大学生の自己分析のやり方|過去を掘っても強みが分からないときの、もう1つの方法
診断ツールを試した。自分史も書いた。それでも「自分の強み」や「向いている仕事」が言葉にならない大学生に向けた記事です。自己分析が止まる理由と、過去を振り返るだけではない、もう1つのやり方をまとめました。
自己分析には「過去を振り返る」やり方と「これから材料を作る」やり方があります。振り返っても分からないのは、やり方が悪いからではなく、振り返れる経験がまだ少ないからです。
- 診断ツールや自分史は、入口として使う自分を表す言葉の候補をもらう道具です。答えそのものではありません
- 分からないときは、材料を作る側に切り替える実際にやってみて「楽しかった・しんどかった・褒められた」を書き留めると、自分の傾向が見えてきます
- 材料が増えるのは、自分で決めて、人から反応が返ってくる場決められたことをこなすだけの場では、自分らしさが出る場面が少なくなります
自己分析が止まるのは、こんなとき
自己分析は、始めた直後より、少し進めたところで止まりやすいです。思い当たるものはありませんか。
- 診断ツールの結果を読んだとき「当たってる気もする。でも、これを面接で言うの?」
言葉はもらえても、それを裏づける話が自分の中に見つからない
- 自分史を書き出したとき「部活、受験、バイト。書くことが、みんなと同じ」
出来事は並ぶのに、自分らしさがどこにあるのか分からない
- モチベーションの上がり下がりを振り返ったとき「山も谷も、たまたま起きたことばかり」
自分で選んで動いた場面が、思ったより少ない
- 「あなたの強みは?」と聞かれたとき「協調性……かな。でも、根拠になる話がない」
それらしい言葉を選んでも、自分で信じきれない
- 友達のESや自己PRを見たとき「みんな、ちゃんと話せることがあるんだ」
自分だけ材料が足りない気がして、手が止まる
Voilに相談に来る学生からも、同じ悩みをよく聞きます。どの場面にも共通しているのは、考える量ではなく、考えるための経験が足りていないことです。
「1番の理由は、将来に対して漠然とした不安を持っていたからです。というのも、自分が何を得意としているのか、将来何をやりたいのかが全く分かっていない状態だったため、自分の未来を決める就職活動に対してなんとなく「怖い」という感情がありました。」
ヒトノテで長期インターンをした学生の体験談
分からないのは、やり方ではなく材料の問題
診断ツールや自分史など、よく使われる自己分析は、過去の経験を振り返り、そこに繰り返し出てくる自分の傾向を探す作業です。だから、振り返る経験が少ないと、どのやり方を試しても同じところで止まります。
大学生までの経験の多くは、時間割や部活の練習、決まったシフトのように、誰かが決めた枠の中で起きています。枠の中では、誰がやっても似た動きになり、自分らしさが出る場面が少なくなります。
自己分析で見つけたいのは「自分で選んで動いたとき、どうなったか」です。その場面が少ないなら、過去を掘り続けるより、これから自分で選んで動く場面を作るほうが早く進みます。自己分析は、振り返るだけの作業ではありません。
よく使われる自己分析を比べる
自己分析のやり方は、どれか1つが正解ということはありません。得意なことが違うので、組み合わせて使いましょう。大学生がよく使うやり方を、3つの見方で比べました。
始められる言葉の
候補が増える根拠の
話が増える
自分を表す言葉を、まず手に入れたい人に
部活や活動など、振り返れる経験がある人に
自分では気づきにくい一面を知りたい人に
振り返っても分からない人に。時間はかかるが、話せる経験が残る
よく当てはまるある程度当てはまりにくい
診断や他己分析は、言葉の候補をくれます。ただ、面接で信じてもらえるのは、言葉より、それを裏づける話です。根拠の話が足りないなら、やってみて記録するやり方を足しましょう。
あなたの自己分析は、どこで止まっている?
