「SIerとWeb系って何が違うの?」「エンジニアじゃなくてもIT業界で働ける?」――IT業界への長期インターンを考えている学生が最初にぶつかるのが、この業界の広さと奥深さです。この記事では、IT業界のリアルな構造からインターンで経験できる仕事、身につくスキル、そして実際に募集中の求人情報まで、IT業界インターンの全てを網羅します。
IT業界の全体像――SaaS・SIer・Web系、何が違う?
IT業界と一口に言っても、その中身は多岐にわたります。就活やインターン選びで混乱しないために、まずは主要な3つの分類を押さえましょう。
SaaS企業
SaaS(Software as a Service)とは、クラウド上でソフトウェアを提供するビジネスモデルです。Salesforce、freee、SmartHR、マネーフォワードなどが代表例。月額課金の「サブスクリプション型」収益モデルが特徴で、カスタマーサクセスやインサイドセールスなど、SaaS特有の職種が生まれています。成長企業が多く、インターン生にも裁量が大きいのが魅力です。
SIer(システムインテグレーター)
NTTデータ、野村総合研究所(NRI)、富士通など、大企業のITシステムを受託開発する企業群です。プロジェクトマネジメントや要件定義といった上流工程に携わる機会があり、大規模システムの開発プロセスを学べます。安定志向の学生に人気ですが、近年はDX案件の増加で仕事内容も変化しています。
Web系企業
自社でWebサービスやアプリを開発・運営する企業です。メルカリ、サイバーエージェント、DeNA、LINEヤフーなどが該当します。スピード感のある開発サイクル、エンジニア文化の強さ、自社プロダクトへの愛着が特徴。インターン生もプロダクト改善に直接関わることができます。
エンジニアだけじゃない――IT業界の多様な職種
IT業界=プログラミングというイメージを持つ学生は多いですが、実際にはビジネスサイドのポジションが豊富です。
セールス / インサイドセールス
法人営業、特にSaaS企業ではインサイドセールス(内勤営業)が中核を担います。リードの獲得からアポイント設定、商談、クロージングまでの営業プロセス全体を経験でき、BtoBビジネスの基本を体得できます。IT企業の営業は「プロダクトの価値を正確に伝える」スキルが求められるため、論理的思考力が磨かれます。
マーケティング
デジタルマーケティングの本場であるIT業界では、SEO、リスティング広告、SNSマーケティング、コンテンツマーケティングなど、あらゆるWebマーケティング手法を実践的に学べます。Google Analyticsやアドマネージャーなどのツールを日常的に使うため、デジタルマーケティングのスキルが自然に身につきます。
カスタマーサクセス
SaaS企業で急速に需要が伸びている職種です。既存顧客の課題解決や利用促進を担い、解約率(チャーンレート)を下げることがミッション。顧客との深い関係構築力とデータ分析力の両方が求められます。
企画 / プロダクトマネジメント
新機能の企画、ユーザーリサーチ、競合分析、KPI設計など、プロダクトの成長戦略に関わる仕事です。エンジニアやデザイナーと協働するため、チーム横断的なコミュニケーション力が身につきます。
エンジニア(プログラミング)
もちろんエンジニアポジションも豊富です。未経験から始められる企業もあれば、即戦力を求める企業もあります。プログラミング経験がある学生は、実際のプロダクトのコードに触れる貴重な機会になります。
IT業界インターンのリアルな1日
IT業界でマーケティングインターンをしている大学3年生(仮名:田中さん)の1日を紹介します。
- 10:00 出社 / Slackでチームの動きを確認、前日のデータチェック
- 10:30 SEO記事の執筆(キーワードリサーチから構成案作成まで担当)
- 12:00 チームランチ(エンジニアやセールスのメンバーと情報交換)
- 13:00 Google Analytics / Search Consoleのレポート作成
- 14:00 SNS投稿の企画・スケジューリング
- 15:30 マーケティングチームの週次MTG(施策の振り返りと次週の計画)
- 17:00 メンターとの1on1(業務のフィードバックとキャリア相談)
- 18:00 退社
