長期インターンの選考に落ちるのは普通のことです。平均的な通過率は30〜40%なので、3社受けて1社受かれば上出来。落ちた経験は、正しく振り返れば次の選考の最強の武器になります。ここでは、不採用の原因を特定し、改善するための具体的なステップを紹介します。
不採用の原因を特定する
まず、どの段階で落ちたかを把握しましょう。段階によって改善ポイントが異なります。
| 落ちた段階 | 考えられる原因 | 改善の方向性 |
|---|---|---|
| ES・書類選考 | 志望動機が弱い、自己PRが抽象的、企業研究不足 | ES添削を受ける、企業固有の情報を入れる |
| 1次面接 | コミュニケーション力、志望度の低さ、準備不足 | 面接練習をする、企業研究を深める |
| 最終面接 | カルチャーフィット、熱意の伝わり方、稼働条件の不一致 | 企業との相性を見直す、条件の柔軟性を検討 |
| 複数社で同じ段階で落ちる | 構造的な問題がある(ESの書き方、面接の話し方) | 第三者からフィードバックをもらう |
ESで落ちた場合の改善ポイント
チェック1:結論から書けているか
ESの冒頭が「私は〜と思い〜」と背景から始まっていませんか?最初の1文で結論を述べてください。
チェック2:その企業にしか書けない内容があるか
「マーケティングに興味があるので応募しました」では、どの企業にも使い回せます。「御社の〇〇というプロダクトの△△という特徴に共感し」のように、その企業を選んだ具体的な理由を入れてください。
チェック3:数字が入っているか
「頑張りました」「成果を出しました」は主観です。「売上を20%向上させた」「フォロワーを800人増やした」のように、客観的な数字を1つ以上入れましょう。
チェック4:文字数は足りているか
指定の90%以上を書くのがマナーです。300字指定で200字しか書いていないと、「志望度が低い」と判断されます。
面接で落ちた場合の改善ポイント
チェック1:面接官の質問に直接答えているか
「なぜこの企業を選びましたか?」に対して、「マーケティングに興味があるからです」は質問に答えていません。「なぜこの企業か」を聞いているので、その企業固有の理由を述べる必要があります。
チェック2:回答が長すぎないか
1つの回答は1分以内が目安です。3分以上話し続けている自覚があるなら、PREP法(Point→Reason→Example→Point)で構成を見直してください。
チェック3:稼働条件が合っていたか
企業が「週3日以上」を求めているのに「週2日が限界」と答えた場合、スキルや人柄以前にミスマッチで不採用になります。応募前に募集要項の稼働条件を確認し、自分のスケジュールと照合してください。
チェック4:逆質問を用意していたか
「何か質問はありますか?」に「特にないです」と答えると、志望度が低いと判断されます。最低3つは用意しておきましょう。
不採用後にやるべき5つのアクション
アクション1:振り返りノートを書く
面接後24時間以内に、以下の内容をメモしてください。
- 聞かれた質問と自分の回答
- うまく答えられなかった質問
- 面接官の反応(頷いていた?首をかしげていた?)