同じ「自己分析が進まない」でも、止まっている場所は人によって違います。いちばん近いものを選んでみてください。
「診断の結果が、自分のことに思えない」
やること結果を「仮の答え」として持ち、当てはまる場面がないか探す
避けたいしっくりくる結果が出るまで、診断を受け直し続ける
「掘っても、話せることが出てこない」
やること自分で選んで動く場面を、これから作る
避けたい同じ過去を、やり方を変えて何度も掘る
「頑張ったことはある。でも、強みにつながらない」
やること「なぜそうしたか」を人に聞いてもらい、理由のほうを並べる
避けたい出来事の大きさで、話す経験を選ぶ
「自分が分かるまで、何も決められない」
やること期限を決めて、分からないまま一度動いてみる
避けたい分析が終わるのを待って、時間だけが過ぎる
AとCは、振り返るやり方を工夫すれば進みます。BとDは、振り返る前に、材料を作る場面が必要です。
振り返る自己分析を、入口として使うコツ
診断ツールや自分史が無駄なわけではありません。使い方を変えると、次の「材料を作る」段階の道しるべになります。
- 診断は「言葉の候補集め」と割り切る出てきた言葉から、気になるものを2〜3個だけ残します。あとで経験と照らし合わせる仮の答えです
- 自分史では「自分で選んだ場面」に印をつける誰かに決められた出来事より、自分で決めて動いた場面のほうに、その人らしさが出ます
- 他己分析は「意外だったこと」を聞く「いつもどう見える?」より「私が意外だったのはどんなとき?」のほうが、自分では気づかない一面が出てきます
やりたいことが見つからないこと自体に悩んでいる人は、将来が不安で、やりたいことがない大学生へにまとめています。
これから材料を作る自己分析
材料を作る自己分析は、何かを実際にやってみて、そのときの自分の反応を書き留めていくやり方です。見るのは、次の3つのサインです。
- 楽しかった時間を忘れた、もっとやりたいと思った。何をしているときだったかを書きます
- しんどかった疲れた、苦手だと感じた。苦手が分かることも、向いていない仕事を避ける材料になります
- 褒められた人から「ありがとう」「助かった」と言われた。自分では普通だと思っていることに、強みが隠れています
実際に働いてみて、自分の傾向に気づいた先輩の言葉です。
「自分も恥ずかしながら、インターンで働くまではPdMという職種について全く知りませんでした。今はこのPdMとして今後働いていこうと思えるくらいにはやり甲斐を感じる職種です。」
FUNDINNOで長期インターンをした学生の体験談
「ただ、自分がテキストコミュニケーションが苦手だということも長期インターンを通して初めて気づけたので、その点は気づけて良かった点でもあります。」
ログラスで長期インターンをした学生の体験談
「実際に自分も働いているときは気づかなかったのですが、別の企業の短期インターンシップや面接をしている中で、意外と自分が高く評価してもらえていることに驚きました。」
ネットプロテクションズで長期インターンをした学生の体験談
進め方は、次の4つの段階です。特別な準備はいりません。
- 続けて通う場を1つ決めるはじめ1回きりのイベントより、同じ場に何度も通えるもののほうが、自分の変化が見えます
- 週に1回、3つのサインを書き留める毎週楽しかった・しんどかった・褒められたを、1行ずつで十分です。その日のうちに書くと、気持ちが残ります
- ひと月ごとに読み返して、くり返し出てくるものを探す月に1回同じ種類の仕事で楽しくなっている、同じことで褒められている。くり返しが、自分の傾向です
- 気づいた傾向を、次の仕事で試すその先「人と話す仕事が楽しい」と思ったら、その仕事をもう少し任せてもらう。試して確かめるほど、話せる根拠になります
材料が増えやすい場所の1つが、長期インターン
材料を作る場は、アルバイトでも、サークルの役割でも構いません。大事なのは、自分で決める場面があり、人から反応が返ってくることです。
その条件がそろいやすい場の1つが、長期インターンです。会社の仕事を社員と一緒に数か月以上続けるので、いろいろな仕事に触れ、楽しかった・しんどかった・褒められたが自然にたまっていきます。
「就職活動の際、自分が本当に興味を持って取り組む仕事や、適性がある分野を見つけるには、実際にその環境で働いてみないと分からない部分が多いと感じています。」
FUNDiTで長期インターンをした学生の体験談
長期インターンなら、どこでも材料が増えるわけではありません。同じ作業だけで時間が過ぎる会社もあれば、少しずつ仕事を任せてくれる会社もあります。この差は、求人票ではほとんど見えません。学生に本気で向き合い、良質な仕事を任せる会社ほど応募が集まり、受かるのも簡単ではありません。
自己分析が終わっていなくても、長期インターンは始められます。応募のときに「何を学びたいか」が浮かばない人は、長期インターンの目的と学びたいことを読んでみてください。
たまった材料を、就活の自己分析につなげる
ふり返りメモがたまってくると、就活で聞かれる「強み」や「向いている仕事」に、根拠を添えて答えられるようになります。
- 強みは「褒められた」のくり返しから選ぶ自分では当たり前にやっていて、人から何度も感謝されたこと。それが、相手から見た強みです
- 向いている仕事は「楽しかった」の共通点から考える作業の種類、関わる相手、進め方。何が共通しているかを見ると、職種より先に「どんな働き方が合うか」が見えます
- 「しんどかった」は、乗り越え方と一緒に話す苦手に気づいて、どう工夫したか。弱みの話も、行動がついていれば伝わる話になります
働いた経験をESに書くときの具体例は、長期インターン経験をESに書く方法にまとめています。
よくある質問
自己分析は意味ないって本当?
自己分析は、大学生の何年生から始めればいい?
おすすめの診断ツールはある?
自己分析が終わっていなくても、長期インターンに応募していい?
長期インターン選びも相談できます
Voil(ボイル)は、プロのキャリアアドバイザーが、理想のファーストキャリアに繋がる長期インターン先を紹介する、長期インターン専門のエージェントサービスです。
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