IT業界の特徴として、リモートワークやフレックスタイムを導入している企業が多い点があります。週2〜3日の出社で残りはリモートという働き方が一般的で、大学の授業との両立がしやすい環境です。
IT業界のインターンで身につく5つのスキル
1. デジタルツールの実践力
Slack、Notion、Google Workspace、Salesforce、HubSpotなど、IT企業で当たり前に使われるツール群を業務で使いこなせるようになります。これらは業界を問わず今後のビジネスシーンで必須のスキルです。
2. データドリブンな意思決定力
IT業界では「数字で語る」文化が根づいています。KPIの設計、A/Bテストの実施、ダッシュボードの作成など、データに基づいて施策を改善するサイクルを体験できます。
3. ロジカルコミュニケーション
エンジニアとビジネスサイドの間に立つ機会が多いIT業界では、論理的にわかりやすく説明する力が求められます。抽象的なアイデアを具体的な施策に落とし込むスキルは、どの業界でも通用します。
4. アジャイルな働き方
IT業界では計画を立てて終わりではなく、短いサイクルで仮説検証を繰り返す「アジャイル」な働き方が主流です。完璧を目指すよりも、まず動かして改善する思考法を身につけられます。
5. 業界横断の視野
IT業界はあらゆる産業のDXを支援しています。SaaS企業の営業をしていれば、クライアント企業を通じて製造業、小売業、医療など様々な業界の構造を理解できるようになります。
IT業界の給与相場と待遇
IT業界の長期インターンは、他業界と比べて時給水準が高い傾向にあります。
- ビジネス職(営業・マーケ・企画):時給1,200円〜2,000円
- エンジニア職:時給1,500円〜3,000円(スキルレベルで大きく変動)
- カスタマーサクセス / サポート:時給1,100円〜1,800円
特にSaaS企業やメガベンチャーでは成果報酬やインセンティブを設けている企業もあり、月15〜20万円を稼ぐインターン生も珍しくありません。また、交通費支給はほぼ標準、リモートワーク手当を出す企業も増えています。
新卒入社した場合の年収相場は、Web系で400〜550万円、SIerで450〜600万円、外資IT企業で600〜1,000万円程度が目安です。IT業界は実力主義の傾向が強く、20代後半で年収800万円を超える人材も多い業界です。
IT業界特有のキャリアパス
IT業界でインターンを経験した後のキャリアパスは、大きく分けて以下の3パターンがあります。
パターン1:IT企業に新卒入社
インターン先にそのまま入社するケースが最も多いパターンです。SaaS企業のインサイドセールスからフィールドセールス、そしてマネージャーへとステップアップする道や、マーケティングから事業企画へ異動する道など、社内でのキャリアチェンジも活発です。
パターン2:コンサルや総合商社に就職
IT業界のインターンで身につけたデジタルスキルは、コンサルティングファームや総合商社の選考で高く評価されます。特にDXコンサルタントやデジタル戦略部門では、IT業界のリアルな知見を持つ人材が重宝されます。
パターン3:起業・フリーランス
IT業界のインターン経験者は、起業する割合が他業界と比べて高い傾向にあります。プロダクト開発やマーケティングの実務経験が、ビジネス立ち上げの基礎力になるためです。在学中にインターン先のスキルを活かして副業を始める学生もいます。
IT業界のインターンが就活で評価される理由
採用面接では「なぜIT業界を志望するのか」が必ず問われます。インターン経験があれば、抽象的な業界研究ではなく「SaaS企業のインサイドセールスで月次MRR(月次経常収益)を前月比120%に伸ばした」といった具体的なエピソードで語れます。
特に評価されるポイントは以下の3つです。
- テクノロジーへの感度:AI、クラウド、SaaSなど最新技術に対する理解と関心
- 数字で成果を語れること:KPIを設定し、PDCAを回した経験は業界を問わず高評価
- 変化への適応力:IT業界の速い環境変化の中で成果を出した経験は、あらゆる企業で評価される
IT業界で募集中のインターン
1. 株式会社BEYOND BORDERS
職種:海外不動産営業 / 給与:時給1,226円〜 ※成果により昇給あり
