地方活性化・地方創生の長期インターンで学生は地域に貢献できるの？
長期インターンが地域活性化に貢献できる可能性
長期インターンは、多くの面において地域活性化に貢献できる可能性を持っています。
具体的に、どのような点において長期インターンが地域活性化につながるのか見ていきましょう。
①学生との接点作り
長期インターンでは、地域企業と地域の人が学生と接することになり、協働していきます。
この過程において、地域課題を理解したり、若者視点からの解決策を提案したりしていきます。
また、地域の課題を直接目で見ることにより、学生はより深い実情を知るきっかけにもなります。
長期インターンでは、学生との接点が地域活性化に大きくつながるのです。
②地元中小企業の活性化
長期インターンを行う企業は地元の中小企業やベンチャー企業が多いです。
これらの企業は学生への認知度が首都圏の大手企業に比べて低いため、学生が参加する長期インターンは企業の活性化に役立ちます。
長期インターン生を採用し、新たな視点の意見を取り込むことで、ビジネススタイルにも変化が訪れるかもしれません。
③学生の地域貢献欲の向上
地域活性化に関わる長期インターンをした学生は、これまで以上に地域社会への関心が高まる傾向があります。
身近で地域課題に触れられるだけでなく、自身の手で解決策を考えることができるため、自分事として捉えられるようになるでしょう。
また、地域貢献欲が高まった学生は、長期インターン後も地域課題に取り組んでくれたり、地方での就職を検討してくれたりする可能性もあります。
長期インターンが地域活性化に貢献する具体的な方法
長期インターンが地域活性化につながっていくことはイメージできましたか。
せっかく地域活性化に関する長期インターンに参加するのであれば、貢献度の高い長期インターンをしたいと思います。
ここからは、地域活性化に貢献するための具体的な方法を見ていきます。
①地域に密着した企業を選ぶ
地域密着型の長期インターンを選ぶことにより、地域活性化により貢献することができます。
学生の新しい視点からの意見は、地元の既存ビジネスに新しい風をもたらすきっかけになります。
地域活性化に関する長期インターンでは、地域特有の課題を解決することが求められますが、密着度が高いプログラムほど地域活性化への貢献度は高いです。
地域活性化のために地域課題への取り組みに積極的な企業を選んでみましょう。
②地方と都会を融合した企画をする
地方活性化関連の長期インターンでは、地域イベントや催しの企画に携わるプログラムが多いです。
これらのイベント企画運営業務では、地域への理解だけでなく、都市部での経験を活かすことも求められています。
これまではなかった新しいイベントを打ち出し、参加者の関心を引いてみましょう。
学生が中心となって作り上げるイベントは地域の方の認知度向上にも役立ちます。
参考記事：https://www.dol.gov/sites/dolgov/files/ETA/publications/ETAOP_2014-07-WIRED-Gen-II-and-III-Final-Report.pdf
参考記事：https://resilientcommunities.wvu.edu/work-with-us/students/rci
地域活性化に取り組む長期インターン事例紹介
地方活性化に関する長期インターンをやってみたいけど、どんな長期インターンがあるのかわからないという学生も多いでしょう。
地方活性化と一言で言っても、たくさんのプログラムがあるため、イメージが湧きにくいですよね。
そこで、ここでは地方活性化に取り組む長期インターンの事例をご紹介します。
①株式会社立志社
株式会社立志社は、京町家をリノベーションし、宿泊施設として再生する取り組みを実施している企業です。
具体的には、古民家のリノベーションや再生した宿泊施設の運営、西陣織の端切れを使用したタオルの開発・販売などです。
「地域共生」を重視し、地主や地域住民、従業員、宿泊者、出資者など全てが活性化する「五方よし」をモットーとしています。
地域に積極的に関わる機械を創出するだけでなく、伝統文化を継承していける地域活性化につながる長期インターン先企業です。
②NPO法人G-net
NPO法人G-netの長期インターンでは、「東海ヒトシゴト図鑑」という地域企業を紹介するメディア事業に携わることができます。
東海地域の企業情報を発掘し、若者目線で伝わる情報へと変化させ、発信していくのです。
この事業は単なる紹介媒体ではなく、掲載企業同士が学び合うコミュニティ作り支援も同時並行しています。
地域に根付いた新たな求人サービスの立ち上げに関われるこの長期インターンは地域活性化につながるプログラムです。
長期インターンシップを地域活性化に活用する上での課題と対策
①資金不足
長期インターンを企画し、長期インターン生を受け入れるには企業に資金が必要です。
しかし、地方の中小企業やスタートアップ企業だと、ビジネス展開が小規模な企業もあり、十分な資金を確保することが難しい場合もあります。
長期インターンプログラムをリリースしたいにも関わらず、資金面での課題が立ちはだかることがあるのです。
②教育機関との連携不足
長期インターンを探す学生は、ネット検索だけでなく大学のキャリアセンターなどでも情報を得ます。
そのため、教育機関との連携が薄いと学生のもとに情報が届かなく、長期インターン生が集まらない恐れがあります。
長期インターンを実施する企業は、企業同士のコネクションや教育機関との連携がとても重要です。
地域活性化を目指す自治体・企業の長期インターン募集のポイント
地域活性化に関する自治体・企業の長期インターンを募集する際のポイントを最後に解説します。
①インターンの目的と得られる効果を明記 地域活性化に
関する長期インターンに参加して、何が得られるかを明記する必要があります。
さまざまなインターンがある中で、このインターンを選ぶ理由として学生が見るポイントになるです。
長期インターンではどのような経験をしたいのか参加前に考える必要があるため、得られる効果を伝えましょう。
②求められるスキルや人物像を明記
さまざまなインターンがある中で、学生はこのインターンに応募する資格があるのか求人を見て判断しています。
そのため、どのような学生に向いている長期インターンなのかを伝える必要があります。
求められているスキルや人柄、心構えをいくつかわかりやすく書きましょう。
③地方ならではの特権
地域活性化の長期インターンは、都市部ではなく地方で開催されることが多いです。
参加する学生は地方だけでなく都市部の学生もいるため、地方ならではの特権を付与してみるのがポイントとなります。
たとえば、住み込み型や食事提供、地産地消品の提供などです。
著者の体験
私が経験したのは海外インターンだっため、地方活性化インターンに参加したことはありません。
しかし、周りでまちづくりや地元企業との連携に関わる長期インターンをしている友人が何人かいました。
中には、住み込み型で数か月地方に住みながら長期インターンをしている子もいました。
地方活性化の長期インターンでいいなと思ったのは、仕事内容だけでなく地元の人と仲良くなり、第2のふるさとのような場所を作れることです。
また、地方ならではの食や観光の楽しみもあります。
まとめ
今回は、地域活性化の長期インターンについて解説しました。
地方活性化に関する長期インターンを実施しているのは、一般企業だけでなく地方自治体やNGO・NPOなど幅広いです。
ぜひさまざまな求人を見比べて、地域密着型で地方の長期インターンだからこそできる経験を積んでみましょう。
