インターンシップとは、学生が企業などで実際に働いたり、訪問したりする職業体験のことです。
目的としては、実際の業務や働く環境の体験を通じて、業務内容や働くことの理解を深めます。
種類は主に3点あります。
1点目は【1Dayインターン】期間:1日 内容:企業理解
2点目は【短期インターン】期間:数日~2週間 内容:企業から用意された課題に対してグループワークで取り組み、企業に対して調査報告を行なう
3点目は【長期インターン】期間:6カ月~数年 内容:実際に企業で就業経験を積み、社員と同じ働き方をする
違いは主に3点あります。
1点目は【目的】インターンシップは、仕事の内容理解・適正理解を目的とし、自分の働きが企業から評価され、その働きに対してお金が支払われます。一方、アルバイトは、労働と時間の対価として収入を得ることが目的です。
2点目は【得られるスキル】アルバイトは、細かなルールやマニュアルが設けられ、責務のある仕事はすべて社員が請け負います。
一方で、インターンシップで求められている人材は「マニュアル通りに動く人材」ではなく、「自分の頭で考えて動ける」力を持った人です。
個の力をつけることで社会に通ずるスキルを身につけます。
3点目は【就職活動に有利】アルバイトは社員とバイトで任せられる責任が異なるため、社会人としての実務経験を積みにくいです。
一方、インターンシップは社員同様の働き方をするため、実務経験を積みやすいです。
そのため、インターンシップ経験者は働いたときの再現性や働く意欲が高いと見られ、内定に直結しやすい場合もあります。
長期インターンに参加したいと考えている学生は、志望業界は定まっていますか。
まだ決めていない方もいると思います。
そこで、今回は銀行業界の長期インターンについて解説していきます。
ぜひ業界選びの参考にしてみてください。
そもそも銀行業界はどういった業界なのでしょうか。
銀行業界とは、簡潔にいうとお金の貸し借りの仲介者として利益を得る仕事を行っている業界です。
具体的な仕事内容は、個人や邦人からの預金を運用したり、個人・企業・国などに預金を貸し出したり、さらに振込・代金取立・手形・小切手での支払いの決済、クレジットカードなどの口座振替などを行ったりもしています。
銀行では普段の生活をしていると目にすることが少ないお金に関する仕事がたくさん行われているのです。
銀行業界で長期インターンをしたいなと思っても、どんな企業があるのか、銀行ごとにどんな違いがあるのかなかなかピンときませんよね。
そこで、ここからは銀行業界の長期インターンの業態について見ていきたいと思います。
銀行にはさまざまな業態があるため、ぜひ違いを確認してみましょう。
まず、メガバンクという業態があります。
メガバンクはその名の通り、大規模で営業規模が全国の銀行を指します。
業界№1は、三菱UFJ銀行です。三菱UFJ銀行はグループ力が強く、全国さらには海外にも展開しており、世界10位の銀行となっています。
第2位の銀行は三井住友銀行で、世界でも高い収益性と効率性を誇っています。積極的な海外進出をしているため、特にアジアで展開されている銀行です。
そして3位はみずほ銀行です。ONE MIZUHO戦略によるニーズ対応をしており、非金融領域の対応力も強みとなっています。
次に、地方銀行という業態があります。
地方銀行は、地方都市の経済を支えており、その例として横浜銀行が挙げられます。
横浜銀行は地方銀行の大御所であり、地方密着が強みで県内に512支店を持っています。
その他、地銀の歴史とグローバルな偉業展開のハイブリッドである千葉銀行も地方銀行です。
千葉銀行は、地域密着型ながら海外に6支店を持っており、地銀のトップを誇っています。
なので、千葉銀行では20代でも海外配属のチャンスがあります。
続いて、3大業務+信託・併営業務を行う信託銀行があります。
信託銀行の例としては、圧倒的スケールの大きさと信頼度の高さで、不動産分野でも国内トップを誇る三井住友信託銀行があります。
その他、高い専門性と積極的なM&Aを行っており、日本初の独自の投資理論研究所をもち、国内外で競争力を高める動きが加速している三菱UFJ信託銀行も例の1つです。
最後に、ネット上でサービスを行うネット銀行もあります。
ネット銀行の例としては、セブン銀行が挙げられます。
セブン銀行は、流通系ネットバンクで、セブンイレブンの店舗に設置されているものも含めるとATMの設置台数は2万5000台以上です。
さらに、スマホアプリも提供しているため、利用しやすいです。
また、GMOあおぞらネット銀行もネット銀行の1つで、デジタル技術を使った法人向けサービスが充実している銀行です。
銀行業界がどのような業界か理解できてきましたか。
長期インターンに参加してみたいなと思った方もいるでしょう。
そこで、ここでは銀行業界の長期インターンで参加できる職種について見ていきます。
まず、融資という職種があります。
融資では、融資先が自行の融資条件に適っているか等の審査を行います。
そのため、審査書類から条件をクリアしているかを判断するための情報収集力が必要です。