【半年で海外案件に同行!】富裕層・経営者と渡り合う“実戦型”不動産セールスインターン
2. ZIHEN株式会社
職種:マーケティング/クリエイティブ / 給与:時給1,300円〜
【裁量×圧倒的成長】0→1のマーケティングを自ら設計し、メンター伴走で成果を出す力を磨く長期インターン
3. 株式会社エンターキー
職種:SNSマーケター / 給与:時給1500円以上 〜 経験によって要相談
【事業責任者候補】導線設計×数値改善で売上を作るSNSマーケターインターン
IT業界のインターンを選ぶ際の3つの判断基準
基準1:企業のフェーズを見極める
シード〜シリーズAのスタートアップなら「何でもやる」経験ができる反面、体制が未整備なこともあります。シリーズB以降やメガベンチャーなら研修制度が充実し、体系的に学べます。上場企業なら安定感がありますが、裁量は相対的に小さくなる傾向があります。自分が求める成長スタイルに合ったフェーズを選びましょう。
基準2:ビジネスモデルを理解する
SaaS(サブスク型)なのか、広告モデルなのか、受託開発なのかで、日々の業務内容は大きく異なります。SaaSならLTV(顧客生涯価値)やCAC(顧客獲得コスト)といった指標を追う仕事が中心になり、広告モデルならPV(ページビュー)やCTR(クリック率)が重要になります。
基準3:テックカルチャーの濃さ
「エンジニアが主役」の企業と「ビジネスサイドが強い」企業では、組織の雰囲気やインターン生の立ち位置が異なります。エンジニア文化が強い企業では技術的な好奇心が評価され、ビジネスサイドが強い企業では営業力や企画力が重視されます。
IT業界の最新トレンドと将来性
2025年以降のIT業界を動かす主要トレンドを押さえておきましょう。
- 生成AIの業務活用:ChatGPT、Copilotなどの生成AIがあらゆる業務に浸透。AI活用スキルを持つ人材の需要が急増しています
- SaaSの統合・淘汰:SaaS市場が成熟期に入り、M&Aや統合が加速。勝ち残る企業を見極める目が重要です
- サイバーセキュリティ:リモートワークの定着に伴い、セキュリティ人材の需要が高まっています
- DXコンサルの拡大:非IT企業のデジタル化支援が巨大市場に。IT知見を持つコンサルタントは引く手あまたです
IT業界インターンの成功事例
VoilからIT業界のインターンに参加した学生のその後のキャリアを紹介します。あくまで一例ですが、インターン経験がどのように就職活動やキャリア形成に影響するかの参考にしてください。
SaaS企業の営業インターン→外資IT企業に内定
大学2年からSaaS企業のインサイドセールスを経験し、月間アポイント数チーム1位を達成。この経験をガクチカとしてアピールし、外資系IT企業のセールス職で内定を獲得しました。「数字で語れるエピソード」が面接で決定的な差になったと振り返っています。インターン中に身につけたSalesforceの操作スキルや、法人営業の商談プロセスの理解は、入社後も即座に役立つスキルとなりました。
Web系企業のマーケティングインターン→コンサルティングファームに内定
大学3年から半年間、Web系スタートアップでSEOとコンテンツマーケティングを担当。月間PVを3倍に成長させた実績を武器に、Big4系コンサルティングファームのデジタルマーケティング部門で内定を獲得。「IT業界の実務経験があるコンサルタント候補」として高く評価されたとのことです。
よくある質問
プログラミング未経験でもIT業界のインターンに参加できますか?
ビジネスサイド(営業・マーケ・企画・カスタマーサクセス)であれば、プログラミングスキルは不要です。実際にVoilで紹介しているIT業界インターンの大半はビジネス職で、文系の学生も多く活躍しています。エンジニア職を希望する場合は、Progateなどで基礎を学んでおくと選考に有利です。
IT業界のインターンはリモートでできますか?
IT業界はリモートワークの導入率が最も高い業界です。完全リモート、週1〜2日出社のハイブリッドなど、柔軟な働き方ができる企業が多く、地方在住の学生でも参加しやすい環境が整っています。ただし、入社直後は対面でのOJTがある企業もあるため、面接時に確認しましょう。
IT業界のインターンで得た経験は他業界の就活にも活かせますか?
