長期インターン市場規模はどれくらい？

長期インターンとは？

長期インターンとは、学生が企業で働き、実務経験が積めるインターンシップのことを指します。

長期インターンでは、学生でも社員と同様の仕事を任されます。

そして、その仕事が労働とみなされることにより、学生にも給与が支払われます。

長期インターンの給与形態は、主に時給制、日給制、成果報酬制の3つです。

長期インターンの参加期間は3ヶ月以上が一般的であり、専門的なスキルを身に着けるには半年〜1年以上の継続が求められています。

長期インターンを実施している会社はベンチャー企業が多く、また首都圏の求人数が多いため、1ヵ月以上の長期インターンを経験している学生は東京圏に集中している傾向があります。

また、長期インターンの期間が長くなるほど、理系学生の参加割合が高いです。

参考記事：ttps://www.mext.go.jp/b_menu/internship/index.htm

長期インターンの市場規模は？

長期インターンをやっている学生は周りにどれくらいいますか？

「長期インターン」というワードは耳にしても、実際に経験している学生は意外と少ないですよね。

近年、長期インターンを実施する会社は増えてきてはいますが、実際のところ長期インターンの市場規模はどのくらいなのでしょうか。

結論、長期インターンの市場規模の大きさを明確に表すことはできませんが、ほかのインターンシップと比較すると小さいです。

しかし、長期インターンを実施している会社は年々増えているため、長期インターンの市場規模は拡大していると言えます。

実際に、これまで長期インターンを実施している企業はベンチャー企業ばかりでしたが、中小～大手企業まで幅広い規模感の会社が長期インターン市場に身を乗り出しています。

また、今後も長期インターンの市場規模は拡大し続けていくとされており、特に新卒採用選考の内容が影響しています。

長期インターンに参加すると実務経験を積むことで、学生生活だけでは身に着けられなかったスキルが習得できるため、新卒への期待値が高まります。

このことから、新卒に求めるレベルが上がるため、それらを確認したいという意図で、グループディスカッションやケース面接、動画選考など多種多様な内容になっていくのです。

参考記事：https://www.mext.go.jp/content/20200819-mxt_gaigakuc3-000008944_01.pdf

長期インターンの市場規模からみる就活の勝ち方

長期インターンの市場規模は拡大してきていますが、まだまだ参加率は数％ととても低いです。

そのため、この長期インターンの市場規模を逆手に取って就活の戦略を考えることもできます。

ここからは長期インターンの市場規模をもとに就活の勝ち方戦略をお伝えしていきます。

①目的を持って長期インターンに参加する

参加率が低い長期インターンは、「長期インターンに参加した」という経験だけで周りと差別化できるエピソードになると思っていませんか。

実際、「長期インターン経験がある」と聞くと期待値は上がりますが、エピソードの中身が伴っていないと台無しです。

しかし、長期インターンは参加すれば必ずしも何かしら成果が得られるというわけではありません。

参加前に目的や目標を考えられていないと「ただ参加した」だけになってしまいます。

長期インターンを次につなげる、特に就活で活かす経験にしたいのであれば目的を設定して臨みましょう。

②社会人としての基礎力を学生のうちに身に着ける

長期インターンの市場規模感や参加者の少なさから見て、学生のうちにビジネススキルを習得しておくことは周りと差別化できる経験になります。

多くの学生が経験しているアルバイトも社会経験を積む場ではありますが、長期インターンのように社員と同様の責任の大きい仕事を任されることは少ないです。

そのため、アルバイトではなく長期インターンだからこそ身に着けられる社会人基礎力を身に着けることがポイントになります。

長期インターンでは自分から動くことが求められるため、基本的なビジネス作業以外にも論理的思考力や主体性も養えるといいですね。

③ガクチカで長期インターンの成果を話す

長期インターンで目的や目標に向かって努力すれば、その経験がガクチカとして話せるようになります。

ガクチカはエピソードのインパクトではなく、課題を選定し、解決しようと試行錯誤した過程が重要です。

長期インターンであれば学生も社員と同様の業務を任されるため、責任度合いや利益向上などに基づいて話せるといいですね。

また、自己PRの場合は、長期インターンで発揮した強みを社会人になったらどのように活かせそうかまで伝えましょう。

長期インターンにおける著者の経験

私は大学3年生の夏から長期インターンを始めました。

5年ほど前（2025年現在）なので、そのときと比べると長期インターン市場は大きくなっているなと感じます。

普段就活生と話していると長期インターン経験者と出会う確立も上がっていますし、特に首都圏の学生だと経験はなくても長期インターンに参加しようかどうか考えたことがある学生が多い印象です。

もちろんコロナ禍を経てリモート業務が推進されたこともあり、フルリモートの長期インターンが増えたため、地方学生も参加しやすくなっています。

長期インターンの市場規模はこれからも拡大していくと予想されているため、就活を見据えて、早めからビジネススキルを養いたい学生はぜひ参加してみましょう。

まとめ

今回は、長期インターンの市場規模について解説しました。

長期インターンの市場規模はほかのインターンシップと比べると小さいですが、近年拡大してきています。

ベンチャー企業だけでなく中小～大手まで実施企業が広がっていたり、働き方も多様になっていたりするため、気になる学生はぜひ一度求人を調べてみてください。

学生のうちに実務経験を積んでいると適性がわかるだけでなく、将来のビジョンも具体化できますよ。