有給インターンを始める上で、最も気になるポイントとして、お金が稼げるかどうかがあると思います。
特に、大学時に資格をとった方や、TOEICなどのスコアなどを活かしたい人は、その資格を有利に使って、時給が高いところを探している方もいると思います。
そこで、今回は、有給インターンの時給の相場や、よく聞く103万の壁や、130万の壁などの税金周りについて解説していきたいと思います。
インターンシップとは、学生が企業などで実際に働いたり、訪問したりする職業体験のことです。目的としては、実際の業務や働く環境の体験を通じて、業務内容や働くことの理解を深めます。
インターンには主に3種類に分けられます。
1点目は【1Dayインターン】
期間:1日 内容:企業理解
2点目は【短期インターン】
期間:数日~2週間 内容:企業から用意された課題に対してグループワークで取り組み、企業に対して調査報告を行なう
3点目は【長期インターン】
期間:6カ月~数年 内容:実際に企業で就業経験を積み、社員と同じ働き方をする
この中で、有給インターンに含まれるのが、【長期インターン】です。長期インターンは基本的に企業にお金をもらいながら、働くので、アルバイトと同じように時給が発生するものが多くあります。
一方で、【1Dayインターン】や、【短期インターン】のような、短期間で行なうものは、ほとんどが無給インターンです。
違いは主に3点あります。
1点目は【目的】
インターンシップは、仕事の内容理解・適正理解を目的とし、自分の働きが企業から評価され、その働きに対してお金が支払われます。一方、アルバイト
は、労働と時間の対価として収入を得ることが目的です。
2点目は【得られるスキル】
アルバイトは、細かなルールやマニュアルが設けられ、責務のある仕事はすべて社員が請け負います。一方で、インターンシップで求められている人材は「マニュアル通りに動く人材」ではなく、「自分の頭で考えて動ける」力を持った人です。個の力をつけることで社会に通ずるスキルを身につけます。
3点目は【就職活動に有利】
アルバイトは社員とバイトで任せられる責任が異なるため、社会人としての実務経験を積みにくいです。一方、インターンシップは社員同様の働き方をするため、実務経験を積みやすいです。そのため、インターンシップ経験者は働いたときの再現性や働く意欲が高いと見られ、内定に直結しやすい場合もあります。
有給インターンを始める際、どのくらいの給与がもらえるのか気になりますよね。
インターンによって、給与体系が異なるため、一概に相場を求めることは難しいです。
そこで、まず有給インターンにはどのような給与体系があるのかを解説していきます。
有給インターンではどのくらいの給与がもらえるのかを知りたい学生は、ぜひ最後までご覧ください。
まず始めに、時給制の有給インターンの給与について解説します。
そもそも時給制とは、働いた時間に対して給与が発生する体系を指します。
時給制の有給インターンにおける給与相場は、1000~1500円です。
企業や職種によって多少の差はありますが、1000円代と言えるでしょう。
大学生の大半が経験しているアルバイトの時給よりも少し高いと言ったところだと思います。
具体的には、デザイナーやエンジニアなど専門的な知識や技術を既に保持している場合だと、未経験の学生よりも時給額が高くなることもあります。
時給制の有給インターンの給与は、時給制のアルバイトの給与とほとんど変わりませんが、実務を経験できる有給インターンの方が貴重な経験を積むことができるため、学生にはおすすめです。
次に、日給制の有給インターンの給与体系について解説します。
まず、日給制とは、働いた日数に応じて給与が発生する体系のことです。
1日に働く時間は、6~8時間の場合が多く、日給制の有給インターンの給与相場は、5000~10000円となっています。
しかし、各企業や職種によって、差があることに注意しましょう。
日給制の有給インターンの給与は、アルバイトで1日働く場合とほとんど変わらないか、それ以上と言えます。
加えて、日給制の有給インターンで働く際には、事前に1日何時間働くのかを確認しましょう。
なぜなら、有給インターンを実施する企業のなかには、1日何時間働いたとしても給与は変わらないというブラックインターンが存在するからです。
続いて、成果報酬制の有給インターンについて解説します。
成果報酬制とは、働いた時間や日数ではなく、仕事でどれだけの成果を出したが評価され、給与が支払われる体系を指します。
そのため、成果報酬制の有給インターンの給与は、インターン生の仕事内容によって大きく異なるため、一概に相場を出すことは難しいです。
また、成果報酬制では、仕事の成果がそのまま給与に反映されるので、アルバイトと同等程度稼げるのか、もしくはそれ以上に稼げるのかは確かではありません。
たとえば、営業職の場合、1契約5000円が報酬であったり、ライターの場合は、1記事3000円が報酬でだったりします。
さらに、エンジニアなどの専門職で、新規事業を立ち上げたり、新たなプログラムを作成したりした際は、50000円以上の報酬が出ることもあります。
成果報酬制の有給インターンでは、大きな成果を果たした時に、それに見合った報酬が出るため、自分の力を試したい学生におすすめです。
最後に、インターンには有給インターンだけでなく、無給のインターンも存在することを理解しておきましょう。
インターンの給与は、インターン生が社員と同様の実務業務を行った仕事の対価としてい払われます。
そのため、職場体験やグループワークを行うインターンでは、実務業務を担当しないため、給与が発生しません。
また、実務業務を任されるインターンであっても、企業の都合で学生を働かせて、給与を支払わない違法インターンも存在します。
実務を任されない場合の無給インターンは違法ではありませんが、企業の利益のために仕事をしているにも関わらず、無給である場合は違法インターンに該当します。