- 次回に向けて改善すべきポイント
アクション2:ESと面接を第三者に見てもらう
自分では気づけない弱点があります。友人、先輩、大学のキャリアセンター、またはVoilのアドバイザーにフィードバックをもらいましょう。
アクション3:次の応募先を3社以上準備する
1社落ちたからといって、長期インターンを諦める必要はまったくありません。すぐに次の3〜5社に応募してください。選考は数を受けるほど慣れますし、選考スキルは確実に上がっていきます。
アクション4:スキルアップの時間に充てる
次の選考までの間に、1つでもスキルを追加しましょう。Googleアナリティクスの資格(GAIQ)、Progateでプログラミング基礎、Excelの関数練習など、数日〜1週間で完了するものでOKです。面接で「前回の不採用後に〇〇を学びました」と言えると、成長意欲のアピールになります。
アクション5:落ち込みすぎない
不採用=人格の否定ではありません。単に「今のタイミングで、この企業とはマッチしなかった」だけです。就活で第一志望に内定した人でも、インターンの選考で落ちた経験は山ほどあります。
何社落ちたら方向転換すべきか
5社以上連続で落ちた場合は、応募先の見直しが必要かもしれません。以下の可能性を検討してください。
- 応募先のレベルが高すぎる:人気企業ばかりに応募していないか。競争率の低い企業も視野に入れる
- 職種のミスマッチ:エンジニア職に未経験で応募していないか。未経験可の職種を選ぶ
- 稼働条件の不一致:企業の求める勤務日数と自分の空き時間が合っているか
- ESの質が低い:使い回しESになっていないか。1社ごとにカスタマイズする
不採用の理由を徹底分析:選考段階別の落ちる原因
不採用になった段階によって、改善すべきポイントは異なります。自分がどの段階で落ちたかを確認し、対策を立てましょう。
書類選考で落ちた場合
| よくある原因 | 具体的な改善方法 |
|---|---|
| 志望動機が使い回し | 「御社の〇〇事業」など、企業固有の情報を最低2つ入れる |
| 自己PRが抽象的 | 「努力した」→「毎日2時間×3ヶ月」のように数字に変換する |
| 文字数が少なすぎる | 指定文字数の90%以上を埋める。空欄がある場合は「やる気がない」と判断される |
| 誤字脱字がある | 提出前に必ず音読する。可能なら友人にも読んでもらう |
| 写真の印象が悪い | 清潔感のある写真を使う。暗い場所で撮った写真はNG |
面接で落ちた場合
| よくある原因 | 具体的な改善方法 |
|---|---|
| 質問に対する回答がズレている | 「聞かれたことに答える」を徹底する。「なぜ?」と聞かれたら理由を、「何を?」と聞かれたら内容を答える |
| 話が長すぎる | 1つの回答は30秒〜1分で完結させる。「結論→理由→具体例」の順で話す |
| 熱意が伝わらない | 「御社で〇〇を学びたい」だけでなく「〇〇を学んで△△を実現したい」と将来像まで語る |
| 逆質問がない or 的外れ | 「給料はいくらですか」「残業はありますか」はNG。業務内容に踏み込んだ質問をする |
| 身だしなみが不適切 | オンライン面接でも上半身はきちんとした服装にする。背景は白壁か無地 |
不採用からの逆転戦略
1社落ちたくらいで落ち込む必要はありません。長期インターンの選考倍率は決して低くありません。複数社に応募して1社受かればOKという世界です。
次の応募までにやるべき3つのこと
- 不採用の原因を分析する:上記の表を参考に、どの段階で・何が原因で落ちたかを特定する
- ESを書き直す:一度落ちたESをそのまま使い回すのは絶対にNG。新しい企業の情報を調べ、志望動機を1から書き直す
- 模擬面接をする:友人やキャリアアドバイザーに面接練習を依頼する。「自分では気づかない癖」を指摘してもらえる
応募企業の選び方を見直す
人気企業ばかりに応募していると、競争率が高く落ちやすいです。以下の基準で「受かりやすく、かつ成長できる企業」を選びましょう。
- 従業員30〜100人のスタートアップ:インターン生への教育体制があり、かつ裁量も大きい
- インターン生の募集人数が少ない企業:「1〜2名募集」の企業は、採用したら丁寧に育てる傾向がある
- 選考が面接1回の企業:面接が1回で済む企業は、ポテンシャル重視で採用している可能性が高い
よくある質問
不採用理由を企業に聞いてもいいですか?
聞くこと自体は問題ありませんが、教えてくれない企業がほとんどです。メールで丁寧に「今後の改善のために、もし可能であれば不採用の理由を教えていただけますか」と聞いてみてください。
同じ企業に再応募できますか?
企業によります。6ヶ月後に再応募可能なところもあれば、制限のないところもあります。再応募する際は、前回からの成長をアピールできる材料を準備しましょう。
インターン経験がないと受かりませんか?
ほとんどの応募者は未経験です。アルバイトやサークルの経験でも十分です。大切なのは主体性と学習意欲をアピールすることです。
まとめ
不採用は「自分がダメ」なのではなく、「準備が足りなかった」だけのケースがほとんどです。改善点を明確にして、次の選考に活かしましょう。