就活を始めると企業に「エントリーする」という言葉を聞くでしょう。
この「エントリー」とは何のことか理解できていますか。
「エントリー」には2つ種類があり、企業の求人に申し込むことを「エントリー」と呼び、興味があることを伝えるだけのものを「プレエントリー」と言います。
プレエントリーは、資料を請求したり、選考に進むかを検討する段階です。
反対に、エントリーは、説明会に申し込んだり、ESを提出したり、選考をスタートさせる段階を指します。
どのくらいエントリーすればいいか迷っている人がいると思います。
平均が知りたい人もいますよね。
キャリタス就活の調査結果では、5月1日時点で平均エントリー数は23.2社でした。
この数値は、前年同期24.7社を下回る結果となっています。
ただし、こちらはあくまでの平均であり、就活生全員が20社ほどにエントリーしているわけではありません。
数社のみの人もいれば30社以上エントリーしている人もいます。
このようにエントリー数には正解がないため、自分にベストなエントリー数を考えていきましょう。
ほとんどの就活生が複数エントリーすると思います。
同時に複数エントリーすることにはどんなメリットがあるのでしょうか。
エントリー数を増やそうとしている人は、ぜひ参考にしてみてください。
複数エントリーしておくと、まず気持ちに余裕を持つことができます。
持ち駒が1社のみの状態よりも、5~10社ある方が安心感がありますよね。
また、次の選考が控えているので、落ちたとしても前を見て進むことができます。
気持ちに余裕がないなと思う人は、エントリー数が足りているか見直してみましょう。
複数エントリーをすると、その分選考数も多くなります。
そのため、複数回の選考を通して選考自体に慣れることができます。
ESを書くのが苦手だったり、面接に不安を感じていたりする人ほど複数エントリーして、経験から慣れていきましょう。
第一志望の選考の前に気になる企業の選考を受けておくと、選考の流れや雰囲気が掴めて不安を解消できるかもしれません。
複数エントリーしておくと、視野を広く持って動くことができます。
エントリーする会社を絞りすぎていると、視野が狭くなりすぎてしまい、後から広げていくのは大変です。
また、持ち駒が減ったときにエントリーを増やしたり、見ていなかった業界を1から調べたりするのも時間がかかりますよね。
そのため、最初から幅広くエントリーしておき、選考を進める中でより自分に合うものを見つけていきましょう。
複数エントリーすることにはメリットがあると述べました。
しかし、メリットがある反面、デメリットも存在します。
そのため、むやみやたらにエントリーするのではなく、デメリットも理解したうえで持ち駒を増やしていきましょう。
まず、エントリーが増えれば増えるほどやるべき準備が多くなります。
たとえば、ESの枚数が多くなったり、企業研究に時間がかかったりなどです。
このように複数エントリーは準備に時間がかかりますが、ここで焦らないためには最初から準備の時間を予測しておくことが大切です。
企業研究にかかる時間やESを書く時間をあらかじめ取っておけば、直前になって焦って選考を辞退する確率が減りますよ。
複数エントリーしておくと、次があるという安心感が生まれます。
それによって、1社にかける気持ちが軽くなってしまう恐れがあります。
もちろん1社に気持ちを置きすぎるのも良くありませんが、適当にしすぎるのもあまりよくありません。
そのため、エントリー数が増えたとしても1社1社大切に選考を進めていきましょう。
複数エントリーするとなるとその分選考も増えます。
そこで大事なのが、事前のスケジュール管理です。
特に、アルバイトや授業などを就活と平行させる場合は、早い段階からスケジュール管理しておくことがポイントになります。
少し先まで見通しが立てられると、どのくらいの余裕があるのか、まだエントリーは増やせるのかを考えやすくなりますよ。
「準備に時間をかけたい」「志望度の高い選考に集中したい」と思いエントリー数をおさえる人もいると思います。
たしかにエントリー数が多くなければ、一つの選考に時間をかけて準備することができます。
しかし、エントリー数が少なすぎると効率化云々の前にリスクが生じる場合があります。
ここでは、エントリー数が少ない場合のメリデメを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
エントリー数が少ないとその分選考数も少なくなります。
その結果、1つの選考に時間をかけられるため、集中しやすいというメリットがあります。
もちろんどの企業でも聞かれるガクチカや自己PRであれば使い回すことができますが、より企業が求める人物像にマッチするためにはその企業ごとに合わせるのがベストです。
エントリー数が少ないと各企業に合わせた準備ができるため、企業理解や志望動機に説得力を持たせられるでしょう。
エントリー数が少ない人は、会社選びの軸が決まっている場合が多いです。
自分の軸に従って選んだ企業であれば、それなりの一貫性があると思います。
また、軸に合わせて志望度の高い企業を受けていることは、企業が軸に説得力があると判断する材料にもなります。
興味が点々バラバラよりもある程度の軸が絞れている方が、一貫性を感じやすく、抱いている将来のビジョンに確信が持てますよね。
エントリー数があまりにも少ないと、選択を絞りすぎていないかと思われる可能性があります。
特に、面接では他の企業の就活状況を聞かれることが多いです。
そこで、2~3社ほどしか受けていない場合、内定を得たいという意思が弱いのかと捉えられる恐れがあります。
また、業界や職種を絞りすぎていて、本当に自己分析ができているのか疑問を持たれることもあるかもしれません。
エントリー数が少ないとその分内定をもらえる確率も下がります。
それに、自分に合っていると思っている企業の軸が合っていないと後から気づいた場合、今からでは遅いなんて事態も考えられます。
このような場合、最終的に内定0になってしまう恐れがあるのです。
終盤でミスマッチに気づくとそもそもエントリー時期が終わっていて、新たにエントリー数を増やせないケースがあるため、絞りすぎには注意しましょう。
結論、内定率は文系よりも理系の方が高い傾向にあります。
文系は理系に比べると専門的なスキルを身に着けている場合が少ないため、社会一般的なイメージから文系の方が就活が不利というイメージを持たれやすいです。
しかし、文系と理系では求められることが異なるため、単純に文系か理系かだけで就活の有利不利を判断するのはナンセンスだと言えます。
文系就職で悩んでいる人は、以下の文系ならではのアピールポイントを意識してみてください。
今回は、文系学生に向けて何社受けるべきかを解説しました。
結論、適切なエントリー数は人によって異なるため、自分のスケジュールや志望業種に合わせてエントリーしましょう。
ただし、多すぎると準備に時間がかかってしまいますし、少なすぎると最終的に内定がもらえない可能性があるので、極端なエントリー数は避けられるといいでしょう。