もし、違法インターン、いわゆるブラックインターンに参加している時は、すぐに辞退するようにしてください。
有給インターンで給与をもらう場合と、アルバイトをして給与をもらう場合、どちらの方が稼げるのか気になりますよね。
有給インターンの給与体系によって、もらえる給与が異なるため、一概にどちらが稼げるかを断定することは難しいです。
そこで、有給インターンとアルバイトではどちらの方が稼げるのか、時給制の場合で解説していきます。
まず、時給制の有給インターンとアルバイトでは、どちらも始める際の時給額は同じくらいです。
時給制の有給インターンの給与相場は、1000~1500円であるので、アルバイトの平均時給1060円と大きな差はないでしょう。
アルバイトをしている大学生の平均月収が35000円なので、時給制の有給インターンで同額稼ぐとなると、月に30時間ほど働く計算になります。
たとえば、週に2回出勤する時給制の有給インターンであれば、アルバイトと同等かそれ以上の給与がもらえます。
専門的な知識やスキルを持っていなかったり、インターン未経験者だったりする場合は、始めから時給が上がることはほとんどないため、時給はアルバイトと同じくらいと言えます。
しかし、アルバイトと有給インターンには、時給や給与以外の点で大きな違いがあります。
それは、働く環境と任される仕事内容です。
まず、アルバイトではお客様と対面する形で、店舗で働くことが多いです。
その一方で、有給インターンでは企業のオフィスに出社し、会社の内部に入って仕事をします。
また、アルバイトではバイトと社員が行う仕事が区別されており、責任の大きい仕事をバイトが行うことは少ないです。
ですが、有給インターンでは社員と同様の実務を伴う仕事をインターン生が行います。
有給インターンとアルバイトの始めの時給は同じですが、働く環境や仕事内容に違いがあることを理解しましょう。
先ほど、有給インターンの時給額は、アルバイトの時給と同等であると解説しました。
しかし、有給インターンを長期間続けると、時給が上がってアルバイトよりも稼げることがあります。
アルバイトも続けていけば、時給が上がりますが、上がったとしても数十円~100円ほどです。
ですが、アルバイトの時給が続けた分で少しずつ上がるのに対して、有給インターンの時給は、結果を出した分上がっていきます。
そのため、有給インターンの時給の昇給については、一概にいくら上がるとは言えません。
そして、実際に、インターン生のやる気や熱意を高めていくために、社員と同様にインターンにも昇給制度を取り入れている企業が増えてきています。
給与は目に見える結果として表れるので、昇給を目指して成果を出そうと前向きなりますよね。
また、昇給する基準は、仕事の成果だけではなく、身につけたスキルや知識も評価対象となることがあります。
アルバイトではなく有給インターンである程度の給与をもらいたいと考える学生は、ぜひ昇給できるように成果を出したり、スキルを習得したりしましょう。
ここまでの解説で、有給インターンではアルバイトと同等もしくはそれ以上に稼げることを理解していただけたと思います。
時給が上がったり、アルバイトより稼げたりすることは嬉しいと思いますが、稼ぐことができる有給インターンでは扶養を確認しなくてはなりません。
そこで、最後に時給が高い有給インターンをする際に、扶養のどんな点に注意すべきかを解説します。
特に扶養から外れないようにしなくてはいけない学生は、ぜひ最後までご覧ください。
まず最初に、扶養を確認する際に重要なことは、103万円と130万円の壁を理解することです。
アルバイトをしている大半の方は、「103万の壁」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
アルバイトの給与が103万を超えると、扶養から外れるということをよく聞きますよね。
そもそもここで言う扶養とは、学生が親と暮らしている場合もしくは、親から仕送りをもらっている場合のことを言います。
この場合の学生は、扶養親族に該当し、扶養親族がいる親の給料に対する所得税が減税されます。
しかし、扶養親族である学生がもらう給与が103万を超えると、扶養親族ではなくなってしまうため、親の所得税に対する減税がなくなってしまうのです。
また、学生がもらう給与が130万を超えると、学生が自分で社会保険料を支払うことになります。
そうなった場合、学生自身で社会保険に加入しなくてはならないので、自分に対する負担が大きくなります。
扶養されている学生の方は、親や自分への負担を大きくしないためにも、所得は103万までに抑えましょう。
続いて、扶養を確認する際には、確定申告と源泉徴収票についても理解しておく必要があります。
まず、確定申告とは、前年1年間の所得額に応じて掛かる税金を国に報告する制度を指します。
報告するタイミングは、毎年2月16日~3月15日であり、確定申告書に必要事項を記入して提出します。
所得額によっては、確定申告をしなくてよい場合もありますし、余分に引かれた所得税を戻してもらう事もできます。
本来もらえるはずだった給与が減ってしまったら、悲しいですよね。
次に、源泉徴収とは、所得税を前払いするであり、非課税の範囲でアルバイトや有給インターンをする場合は、源泉徴収をしなくてもよいとされています。
アルバイトをしている学生は、アルバイト先から源泉徴収票をもらったことがあるのではないでしょうか。
源泉徴収では、1年間の所得からいくら所得税が発生したかを確認することができます。
そのため、源泉徴収票で103万円の壁を最終確認するとともに、所得税が必要以上に引かれている時は、確定申告をして戻してもらいましょう。
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