インターンシップとは、学生が企業などで実際に働いたり、訪問したりする職業体験のことです。目的としては、実際の業務や働く環境の体験を通じて、業務内容や働くことの理解を深めます。
種類は主に3点あります。
1点目は【1Dayインターン】期間:1日 内容:企業理解
2点目は【短期インターン】期間:数日~2週間 内容:企業から用意された課題に対してグループワークで取り組み、企業に対して調査報告を行なう
3点目は【長期インターン】期間:6カ月~数年 内容:実際に企業で就業経験を積み、社員と同じ働き方をする
違いは主に3点あります。
1点目は【目的】インターンシップは、仕事の内容理解・適正理解を目的とし、自分の働きが企業から評価され、その働きに対してお金が支払われます。一方、アルバイトは、労働と時間の対価として収入を得ることが目的です。
2点目は【得られるスキル】アルバイトは、細かなルールやマニュアルが設けられ、責務のある仕事はすべて社員が請け負います。
一方で、インターンシップで求められている人材は「マニュアル通りに動く人材」ではなく、「自分の頭で考えて動ける」力を持った人です。個の力をつけることで社会に通ずるスキルを身につけます。
3点目は【就職活動に有利】アルバイトは社員とバイトで任せられる責任が異なるため、社会人としての実務経験を積みにくいです。
一方、インターンシップは社員同様の働き方をするため、実務経験を積みやすいです。そのため、インターンシップ経験者は働いたときの再現性や働く意欲が高いと見られ、内定に直結しやすい場合もあります。
長期インターンをしていると、給与がもらえますよね。
学生だとアルバイトもしている人も多いので、103万円の壁が気になる人も多いでしょう。
そこで、今回は確定申告や、源泉徴収について解説します。
まず、確定申告とは、1年間の所得に対してかかる税金を計算し、国(税務署)に納めるべき税額を報告する手続きのことを指します。
対象となる所得は、1月1日から12月31日までの所得です。
確定申告が必要にも関わらず、確定申告をしていないと請求が来るため、忘れないようにしましょう。
さて、長期インターンで給与をもらって、確定申告が必要になった場合、確定申告をするには何が必要になるのでしょうか。
確定申告をするためには、いくつかの書類を準備しなければなりません。
まずは、確定申告書が必要です。
確定申告書には、会社員が提出するものと、個人事業主が提出するものと種類があるため、間違いないように気を付けましょう。
確定申告書は税務署でもらえるため、確定申告が必要な人は1月に入ったらもらうことをおすすめします。
次に、源泉徴収票が必要です。
源泉徴収票とは、1年の給与と、所得税が書かれた書類です。
一般的に1年の所得が確定する12月末に発行されます。
続いて、確定申告には給与明細も必要です。
給与明細は、給与の支払額や控除額がまとめて記載された通知書です。
手当や所得税などといった勤怠情報が書かれています。
次に、確定申告には印鑑がいります。
百均で買えるシャチハタでは、対応できないので、実印を準備しましょう。
最後に、確定申告では口座番号が必要です。
なので、口座を用意するとともに、口座番号を書けるようにしておきましょう。
さて、確定申告には源泉徴収票が必要と述べましたが、源泉徴収票とはどのようなものなのでしょうか。
学生にとっては身近なものではないので、しっかり理解しましょう。
源泉徴収とは、一定の額を超えた場合に、所得税を差し引いた金額から支払われる給与のことです。
源泉徴収は、すべての収入に対してではなく、控除を適用したあとの手取りに対して行われるものです。
長期インターンをしていると、確定申告をするべきか心配になる人もいるでしょう。
そこで、確定申告が必要になる条件を確認していきます。
まず、親の扶養になっている学生の場合、年間103万円以上の給与を得ると確定申告が必要です。
いわゆる103万円の壁というものです。
なので、1年間の給与の合計が103万を超えた人は確定申告をしましょう。
続いて、2か所以上でアルバイトや長期インターンをしており、両方で給与が発生する場合に、サブのアルバイトやインターンで給与が年間20万円を超えると確定申告が必要です。
長期インターンとアルバイトをしている学生、長期インターンを掛け持ちしている学生は、確定申告を忘れないようにしましょう。
続いて、アルバイトや長期インターンを途中で退職し、そのあと働いていない場合や年末調整を行っていない場合には、自分で確定申告をする必要があります。
したがって、アルバイトや長期インターン先で、もらった源泉徴収票は無くさないように持っておきましょう。
最後に、株やアフィリエイトなどの、給与所得以外で20万円以上の所得を得た場合(ほかに給与所得を得ていない場合は38万円以上)も、確定申告が必要です。
会社からもらえる給与は、給与明細などが確認できますが、株やアフィリエイトからの所得は自分で確認する必要があります。
確定申告を忘れないように気をつけてください。
さて、ここまでの解説で確定申告が必要だと分かった方も多いでしょう。
そこで、最後に確定申告の仕組みについて解説します。
まずは、源泉徴収票の支払金額を収入金額欄に記入しましょう。
特に複数の場所で働き、給与を得ている人は、間違いのないように気をつけてください。
次に、給与と給与所得控除額の差額を所得金額欄に記入します。
差額を間違えないように、しっかり確認してましょう。
続いて、基礎控除額と勤労学生控除額を所得から差し引かれる金額に記入します。
一般的に基礎控除額は、48万円です。
続いて、源泉徴収票の源泉徴収票額を税金の計算に記入します。
1000円未満の場合は0円となります。
最後に、還付金額もしくは追納金額を確定します。
還付金額は払いすぎた税金が戻ってくるもので、追納金額は払いきれていなかった税金を納めるものです。
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