むしろ他業界からの評価が非常に高いです。デジタルマーケティング、データ分析、SaaSツールの活用経験は、今やどの業界でも求められるスキルです。コンサル、商社、メーカーなどの選考で「IT企業でのインターン経験」は大きな差別化要因になります。
IT業界の市場規模と成長性
国内IT市場は大規模な産業として安定成長を続けています。特にクラウドサービス市場は高い成長率を維持しており、SaaS、PaaS、IaaSの各領域で新しいプレイヤーが次々と台頭しています。DX(デジタルトランスフォーメーション)関連の投資額は2025年に国内だけで4兆円を超えると予測されており、IT人材の需給ギャップは年々拡大しています。
IT人材の不足は深刻で、今後さらに深刻な人材不足が見込まれています。裏を返せば、IT業界のスキルを持つ人材は今後も高い需要が続くことが確実視されており、学生時代からIT業界でインターン経験を積む意義は非常に大きいと言えます。
IT業界インターン経験者のリアルな声
都内私立大学 経済学部 3年生(SaaS企業でインサイドセールス)
「最初は電話営業が中心でしたが、3ヶ月目からは自分でリードの分析と優先順位付けを任されるようになりました。Salesforceを毎日使うので自然にCRMの知識が身につきましたし、商談同席では上場企業の部長クラスと直接話す機会も。就活の面接でこの経験を話すと、面接官の食いつきが明らかに変わります。」
都内私立大学 文学部 2年生(Web系企業でマーケティング)
「文系でIT業界は無理かと思っていましたが、SEO記事の執筆やGoogle Analyticsの分析が中心なので、プログラミングは全く使いません。むしろ文章力や論理的な構成力が評価されました。メンターが毎週1on1でフィードバックをくれるので、ライティング力が飛躍的に伸びました。」
IT業界のインターンに向いている人・向いていない人
向いている人
- 新しいツールやサービスに触れることが好きで、テクノロジーへの好奇心がある人
- 数字やデータに基づいて判断することにワクワクする人
- 変化のスピードが速い環境を楽しめる人(IT業界では半年前の常識が通用しないことも)
- 「まず試して、改善する」というアジャイルな働き方に共感できる人
- 将来的にマーケティング、コンサル、起業など幅広いキャリアを視野に入れている人
向いていない人
- 決められたルーティンワークをこなすことを好む人(IT業界は日々変化が求められます)
- 正解が明確な課題だけに取り組みたい人(曖昧な課題を自ら定義する力が必要)
- 対面でのやり取りだけで仕事をしたい人(SlackやNotionなど非同期コミュニケーションが中心)
IT業界のインターンを始める前の準備
IT業界のインターンに参加するために特別な準備は必須ではありませんが、以下の準備をしておくとスタートダッシュが切れます。
最低限やっておくと良いこと
- Google Analyticsの基礎理解:無料の「Google アナリティクス初級者向けコース」を受講しておくと、マーケティング系インターンで即戦力に近づけます
- Excel / スプレッドシートの基本操作:VLOOKUP、ピボットテーブル、IF関数程度は使えるようにしておきましょう
- 業界ニュースのチェック:TechCrunch Japan、BRIDGE、日経クロステック等を毎日チェックする習慣をつけると、面接でも業務でも差がつきます
- 話題のSaaSプロダクトを触ってみる:Notion、Slack、HubSpotなど無料で使えるツールを実際に試し、「なぜこのプロダクトが使いやすいのか」を考える練習をしましょう
余裕があればチャレンジしたいこと
- Progateでプログラミング基礎:HTML/CSS、JavaScriptの基礎を学んでおくと、エンジニアとのコミュニケーションがスムーズになります
- SQLの基本:SELECT文、WHERE句、GROUP BYが書ける程度で十分。データ分析系の業務で重宝されます
- ITパスポート資格:IT全般の基礎知識を体系的に学べる国家資格。比較的取得しやすく、難易度は高くありません
Voilのアドバイザーに相談するメリット
IT業界は企業数が膨大で、SaaS、SIer、Web系、スタートアップと選択肢が多すぎて迷ってしまう学生がほとんどです。Voilのアドバイザーは長期インターン専門のプロフェッショナルとして、以下のサポートを無料で提供しています。
- あなたの適性診断:営業向き・マーケ向き・企画向きなど、自分では気づきにくい適性をプロが見極めます
- 企業のリアルな情報:求人票には書かれていない社風、インターン生の評判、成長できる環境かどうかを率直に教えます
- 選考対策:ESの添削、面接練習、IT業界特有の質問への対策もサポートします
- 入社後のフォロー:インターン開始後に「思っていたのと違う」と感じた場合も、相談できる窓口があるのは心強い
IT業界への第一歩として、まずは無料面談を予約してみてください。あなたのキャリア目標と適性に合った最適なインターン先を一緒に見つけましょう。
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まとめ
IT業界の長期インターンは、SaaS・SIer・Web系という幅広い選択肢の中から、自分の興味やキャリア目標に合ったポジションを見つけられるのが最大の魅力です。エンジニア以外にもセールス、マーケティング、カスタマーサクセス、企画など多様な職種があり、リモートワークの柔軟性も相まって、学業との両立がしやすい環境が揃っています。IT業界のインターンについてもっと知りたい方は、業界に詳しいアドバイザーが個別にご案内します。