長期インターンを始めたいけど、何から手をつければいいかわからない。そんな学生が多いのは当然です。大学にはインターンの始め方を教える授業がないからです。ここでは、「やってみたい」と思った瞬間から初出勤日までの全ステップを、時系列で解説します。
長期インターン開始までの全体スケジュール
応募から初出勤までは、通常2〜4週間です。以下がおおまかなタイムラインです。
| 期間 | やること | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| Day 1〜3 | 自己分析・条件整理 | 2〜3時間 |
| Day 3〜7 | 求人探し・企業研究 | 3〜5時間 |
| Day 7〜10 | ES作成・応募 | 2〜4時間(1社あたり) |
| Day 10〜20 | 面接(1〜2回) | 各30分〜1時間 |
| Day 20〜25 | 内定・条件確認・承諾 | 1〜2時間 |
| Day 25〜30 | 入社準備・初出勤 | 半日〜1日 |
STEP 1:自己分析と条件整理(Day 1〜3)
いきなり求人を探し始める人が多いですが、まず「自分が何を求めているか」を整理することが重要です。これをしないと、求人サイトで迷子になります。
整理すべき5つの項目
- 目的:なぜ長期インターンをしたいのか?(スキル習得?業界理解?就活対策?)
- 職種:何をやりたいか?(営業・マーケティング・エンジニア・ライター・企画など)
- 稼働条件:週何日、何時間働けるか?リモートは必須か?
- 勤務地:通える範囲はどこまでか?片道何分が限界か?
- 報酬:最低いくら必要か?時給の相場は1,100〜1,500円(職種による)
ノートやスマホのメモに書き出すだけでOKです。完璧に決める必要はなく、「絶対に譲れない条件」と「できればの希望」を区別しておくと、後の求人選びがスムーズです。
STEP 2:求人を探す(Day 3〜7)
長期インターンの求人を見つける方法は主に4つあります。
方法1:長期インターン専門サイトを使う
Voil、Wantedly、InfrA、ゼロワンインターンなどがあります。専門サイトの利点は、長期インターンに特化した求人だけが掲載されていること。短期インターンや1dayインターンが混在しないため、探しやすいです。
方法2:エージェントに相談する
自分で探すのが面倒、どの企業がいいかわからないという方には、エージェントサービスがおすすめです。Voilでは、アドバイザーがあなたの希望をヒアリングした上で、マッチする企業を厳選して紹介します。ES添削・面接対策まで無料でサポートしてもらえるので、初めてのインターンでも安心です。
方法3:大学のキャリアセンター
大学によっては、キャリアセンターが長期インターンの求人を扱っています。ただし、取り扱い数は少ない傾向があります。
方法4:SNS・知人の紹介
X(Twitter)で「#長期インターン」で検索すると、企業の採用担当が直接募集しているケースがあります。また、先輩や友人からの紹介は、企業の実態を聞いた上で応募できるのが利点です。
求人を比較するときのチェックポイント
- 業務内容の具体性:「マーケティング全般」だけでは何をするかわからない。具体的なタスクが明記されているか
- 教育体制:メンターはつくか、研修はあるか、いきなり放置されないか
- 給与:時給制か成果報酬か。交通費は出るか
- 勤務時間:週何日以上が必須か。テスト期間の対応は
- インターン生の人数:自分だけなのか、同期がいるのか
- 契約期間:最低何ヶ月から始められるか
STEP 3:ESを書いて応募する(Day 7〜10)
求人が決まったら、応募します。長期インターンの応募は、Webフォームから直接応募するケースが大半です。
応募時に必要なもの
- メールアドレス(大学のアドレスでOK)
- 電話番号
- 大学名・学部・学年
- 志望動機(200〜400字)
- 自己PR(200〜400字)
- 稼働可能日時
同時に3〜5社に応募するのがおすすめです。1社だけに絞ると、落ちた場合にまた一からやり直しになります。ただし、10社以上に一気に応募すると、ESの質が下がりがちなので注意。
応募のタイミング
長期インターンの求人は通年で出ていますが、4月(新学期)と10月(後期開始)に採用が活発になります。逆に、7〜8月は短期インターンに注目が集まるため、長期インターンの競争率は下がる傾向があります。穴場を狙うなら夏がおすすめです。
STEP 4:面接を受ける(Day 10〜20)
書類通過したら面接です。長期インターンの面接は1〜2回が一般的で、オンライン(Zoom/Google Meet)が主流です。
面接までに準備すること
- 企業のHP・サービスを実際に触ってみる
- 代表やチームメンバーのSNS・インタビュー記事を読む
- 「なぜこの企業か」を自分の言葉で説明できるようにする
- 稼働可能なスケジュールを時間割ベースで整理する
- 逆質問を3つ以上用意する