融資業務に関心のある方は、ぜひ融資も長期インターンの職種として考えてみてください。
次に、ディーラーという職種があります。
ディーラーは、海外との取引のある政府系金融機関・金融グループ・メガバンクなどに必要な海外為替取引を行っています。
海外に関する業務にも関心のある方におすすめの職種です。
続いて、銀行業界の長期インターンには営業もあります。
営業は個人を対象とした小口の顧客への取引を行うリテール営業と、中小大企業、政府、地方自治体等を対象とした取引を行う法人営業があります。
法人営業では、高度な金融知識・提案力が必要です。
最後に、バックオフィスもあります。
バックオフィスでは、社員が働きやすい環境を整える仕事を行っています。
経理や総務、人事などがバックオフィスに当たります。
銀行業界の長期インターンにはさまざま職種があることが分かったと思います。
ですが、銀行業界の長期インターンにはまだ他の職種があります。
ここからは、銀行業界の長期インターンで参加できる専門職について見ていきます。
銀行業界の長期インターンならではの職種に就きたい方はぜひ参考にしてみてください。
まずは、ファイナンシャルプランナーです。
ファイナンシャルプランナーは、個人の資産運用に関する助言を行う資格を持った人を指します。
ファイナンシャルプランナーの資格を持っていると銀行業務に役立てることが多いです。
銀行業界の長期インターンに参加したい人は、ぜひ資格にも挑戦してみてください。
次に、プライベートバンカーという職種があります。
プライベートバンカーは企業の経営者を対象に、事業・資産承継や相続を支援するために包括的な金融サービスを提案して支援する専門家です。
主に、富裕層向けの資産運用サービスを行っている銀行などに勤務します。
続いて、証券アナリストという職種です。
証券アナリストは、金融情勢に関する様々な情報を収集・分析する金融の専門家のことを指します。
政治や国際情勢、新たな技術など、経済に関連してくる情報を幅広く集め、今後の経済の動向や企業の将来性などについて予測することが仕事です。
最後に、ファンドマネージャーも銀行業界の職種です。
ファンドマネージャーとは、顧客から預かった資産を元に運用を行い、利益を上げる金融の専門家と言えます。
ファンドマネージャーは、莫大な資金を取り扱うことになるため、様々な情報を基に、将来有望な企業や国などを見定めて投資を行う必要があります。
専門職に興味のある方は、ぜひ長期インターンで挑戦してみましょう。
ここまでの解説で銀行業界で長期インターンをしてみたいと思った方もいると思います。
銀行業界で長期インターンすることに向いて、銀行業界での専門用語を知っておきましょう。
1つ目は、貸倒引当金です。
貸倒引当金とは、引当金のうち、金銭を受け取る権利である、金銭債権に対して設定される貸借対照表の表示科目を指します。
勘定科目では資産のマイナスを意味するものです。
普段は聞きなれないワードなので、ぜひこの機会に調べてみてください。
2つ目に、貸出金利です。
貸出金利とは、銀行などの金融機関が、企業や個人に資金を貸し出すときの利息のことです。
三井住友銀行ビジネスセレクトローンの場合は2.125%~となっています。
また、みずほ銀行で新規借入の場合2.475%です。
銀行によって、また年数によって金利は変動するのでぜひ確認してみてください。
3つ目はマイナス金利政策です。
民間の金融機関が中央銀行(日本では日銀)に預けている預金金利をマイナスにすることを指します。
日銀のマイナス金利政策は、2016年1月に「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」として導入されたものです。
マイナス金利政策では、経済活性化とデフレ脱却を目指しています。
銀行業界について興味は湧いてきましたか。
長期インターンに参加したいと考え始めている方もいることでしょう。
それでは、最後に銀行業界の長期インターンに向いている人を解説していきます。
まずは、日頃から情報収集している人が向いています。
銀行業界が扱う情報は日々変化が激しいものです。
特に株価は変化が激しく社会状況を把握することが必要になります。
なので、自ら情報収集できる人が活躍しやすい業界です。
次に、数字やお金に強い人が向いています。
銀行業界に数字やお金は付き物です。
なので、数字やお金に強いことはもちろん、ノルマ達成への意欲も高いと良いでしょう。
数字を追って動ける人はぜひ銀行業界の長期インターンに参加してみましょう。
最後に、幅広い業界に関心を持てる人が向いています。
取引の相手がさまざまな業界なので、幅広い業界や企業の方に関心を持つことが必要です。
そのため、好奇心が強く、特に知的好奇心が高い人におすすめの業界です。
志望業界に迷っている人は、ぜひ銀行業界で長期インターンに参加し、さまざまな業界の人と接してみましょう。
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