有給インターンとは、学生が企業でビジネススキルを身に付けながら、実務経験を積むことができるインターンを指します。
有給インターンでは、学生も社員と同様の仕事を任され、その仕事が労働とみなされます。
そして、企業に給与を支払う義務が発生するため、学生も給料を持って働くことができるのです。
有給インターンは、働いてお金を稼ぐという点において、アルバイトと似ています。
しかし、有給インターンでは社員と同様の仕事を任される一方で、アルバイトでは社員とバイトの仕事は区別されています。
それだけでなく、有給インターンでは企業の利益に貢献するために自主的な行動が求められますが、アルバイトではマニュアルや指示された業務を遂行していれば問題ありません。
このように、有給インターンとアルバイトには業務内容や責任面で違いがあることをおさえておきましょう。
有給インターンに参加したいけれど、どの企業がいいか悩んでいる人もいると思います。
有給インターンを実施している企業はたくさんあるので、どの企業を選ぶか判断基準がわかりませんよね。
そこで、ここでは意味ある有給インターンの特徴を解説します。
せっかく有給インターンに参加するなら、意味のある経験を得られるように、特徴を掴んでおきましょう。
意味ある有給インターンは、目的がはっきりしている傾向にあります。
有給インターンでは、学生側が参加目的を持つように、企業の有給インターンプログラムにも目的があるのです。
そのプログラムの目的が明確であるほど、それに適している学生が参加しやすくなります。
その結果、学生は参加目的に合ったプログラムに参加でき、企業は自社と相性の良い人材を採用することにつながります。
意味ある有給インターンでは、日々の業務に対するフィードバックを実施していることが多いです。
有給インターンでは、メンターや上司に仕事を教えてもらい、日々できることが増えていきます。
また、1人でできる業務が多くなってからも、提出前には上司のチェックを受けることになります。
ミスを減らし、挑戦したい仕事を任せてもらうためには、日々の振り返りが重要なので、フィードバックをもらえる環境は意味ある有給インターンにつながるのです。
企業や社員が目標を持って業務に取り組んでいる有給インターンは、意味ある有給インターンである場合が多いです。
有給インターンに参加するときは、学生も目標を立て、それに向かって努力しますよね。
そのため、企業や社員にも目標意識がある環境では、学生が持つ目標を共有してくれる傾向があります。
目標達成に向けたアドバイスや具体的な行動を共にしてくれる場合もあるので、意味ある有給インターンをしたい人は、目標意識の強い企業で働きましょう。
意味ある有給インターンに参加すると、成長を実感できている時間が多くなります。
有給インターンでは、基本的に企業の利益に貢献するための自主的な行動が求められています。
そのため、今必要とされている業務を見つけたり、自ら課題を解決したりする力が養われ、自己成長につながります。
このように成長を感じられる有給インターンは、学生への裁量権が大きかったり、さまざまな業務を任せてくれる傾向がありますよ。
意味ある有給インターンをするには、企業や職種への理解を深めることが重要です。
業種やその企業への理解が不十分だと、何のための仕事を任されているのかわからず、次にやるべきことが見えてきません。
そうなると、自主的な行動を取ることが難しくなり、受け身な態勢になってしまいがちです。
目標を叶えたり、自己成長したりするためには、企業や業種を詳しく調べてから有給インターンに臨みましょう。
有給インターンにせっかく参加したものの、あまり意味を感じられていない人はいませんか。
意味ある有給インターンの条件が揃っていたとしても、ただ参加するだけでは意味ある有給インターンにはなりません。
そこで、ここからは有給インターン中に意味がないと感じた時に、意味ある有給インターンにできることを4つ紹介します。
有給インターンに意味がないと感じたときは、「なぜ意味がないと感じるのか」その理由を言語化しましょう。
ただなんとなく意味がなさそうと思うだけでは、意味ある有給インターンに解決することはできません。
目的が叶えられそうにないから意味がないのか、職場環境があっていないから本領発揮できていないのか、など意味がないと感じる理由はさまざまです。
意味ある有給インターンに変えるには、原因を明確にすることが大事なので、感じたことを言語化し、書き出してみてください。
意味がないと思う理由や原因がわかったら、それらを解決する方法を考えていきましょう。
自分1人で解決できるような内容であれば、小さなことからでもいいので、変えていきます。
もし、1人で解決できそうにない場合は、社員に相談しましょう。
業務内容や職場環境のことであれば、1人で勝手に解決するのは難しいため、遠慮せずに社員を頼ることが大切ですよ。
有給インターンに意味を感じられないのに、その理由がわからない人もいると思います。
そんなときは、自分だけで原因を見つけようとせず、社員の力を借りる選択肢も持ちましょう。
どんなときに意味を感じられないのか、違和感を感じていることは何かなど、誰かに話を聞いてもらうだけで原因が見えてくることがありますよ。
今参加している有給インターンにどうしても意味が見いだせず、原因の解決が難しい場合もあるでしょう。
その状態が続くと、精神的に辛くなくなる恐れがあります。
特に、シフトや残業など勤務体制での改善が難しい場合は、違法インターンとされることもあるため、解決できなさそうなら、退職も選択肢の一つです。
意味がないと感じているのに無理に働く必要はないので、次のインターンを探すことも検討してみてください。
【参考】長期インターンを辞めることは悪いことではない!円満退職する方法とは
今回は、有給インターンに意味がないと感じたときにできることを解説しました。
意味がある有給インターンには、はっきりとしたプログラム目的や社員からのフィードバックがある場合が多いです。
そのため、意味ある有給インターンに参加したいときは、社員の目標意識や研修体制にも目を向けてみましょう。
そして、意味がないと感じたときはその理由を言語化し、社員に相談しつつ解決していくことがベストですよ。