です。そのため、解決までの過程は具体的で説得力のある文章を書きましょう。特に、課題の分析法やその解決法にした理由を書くことがポイントになりますよ。
最後は、長期インターンの経験をどうやって仕事で活かしたいかを書きます。
長期インターンの経験を評価してもらうためには、仕事での再現性を伝えることが大切です。再現性が高いほど、入社後の姿をイメージしてもらえます。そのため、長期インターンで得た学びやスキルをどのように仕事で活かせそうか書きましょう。具体的な業務やシーンに当てはめることがポイントですよ。
長期インターンの経験について自己PRを書く時の例文をご紹介します。これから自己PRを書く人は、ぜひ参考にしてみてください。
私の自己PRポイントは、計画的な行動で成果を上げられることです。
私は、大学2年の夏から1年間スタートアップ企業でマーケティングの長期インターンに参加しました。大学でWEBマーケティングについて学んでいるため、勉強したことを仕事で発揮したいと考えたからです。
長期インターンでは、WEBメディアの立ち上げから運営に携わりました。最初は、PV数がなかなか上がらず、さまざまな施策を試して、どうしたらPV数を上げられるかを考えました。その中で、数字にこだわるよりもユーザーが求めるコンテンツを分析することが大切だと気づきました。
そして、計画をもとにユーザーニーズの高いコンテンツを一つひとつ増やしたところ、4か月後にはPV数が3倍になりました。入社後はこの経験を活かして、計画性を強みにユーザー目線に立ったリピート率の高いWEBメディア運営に従事したいと考えております。
今回は、長期インターンの経験が自己PRになるかについて解説しました。
長期インターン経験を自己PRとして話すには、目的を明確にしてから参加することが大切です。目的がないまま長期インターンを続けると、何のために頑張ったらいいかが分からず、自己PRになるような経験を得ることは難しくなります。したがって、長期インターンに参加するときは長期インターン終了後の姿を考えて、学びたいことや習得したいことを設定しておきましょう。