面接で聞かれることTOP5
- なぜ長期インターンをやりたいのか
- なぜこの企業を選んだのか
- 週にどれくらい働けるか
- 自己PR・ガクチカ
- いつから勤務開始できるか
面接の服装は、私服OKの企業がほとんどです。清潔感のあるオフィスカジュアル(襟付きシャツ・きれいめのパンツ)であれば問題ありません。
STEP 5:内定後の確認事項(Day 20〜25)
内定をもらったら、すぐに承諾する前に以下を確認しましょう。
確認すべき6項目
- 給与と支払い方法:時給はいくらか。月末締め翌月払いか。振込先はどの銀行でもOKか
- 勤務日と勤務時間:固定シフトか、毎週相談か
- 契約形態:業務委託か雇用契約か。社会保険の扱い
- テスト期間の対応:休みが取れるか、事前申請のルールは
- 退職のルール:何日前に申し出が必要か
- 必要な持ち物・環境:PCは貸与か自前か。自前の場合のスペック要件
わからないことは遠慮なく質問してください。入社前に条件を確認することは当然のことであり、企業もそれを期待しています。
STEP 6:初出勤日の準備(Day 25〜30)
初出勤前にやっておくこと
- 契約書・NDA(秘密保持契約)の署名
- 銀行口座情報の提出
- Slack・Teams等のコミュニケーションツールのアカウント作成
- 業務に必要なツールのインストール(指示があれば)
- 通勤ルートの確認(所要時間を実際に測ること)
初出勤日のチェックリスト
- 10分前に到着する
- 筆記用具とメモ帳を持参する
- 自己紹介を30秒で言えるように準備する(名前・大学・学部・インターンへの意気込み)
- 先輩社員やインターン生の名前を覚える努力をする
- わからないことはその日のうちに質問する
初出勤〜最初の1ヶ月で意識すべきこと
最初の1週間
業務を覚えることが最優先です。メモを取り、教わったことはすぐに実践してみましょう。「わかりました」と言って実はわかっていないのが一番危険です。わからないことは素直に「もう一度教えてください」と聞いてください。
2週目〜1ヶ月目
少しずつ自分で判断できる範囲を広げていきましょう。ただし、「これは自分で判断していいのか、確認すべきか」の判断に迷ったら、確認してください。自走力とは「勝手に進める力」ではなく「適切なタイミングで確認しながら進める力」です。
1ヶ月経過時点のセルフチェック
- 基本的な業務を一人で回せるようになっているか
- チームメンバーとコミュニケーションが取れているか
- 出勤の遅刻・無断欠勤がないか
- フィードバックを受けて改善しているか
- このインターンを続けたいと思えているか
よくある「始められない」理由と解決策
「スキルがないから不安」
長期インターンの8割以上は「未経験歓迎」です。入社後に学ぶ前提で採用しているため、今の時点でスキルがなくても問題ありません。必要なのはスキルではなく、学ぶ姿勢です。
「学業との両立が心配」
週2日・週10時間から始められる企業は多いです。時間割を見て、空きコマをうまく使えば、学業への影響を最小限にできます。テスト期間に休めるかどうかは、応募前に確認しましょう。
「どの企業がいいかわからない」
最初の1社で「最高のインターン先」を見つける必要はありません。まずは条件が合う企業に応募し、面接で雰囲気を確かめてください。合わなければ辞めてもいいのです。完璧を求めて動かないのが一番もったいないです。
「親に反対されている」
親世代は長期インターンの実態を知らないことが多いです。「無給のボランティア」と誤解しているケースもあります。給与が出ること、企業との雇用契約があること、社会保険が適用される場合があることを説明しましょう。実際の求人票を見せるのが効果的です。
よくある質問
何年生から始めるのがベストですか?
理想は大学1〜2年生です。早く始めるほど長く経験を積めます。ただし、3年生から始めても就活には十分間に合います。4年生でも、就活が終わった後のスキルアップ目的で始める人はいます。
複数の企業に同時に応募していいですか?
はい、むしろ推奨します。3〜5社に同時応募するのが一般的です。比較検討することで、自分に合う企業を見つけやすくなります。
アルバイトを辞めてから始めるべきですか?
インターンの稼働が安定するまでは、アルバイトを続けても構いません。ただし、両方のシフトで身体を壊さないよう、合計の稼働時間には注意してください。
合わないと思ったらすぐ辞められますか?
雇用契約の場合、最低2週間前の申し出が法律上必要です。ただし、企業によっては1ヶ月前の申し出を求めるケースもあります。契約書の退職規定を確認してください。
交通費は出ますか?
企業によります。全額支給・上限あり・支給なしの3パターンがあります。求人票に記載がなければ、面接時に確認しましょう。
まとめ
長期インターンの始め方に正解はありませんが、「行動する順番」を間違えないことが大切です。この記事のステップに沿って、まずは一歩踏み出してみてください。